光の乱舞「ホタルの国」生田緑地
東京新聞 2013年6月14日朝刊川崎版


 川崎市多摩区の生田緑地で十四日、ゲンジボタルやスジグロボタルなどがすむ「ホタルの国」がオープンする。三十日まで。長さ約四百メートルの木の遊歩道に沿って光の舞を楽しむに当たり、市と協働で緑地の生物や植物を守るNPO法人「かわさき自然調査団」はマナーを守った観賞を呼び掛けている。
 昨年は台風で出現数が伸びず、ゲンジボタル四十五匹がピークだったが、「東京から近いこの場所で、ホタルが命をつないでいるのはすごいこと」と調査団の岩田臣生さん(65)。都市部でホタルが見られる貴重な自然の維持に、水路に堆積した泥の除去一つにも神経を使うという。
 捕獲はもちろん、カメラ撮影、懐中電灯を照らすことも禁じている。
 「ホタルの成虫は一週間ほどの命。その間に子孫を残すため発光明滅する。光を直射すると三日間ほど発光できなくなり、子孫をつくれなくなる」と岩田さんは理由を語る。雑誌に取り上げられ、二〇〇四年に懐中電灯を照らす人や捕獲する人などで大混乱になり、翌〇五年から調査団や警備員らがパトロールなどをしている。
 「季節を楽しむ日本文化の中で代表的な蛍狩り。いつまでも楽しめるようにしたい」。昨年は期間を通して来場者が一万人を超えるまで増える中、岩田さんはマナー順守を強く願う。
 入場無料。出現状況などは、ホタルの国のホームページで見ることができる。アドレスは=http://www.geocities.jp/npo_konrac/hotaru.html(飯田樹与)


ホタルが多く見られる場所を説明する岩田さん=川崎市多摩区の生田緑地で




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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation