生田緑地観察会
主催 青少年科学館
“まるごと生田緑地”


日時 2017/9/10(日) 10:00〜12:00 晴
ガイド講師 田渕(植物班)、田村(シダ植物班)、平賀(野鳥班)、岩田(水田ビオトープ班)
サポート  岩田(事務局)
観察会参加者 31人(大人 21人、子ども 10人)
    市内 22人
    市外  9人: 東京都 4人、大和市 5人

科学館前のエゴノキにヤマガラが飛来して、楽しませてくれました。
アレチヌスビトハギとヌスビトハギを観察しました。

天気は回復して、中央広場では様々な昆虫との出会いを楽しんでもらえると期待したのですが、バッタ目は観察会開始前に確認したショウリョウバッタ♂も、出てきませんでした。
ウスバキトンボは、中央広場上空一面に広がってはいませんでしたが、林縁に近い所に、10数頭が群舞していました。

ホドイモの花が咲いていました。

ジャブジャブ池には、ハイイロゲンゴロウが 1 匹残っていました。

セミの脱皮殻についての種別判別方法は、皆さん、関心があったようです。
エサキモンキツノカメムシを観察しました。

ザトウムシ目、トキホコリなどを観察しました。


観察できた植物(担当 植物班 田渕)
ヌスビトハギ花実、アレチヌスビトハギ(外来種)花実、ヒメキンミズヒキ花実、ヘクソカズラ実、ヤハズソウ、ハギ属花、キツネノマゴ花、ホドイモ花、ツルマメ、ミゾソバ、クズ花、 ムラサキツメクサ花、クララ実、ヤブマメ、イノコヅチ花、ノササゲ花、トキホコリ、ノシラン花、トチノキ実、ヤブツルアズキ花、ナンバンギセル花
 (20種)
10種以上のマメ科の植物を見比べたり、ナンバンギセルや小さなトキホコリの花も観察できました。
小さなお子さんたちが一生懸命に観察したり花の名を覚えたり、とても楽しそうでした。

観察できたシダ植物(担当 シダ植物班 田村)
リョウメンシダ、ミゾシダ、ミドリヒメワラビ、イワガネゼンマイ、イワガネソウ、ヤマヤブソテツ、オオバノイノモトソウ、イヌワラビ、オオハナワラビ、オクマワラビ、ベニシダ
 (11種)
上から見て名前を言うだけでなくて、触ったり裏返したり、ファーブルで見てもらったりしました。
・リョウメンシダの包膜が、できたて真っ白。
・ミドリヒメワラビとイヌワラビの、胞子のうの集まり方が全く違う。
・ミゾシダなど、手触りの違い。
・完熟して弾ける直前の胞子のうは、ツルツルして真ん丸で、茶色い模様(環帯)がよく見えた。
全くシダを知らない人や子供たちも、ファーブルで胞子のうを見ると驚いて、楽しそうでした。

観察できた野鳥(担当 野鳥班 平賀)
ヤマガラ、ガビチョウ(特定外来生物)、コジュケイ、シジュウカラ、キジバト
 (5種)
鳥は、最初のヤマガラがみなさんで見られたのが唯一良かったかな?
声だけは、キジバト、コジュケイ、シジュウカラ、よく鳴いていた
おなじみのガビチョウが聞こえ、この時期としては寂しかった。

観察できた昆虫・その他の生物(担当 岩田)
ウスバキトンボ(多数)、ショウジョウトンボ♂(2)、シオカラトンボ♂(2)、ハイイロゲンゴロウ(1)、キタキチョウ(2)、ヤマトシジミ(1)、クロアゲハ夏型♀?(1)、 ミンミンゼミ(声)、アブラゼミ(声、脱皮殻)、ツクツクボウシ(声)、ニッポンマイマイ(1)、キンケハラナガツチバチ(2〜3)、ガガンボ科(1)、エサキモンキツノカメムシ(1)、 ザトウムシ(1)
 (15種)
今年は天候がおかしく、会えるはずの生物との出会いが難しいのですが、「まるごと生田緑地」だと気楽にガイドにあたることができます。
しかし、もう少し参加感のある観察会にすることを考えていかなければならないと、個人的には、思いました。


  特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation