第4回市民部会「生田緑地中央北地区を調べる2」



第4回市民部会「生田緑地中央北地区を調べる2」
日時 2007年9月9日(日)10:00〜13:00 晴 暑い
場所 青少年科学館学習室と生田緑地( ホタルの里の谷戸地区 )
参加 大賀美陽子、雛倉正人、前田 宏、増田 将、水田茂子、吉田多美枝、渡辺忠志、
   島田秀雄( 総合企画局 )、堀江 洋(北部公園事務所)、鈴木修司( 同左 )、山口泰民( 同左 )
   小礒 毅( 青少年科学館館長 )
   事務局 岩田芳美・臣生 ( 計14人 )

【岩田】今年度第4回目の市民部会を始めたいと思います。
 倉本先生は今日は来られません。先日の台風で多摩川が大増水をしましたが、直後の調査をしなくてはいけなくて、毎日通っているという連絡が入りました。
 それで、今日はホタルの里を中心に、ピクニック広場から降りて谷間の探勝路を通って、ホタルの里の田圃等を見ていただいて、戸隠不動口の階段を上がって戸隠不動脇から降りて芝生広場から北部公園事務所の脇の路を通って戻ってこようと思っています。

 ・・・(地図で場所を説明しながら)・・・

 今日はかわさき自然調査団の水田ビオトープ班が活動をしているフィールドになるので資料を纏めようと思いましたが、バタバタとして間に合わなかったので皆さんにはハンノキ林の調査時の資料だけを準備しました。ここについては北部公園事務所の方がいるので私が説明をする必要はないのでしょうが。1979年にこの谷間の探勝路から枡形山に上がるこの道の木道、階段の整備が行なわれたのが初めで、その後、20年後の1997年度からもう一度木道の掛け替え、木道の整備などを進め、2004年3月にこの木道が完成した所です。
 生田緑地のワークショップの中では、生田緑地全体の中で、こちら側の区域はどちらかといえば生物優先、自然優先で出来るだけ生物の生息環境を保全しようということになりました。特にこの谷戸については、出来るだけ手を入れないで保全しょうという形で位置づけがされた所です。
 私たち水田ビオトープ班が活動を始めたのは、この田圃を再生して、この湿地をその年の秋から冬にかけて再生作業を行ないました。翌年、2005年5月に2枚目の田圃を再生して、この竹林の管理にも手を入れています。竹林がすごい勢いで広がってこちらの雑木林に侵入しているので止めるという意味があります。2006年には3枚目の田圃を再生して、その年の12月から、ハンノキ林もそろそろ手をつけなくてはという事で植物班に協力して戴いて樹木調査をやりました。その結果がお渡した資料です。その後ここに手を入れ始めました。
 それから、大事な事ですが、1998年にハンノキ林の上の所、現在萌芽更新地の看板の出ている所、1200uのクヌギ−コナラ林が皆伐され、翌年から植物班がモニタリングを続けています。
 それから、この辺のことについては私はちょっと分らないのですが、生田緑地の中で初めて植生管理的な作業を始めたのがこの辺りです。

【岩田(芳)】生田緑地の雑木林を育てる会が、最初に雑木林の下草刈りを実験的に始めたのが、芝生広場の上の方の雑木林でした。ここは生田緑地ではなかなか見つからないタヌキの溜めフンの場所なども有ったのですけど、平坦地なので最初に雑木林の下草刈りをする試験的な場所としては良いのではと言う北部公園事務所の方の提案でここになりました。このスタートの時には当時の総合企画局の峰岸部長や複数の職員の方が関わっていて、市民と行政、とは言っても北部公園事務所ではなく総合企画局職員が結びついてスタートさせたようです。
 次に下草刈りをした場所は枡形山から戸隠不動跡に至るところです。ここでは下草刈り後に沢山のシュンランが出ましたが、全て盗掘されるという残念なことがあった場所です。
 この2カ所が生田緑地の中に於ける雑木林を管理する市民活動のスタートの場所になっています。

【岩田】植生管理は狭い意味で言うと水辺や草地は入らないのですけど、生田緑地植生管理協議会で使っている植生管理にはここも含めてもらおうと思うので、水辺の管理、草地の管理もやっています。
 ハンノキ林の中ですけど、ハンノキ林については、表の方を見ていただきたいのですが、ハンノキ林とは言いながらもハンノキ、ヒメコウゾ、アカメガシワ、ヤマグワぐらいまでで5割近くになっています。それらを地図に落したのが樹木地図の方です。地図に落してみると特徴的なのは、ハンノキは全体的にありますが、ヒメコウゾ、ヤマグワ、アカメガシワというのはこの辺に集中していて、それはここの整備をした時にここに有ったハンノキ等を伐採しているので、伐採され攪乱された所に入ってきた樹木が定着してその後大きくなっている。伐ってみると10年とか、その位の木になっていました。そういう木が広がっているので、まず、取り返しのつく範囲ということで、今年の初めに、ここの木道を整備した所の一部で下草と樹木の伐採をして、そこに湿地再生地に増えている実生苗のハンノキを植えました。今様子を見ている所です。今日は現地を見ていただいて考えて戴こうかと思っています。植生管理とは言いながらもハンノキ林というのはハンノキだけでなく、ここはゲンジボタルをはじめとしてクロセンブリとか綺麗な水に生息する生き物がいる所なので、ハンノキを大事にすると言う事だけでなく、ハンノキが有るような湿地林、湿潤な環境に生息する生き物を大事にするということで、ハンノキ林をどうしていくか、出来るだけ現状を保存しようということで進めています。今まで私たちが決めて、北部公園事務所と打合せをしてやってきたのですけど今回市民部会が出来たので、市民部会としてある程度コンセンサスをえながら今後進めていきたいと思ったので取り上げました。
 これから現地を周りながら、それぞれの所で話をしながら進めて行きたいと思いますので宜しくお願いします。

・・・北部公園事務所の前(樹木伐採の所)・・・

【鈴木】桜の木を切りました。電線側に引っ掛かるように倒れてどうにもならないのでやむなく切らしていただきました。もう少しで電線を切るところだったので、切れると大変なことになるので。

【堀江】7,000ボルトの電線なので。

【鈴木】それと、夏休みになるとクワガタ、カブトムシを取りに来る人が多かったのですが、こちらは最近心ない人が削ったんですよ。倒れているのを削るならまだしも生きた木を削っていちばん細いところは3分の1位しか無いような状態になって、放っておくと倒れるような状態になったのでやむなく切りました。最近、自分が取りたいもの、例えば昆虫や材がほしいという理由で木を傷つけるマナーの悪い人がいるので、その啓発の意味も含めてこの看板と切り株を残しています。

【岩田】最近極端な人がいて材割りをして、中の甲虫類の幼虫を取るという事で斧で、まだ生きている木を崩して中の材をとる、又は中にいる虫を取ると言う事をこの真夏にやったのです。自己中心的な行動です。台風などで倒れるといけないので伐ったということです。

【前田】誰がやったか分らないんですか。

【鈴木】柵の直した所を壊す不届き者もいます。直したところを狙って割っていく奴がいます。

(切られたコナラの所ではまだ樹液が出ていたようでスズメバチがいました。モンスズメバチと雛倉氏同定。モンスズメは分布が偏っていて、市内でも何処にでもいるハチでは有りません。生田緑地では2〜3年前に脇氏が採集。今回は2例目?)

・・・北部公園事務所脇(デッキの所)・・・

【岩田】ここの下がピクニック広場という所です。ここの斜面にシュロ、アオキ、ヤツデが多いということで、去年3本の帯状方形区を設定して、それぞれにどのくらいのアオキ、シュロ、ヤツデが生えているかを調べました。その内の2本に付いてはアオキ等を伐除して、1年後、2年後にどうなるかをみようということをやっています。11月くらいになったらそこの調査をしたいと思っていますので宜しくお願いいたします。
 ここの手すりの所は冬になるとフユシャクの雌が出てきて夜になると交尾をしているようで、比較的簡単にフユシャクが見られる場所になっています。蛾が多いようです。その為ではないでしょうが鳥が多い場所です。水田さんどんな鳥が見られますか。

【水田】アオゲラとか、エノキの木にイカルとか、ツグミも来ますね。ヤマガラとか見られます。その下ではアオジとか、カヤクグリとかが見られます。

【岩田】アオジは秋の終わりから冬にかけて、歩いていると目の前に出てくるのですけれども。地上すれすれの40〜50cmの所で活動をしているようです。去年あたりだと藪の中というよりもチカラシバのような草の陰を伝いながら遊んでいたと思います。

・・・デッキ脇の階段途中の踊り場・・・

【岩田】この階段の左側の方は結構木が多く、数年前は背の低い藪だったのですが、ヒメコウゾ、ヤマグワが結構大きくなってホタルの国の入口になっていますが、夜、初めて来た人にとってはあまり良い気持がしないようです。それで少し整理をしたいと思っているのですけれども。アオジをはじめ結構藪の好きな鳥、ウグイスの通り道になってたりするので、こういうのを整理してしまうと良くないかも知れないのですけれども。放置しておくとどんどん大きくなってしまって、そういうところが好きな鳥は別の場所に行ってしまうと思うのです。こういう所をどういうふうに更新をしていくかという事があると思うのですけれども。その辺も考えていく時期といいますか、もう既に大きくなり過ぎていると思うのです。例えば、この沿路沿いに5〜10m位の幅で一回綺麗に伐ってしまって、萌芽を待つ事で背の低い藪がまた出来てくる。それから今度は奥を同じように刈ると言う様な更新の仕方も、また別の更新の仕方もあると思います。まあ、今の状態でも結構雰囲気がいいと言われる方もいると思いますが。

【水田】混み合っている所は間引いて下から切っても良いかなと思います。

【岩田】林全体をどういう風にしていくかということもあると思うのですけれども。

【水田】ヒメコウゾは結構鳥が好きなのでそれでまた増えるんですよね。

【岩田】谷戸の下の田圃の周辺迄、ヒメコウゾ、ヤマグワは草と同じように出てきてすごい状態になり、刈っても刈っても出てくる状態です。そういう状態で押さえていくのが良いのか、大きく育てた方が良いのかというのがあると思います。
 ここの木をどうするかというのと、全体をどうするかということがあると思います。どういう風にするか考えてやっていかないと。

【水田】あんまり大きいのは間引くというか。

【吉田】結局、一定の面積の中に何本可能かということになると思います。
 低くするという事ですか、ホタル観賞の人のために。

【岩田】いえ、そうではありません。いろいろな種類の野鳥が多くいたのが、いつ頃のことかは知りませんが、私は2004年頃には活動の行き帰りに、この辺りでアオジなどをよく見たのですが、昨年は余り見かけませんでした。草地の方にポイントが移っているように感じます。木が大きくなるにつれて環境も変化し、今までいた生物にとっては棲み難くなってしまうこともある。勿論同じ状態を保つのが良いとは限らないのですが。 ただ、人間の立場からいうと暗く生い茂って行くのは余り望ましくないのかなと思います。園路に被さってしまうという事で。
 いかがでしょうか他の方でご意見は。

・・・階段を下りきった場所・・・

【岩田】ここはピクニック広場と云われている所です。ここに面した斜面は若木も多いし、結構鳥も多い所です。ただ、このまま放置すると木もどんどん目に見えて大きくなっていくので、こういう状態で放っておくのが良いのか、ある程度手を入れていった方が良いのか。どの様な林にしていったらいいのかを決めていきたいと思います。市民部会のスタートの時に《目標植生を考える》という事でやりましたけれども、この辺の目標イメージを描きたいと思います。そして、その目標に向けてどの様な植生管理をするかを考えたいと思います。 どのような目標としたいか、皆さんのご意見を出して戴きたいと思います。

【渡辺】ホタルの時に来ると、ここの階段というのは最初の本格的な下りの階段です。街灯や外の光りが見えると良いのですが、木が繁っていると最初の階段で足元が全く見えないという感じで怖いです。昼間来ていると分らないのですが。だから、ここは少し木を整理しても良いのではないかと思います。

【岩田】結構暗いですね。そういう観点ともう少し生物の立場からどうでしょうか、野鳥を大切にしようと思うとこんな林にしたいというのはありますか。

【水田】重なっている木は間引いてもらってもいいのでは。ササとか下草が有ればアオジとかは中に入れますし、必ずしも凄く密生している必要は無いと思います。余りすけすけでも駄目ですが。密生していなくても良いと思います。同じにするのはどうかなと思います。ここの繋がりでアカハラ等も来ていたので。前はもっとカヤクグリとか、ミヤマホオジロも来ていたのですが、周りの環境も変わってきて、一律には言えないのですけど。

【岩田(芳)】野鳥の立場で考えて、この辺の木の高さはどうですか。10年ほど前にここは木道等の工事で裸地になったじゃないですか。大木とアズマネザサだけになったでしょう。特にヤマグワ、ミズキのこんな高さの木は無かったでしょう。ここの工事をされた北部公園事務所の本田さんや福山さんが上のデッキに立った時に下まで見通せる様にしたいんだと話していたのを覚えています。現況は、下までは見通せない。かといってエノキ等の木は残したいし。ということはすぐに伸びるヒメコウゾとかの大きくなって亜高木に近くなりかかっている木は伐採してモヤモヤとした藪のような感じに持っていくのも良いのではないかと思いました。

【吉田】あのですね。例えばヤマグワでも大木になって結構実がちゃんとなって良いです。ヒメコウゾ、ヤマグワを全部切るのは乱暴だと思います。ですけど、混み合っているところを切って明るくするのは賛成です。でも、ホタルの時に暗いから、上の明かりが見える様に切るというのは、植物班としては反対です。当然すかしてやらなければ混み合い過ぎています。ヤマグワは大きくなると床柱になる様な木ですから、大きくなって落葉樹の森でも奇怪しくない木ですから全部切るのは反対です。逆に常緑樹でも混み合っている所は切らなければいけないと思います。冬、明るい森にしたいのなら常緑樹を取る。目的を決めて、ただ5m巾でざっと切っちゃえばまた出るよと言うんだと、いつまで経っても小さい木しか生えてない変なことになるので、小さな木が繁っている場所とそうじゃ無い場所とある程度決めないといけないし、ここは小さな木だけという訳にはいかないのでは。

【岩田(芳)】ある程度、実生で出てきてこの辺の環境を変えるような物は取った方が良いですよね。

【吉田】それは取った方が良いと思います。

【岩田(芳)】基本的に、これは大きくて、これから先シンボル的になると思う木は残したい。

【吉田】他のものに邪魔がいかない様な存在の仕方で。

【岩田(芳)】あと、常緑樹を放置していたらアズマネザサは生えてきませんし、鳥の為には余り良い環境では無いのではと思うのですが。

【水田】常緑樹は何が有るんですか。

【吉田】シラカシがありましたね。

【岩田】現状でもだいぶネザサがまばらになってきているので、余り暗い状態にしておくと益々弱って、そうすると地面が軟らかくなって支えてくれるものが無くなると大雨が降った時に崩れてくるようなことも考えられるので、例えば冬の間は根元までちゃんと陽光が差す様にしておかないと拙いかなと思うのですが。どうですか。

【水田】それはミズキですか。

【山口】ミズキです。ミズキの実生がだいぶ出ているのです。ミズキ林にするのか、逆に伐ってしまうのか。どうするのか。

【渡辺】今までは太陽の光りが適当に入ってきて、自由勝手に木が生えてきたのですが、これからは成長の早い木と日陰になる木の間ではっきり差が出てくるのじゃないかなと思うのです。見ても殆ど枯れ枝ばっかりの木も多い訳で、枯れ枝ばかり並べて綺麗だという感じはしないと思うのです。自然に淘汰されるのを少し手伝ってやっても良いのかなという気はします。

【岩田(芳)】こちら側もそうですよね。手前の所も若干整理をしても良いのかなと。

【岩田】そういう時に特に優先した方が良い種というのは有るのでしょうか。例えば、先程の話でヤマグワの大きいのを育てようというような目標設定をして、他のものを少しいじめるとか。

【水田】ヤマグワも実が成ったら楽しいですよね。美味しいし。鳥が喜ぶ。

【岩田(芳)】人間も喜ぶ。

【吉田】人間は大きくしちゃうと届かないですよ。

【岩田】届かないですね。

【渡辺】決めるといっても、エイヤアで決めるというのも良いのかも知れないと思います。ヤマグワにするんだということでやって見て、大きな問題が無ければですが。どうしましょうと言っていると、どうしましょうのままで3年、5年、10年経ってもそのままと云う事に。

【吉田】ただ、ヤマグワの林と言うのは余り無いので。ですからヤマグワは伸びるに任せて大きくしてやろうよというのを決めてやるという事で。

【渡辺】それで大きな問題がなければエイヤアが決めちゃわないと、10年経っても決まらないと思うんです。

【岩田】そういう事にして、次回はエイヤアで、少し決めていきましょう。

【岩田(芳)】方向性だけは皆で考えて。

・・・ピクニック広場の下の裸地・・・

【岩田】この辺は手を入れてないと思うのですけど。私が気になっているのは雨が降るとここは地面がつるつるなので水が一気に流れて行ってしまうことです。出来るだけ地面に染み込む様な仕掛けをしてやらないとけないんじゃないかなと思っているのです。それ以外にも手を入れていないアズマネザサがだいぶ大きくなって3mを超すようなものも出てきています。そろそろ方向性ぐらいは決めて、少し手を入れて見るとかしないといけないかも知れないと思います。でも、今の状態でも雰囲気がいいという人もいると思うのです。どうでしょうか。

【岩田(芳)】ここは、工事が終わった後は丸坊主で、地面が出てつるつるの状態でした。やっと繁ってきて、ちょっと見れる様になったなと思っている人も多いと思います。

【吉田】私はやっと生えてきたと思っている仲間です。ただ、こんなに大きなアズマネザサが繁ってくると他の植物はどうにもならないので、大きいササだけ選択して間引くとかしたいですね。

【岩田】ある程度高いやつだけ切るとか。高さで揃えるとか。

【吉田】高さで揃えるのじゃなくて古いのを伐っちゃう。

【岩田】古いのを伐る。

【水田】大きいのだけ間引くのですね。長いのだけ切る? 間引く?

【吉田】そうですね。本当に水が見てても何だかすごいですよ。上から続いてですから水がすごい量で流れてる。

【岩田(芳)】そうですね。その水の勢いで、ここの土がどんどん流されていって、本来ここはもう少し歩きやすい道だったんですよ。今はその上の階段からここまではとても歩きにくい道になりました。

【水田】ササが邪魔だったら長いのだけとって、高さを揃える。

【岩田(芳)】いちばんきつい伐り方を要求してますね。(笑い)

【吉田】でも、これで揃えると混んじゃって駄目になるのでしょう。

【岩田】混んでますね。

【吉田】ボランティア全員に声をかけて一人1本取る。(笑い)

【水田】こうなった(地面が固くなった)から草が生えないのですね。生えないですね。

【岩田】そこが問題なんですよね。生えようが無いと思います。

【吉田】でも、こっちから順番に水が来なくなると少しづつ生えている感じがする。

【岩田(芳)】向うの土が流れて上に乗っかる様に流れてきていても、でも現状がこれだとそのまま下までストレートで。

【吉田】だから、いま岩田さんのご主人が言った様にうまく染み込む様に。

【岩田】低いカントリーヘッジをちょっとアレンジしたみたいなのを設けて、表土が少しづつでも溜まる様な状態を作っていって、やがて草が生えてくる。ある程度進んでくると、もう少し大きい草が出てくる様になると思うのです。ここは踏まれるし、この丸太階段が歩きにくくなっているので階段のとなりを歩く様になってしまうので余計に踏み固められてしまう。

【雛倉】人の導線を多少なりとも管理しないと浸食と踏圧がダブルでかかっって来るから、そういう考え方は必要なのかも知れません。

【吉田】両方でやりましょう。

【岩田(芳)】私も含めてある程度の年齢の人にとってとても上がりづらい階段です。どうしても横を歩いてしまうと思います。

【吉田】小さい子どもって、この階段を歩かないんですよね。横が大好きですね。

【雛倉】スリルがあるからでしょう。

【吉田】面白いからです。

【岩田(芳)】高齢者と子どもは階段が好きではない?

【吉田】でもここしか通れなければ子どもはここを歩くんだけど。

【渡辺】入れなくしちゃえば良いですね。

【岩田】こっちを歩けないように柵があるとかね。何かあると良いかなと思います。

【岩田】せめて丸太階段と土が流れてしまっている所を何とかして欲しいですね。

【鈴木】そうですね、この階段は人が歩きやすい様に踏み面が保てる様にしたいですね。これだけ水が流れてくるので。

【渡辺】浸透枡とか。埋まったら埋まったでそれでいいんじゃない。それまでにここに草が生えて良いんじゃないですか。2〜3年持つとか。(笑い)2〜3年で埋まってもいいやで。浸透枡とかどうですかね。。

【鈴木】相当の水の量だと思うんですよ。流れを止めるのは難しいから、ちょっと緩やかに如何に誘導するか。水の流れの勢いを殺す位の、さっき言われたカントリーヘッジとか、少し水の勢いを止めるぐらいのものを置いて勢いを殺す、鎮静させる位の機能を持たせると良いのかなと思います。

・・・萌芽更新地・・・

【岩田】先ほど話した萌芽更新地は右側ずっとです。

(標識を見て)

【水田】これはもう朽ちたんですね。

【鈴木】いえ、誰かが崩したんですよ斧で。

【水田】それをカラスが剥いで中の幼虫を食べて壊しています。

【岩田(芳)】藤沢市の行政の方も参加したグループを案内した時に、行政の方がいちばん驚かれたのがこの標識です。川崎市はここまでやるのかと写真を撮っていました。すごく恥ずかしかったです。行政はここまでやられて放置しているのかと言ってました。

・・・ハンノキ林・・・

【岩田】ここからハンノキ林です。先程資料を渡した所です。ここだけ手を入れたと説明した所で、今年1月に樹木やササを伐採して、5月にハンノキの実生苗を何本か移植しましたが、6月にはミドリシジミが産卵に来たりして、それを双眼鏡で見ていたりする人がいました。ここ(木のデッキ)から双眼鏡を使って観察に来る人がいます。ここで産卵行動をしているのが間近で見られる状態になっています。ただ、産んだ卵が、その後確認をしていたのですがある日突然に無くなってしまって、どうしたのか分らないのですけど。そういう事も有るのでまだまだ定着はしていませんけれど、林縁の明るい所で若いハンノキがあるとミドリシジミには良いのかなと思っています。 それから、今年のホタルボランティアをやられた方は分っていると思いますけれど、ここからアズマネザサを伐って、ある程度明るく見通しが利く様にしたのでホタルがこちらまで飛んできました。今の状態を見ると低木が繁ってきているのでホタルがとんでいる所の樹木の状態を考えるともう少し低木やアズマネザサを取って減らして飛翔空間を確保してやると、もう少し全体に飛んでいるのが見られるのかなとも思っています。
 先ほどの表にはアオキは抜いてありましたが、1200〜1300本、このなかで抜きました。1〜2年のものから、萌芽して5〜6年のものがありました。或いは1500本くらい取っているかも知れませんが、ハンノキ林のこの限られた区域の中にそんなにアオキがありました。

【岩田(芳)】番号の札が付いているのが皆さんに渡した地図の中で点で記している木です。植物班の中に水田ビオトープ班の岩田と私が入らせていただいて、番号が付いている木の樹種名を記録しました。番号が付いていないものと特に黄色のテープが巻いてある木は将来的にここには必要ないのじゃないかと思われる木です。  場所によっては、ホタルなどの生き物のことを考えて入らなかった所もあります。綺麗な水の指標種とされるマゴタロウムシ(ヘビトンボの幼虫)もここにはいます。今年の6月にはここでヘビトンボの成虫を確認しています。

・・・ハンノキ林上の池・・・

【岩田】ここは、3月に、スゲの陰でアズマヒキガエルが蛙合戦を展開して産卵する場所です。

・・・オニヤンマが飛ぶ・・・

【鈴木】ここの水は雨が降ったからといってすぐに出る訳ではないですよね。

【岩田】すぐ出ます。

【鈴木】思いがけず晴れた日に結構出る日も有るじゃないですか。

【岩田】えーっと、すぐ出るやつと時間を空けて出るのがあるので、2週間位は結構多いですね。

【鈴木】多いですよね。

【岩田】だから、さっきの所(上の池)は奇怪しいんですよね。いつもと違う。

・・・途中のトンボ池・・・

【岩田】ここはトンボ池を作った所のようですけれども、今は土で埋まっています。泥の少ない時はカラスの行水場所になっていました。今は田圃に移動してカラスは田圃で行水をしています。   

【水田】けっこう奥の方で水浴びをして、小さな鳥が上に上がっていきます。人がいるからかも知れないですけど奥の方にいますね。この辺は鳥が混群で、カケスとか。

【岩田】小さい鳥はけっこう浅い所で水浴びをしますが、カラスは深い所、深い所と探してて。

【水田】田圃とかね。

【岩田】それで木道の手すりが泥だらけになっています。あれはみんなカラスが行水をして止まって、乾かした泥水です。私たちも結構汚しますが。  今年のホタルはここが一番出ていました。少ない時でも10頭以上が群舞していました。

【岩田(芳)】とっておきの話しを一つ。実はここにはこんな溜まりは無かったんです。滲み出しの場所と集まった水の小さな流れでしたけど。溜まりを作ったのは本田さんと渡辺さんという職員で、実はここに外からは見られないトンボ池を作ろうとしたのですけど、周りの樹木が繁りすぎていたり、上からの土砂が結構入ってくるので、それらに常に対応しながらトンボ池として管理をやるかという事になると無理なので、自然に任そうという事で堰を取って自然に任せたという経緯があります。でも、ここは上手い具合にオニヤンマは利用している様で、オニヤンマに取っては良い流れになっています。

【岩田】オニヤンマは流れ沿いに谷戸の下からずっと流れに沿って上まで行ったりきたりしているので、ここの谷戸全体では何頭かテリトリーを分けていると思います。こういう木陰でも、上空から水面が見えなくても、水際を飛んでいます。他のトンボは上から水面を確認して下りてくる様で、上空を木が被っていると難しいかも知れません。

 ・・・(歩きながら)・・・

 ハンノキ林としてはこの辺の感じがハンノキ林らしい状態です。先程の所はもう他の木がいっぱい生えてきている。下のネザサもだいぶ出て来ているので、ここも手を入れなければいけないかなと思っているし、こちら側の地面が高くなってきているのもあるのでどうするか検討しています。たいへんな作業になりそうです。

【吉田】ササが持ち上げているんですよね。

【岩田】ササをどうするかが問題です。

【吉田】どういう風に戻すか。

【岩田】レッドデータブックでも植物群集に付いて纏めた物が有るうですけども、ここは一応「生田のハンノキ林」として指定されています。そういう意味でもこういう景観を残す、保全するような方向で手入れの仕方を考えていきたいなと思うのですけれども。如何でしょうか。

※環境省指定の特定植物群落G(乱獲その他の人為の影響によって、当該都道府県内で極端に少なくなるおそれのある植物群落または個体群)

【吉田】ハンノキ林は物凄く少なくなっていますから、だから、これは貴重なんだよという話をいつもしています。だから、ハンノキ林として残して欲しいですよね。それには進入してきた木が有り過ぎですよね。

【岩田】そうですね。ホタルの時でもこれだけ木が繁っているせいか、飛んでいる様子を見ると木の少ない所を選んで飛んでいる様な気がしますね。というのも低木のある所はクモの巣がかかっている危険性が有るので避けているのかなという気もします。

【吉田】普通ホタルってホッホッホタル来いってやったのは小川の有る所じゃないですか。だからあんまり繁っていたら良くない。程々ですね。

【岩田】典型的なゲンジボタルの生息環境と生田緑地の生息環境はだいぶ違うと思うのです。多分ゲンジボタルの幼虫というのは、雛倉さんがいるので私が言うことじゃないのですけども、エラ呼吸だけではなくて、いざとなれば気門で呼吸も出来るので、水がちょっと涸れても生きていられるという結構強い生き物なのではないかと思われます。だから、こういう源頭部の水の少ない所でも生き残っているのかなと思っています。

・・・ホタルの里の湿地が見渡せるデッキ上で・・・

【岩田】ここから3段までが先程話した湿地再生地です。かつて、ここの地主さんが田圃をやっていた頃は一番上の田圃にはカワニナがウジャウジャいたよと話していました。その頃は、ゲンジボタルも今の何百倍というか、凄い数が群舞していて、家が近いのですけれど家の中までホタルが飛んできたと言っていました。ところが、狩野川台風の時に土砂が崩れて、田圃が埋まってしまい、上の土を取り除けば良かったのでしょうけれど、もう田圃には出来ないと思って、それ以後は畑に変える作業をしてきました。畑に変えるかめに排水路を掘ったり、排水を良くする作業を一生懸命していた様です。それでも、まだそこら中から湧水があると言っていました。ちょっと中途半端な状態になっていて、棚田状になった土手の際に湧水が溜まっていて、トウゴクヘラオモダカとか、そういう植物がかなり最近まで残っていたと聞いています。私たちが手を入れだした頃は、そういうものは無くなっていたのですが、ここに手を入れる時には、トウゴクヘラオモダカとミズニラの復活を目標にして始めました。
 環境さえ戻れば復活するのかなと思っているのは、着手した翌年に、たまたま環境があっていたのか、一株出てきて、その翌年には結構広い範囲で見られました。今年は土が湿潤になったせいか別の強い植物がのさばり出して、チゴザサと言うのですけれども、今年はそれが一面に広がっていて、それにちょっと押しやられている感じで、数株に減ってしまいましたので、今その対策をどうするかということを考えているところです。
 それから、ツリフネソウが去年は凄かったんですけれど増えています。種が飛び散る形なので増え出すと早いのかなと思います。明るい湿地ということで、多分今年も凄い勢いで増えるのではないかと思います。この下の湿地の中にも入ってきています。これも一種類だけでこれだけ増えるのは問題かなと思っていますけれども。なかなか大変なところで雑木林の植生管理と違って草地の管理というのは、ひたすら選択的に草刈りをしなくてはいけないのでかなり労働が大変です。追いついていない。夏場になると何時も水が枯れてしまい、今は台風の影響で中を水が流れていますけれども。水が流れているとホトケドジョウも入ってくるし、いろんな生き物も入ってくるのですけれど、どうしても夏場枯れやすくて、枯れてしまうと折角入ってきた生き物が死んでしまうということなので、水辺の管理としてはまだまだです。水域の生物が生き残れる状況まではまだなっていません。まだ何年かかかると思います。水が干上がることのない湿土状態をつくろうとしているので、滲み出すことは良しとしています。今はまだ枯れることがある。水量がもっと潤沢に有れば良いのですけども、夏場は少ないのでそのような状況になっています。
 それから、見て分る様にハンノキの実生苗が大きくなっています。凄い勢いで大きくなってしまっているのでこれも何とかしなくてはと思っています。伐らなければいけないのかなと思っています。
 それから竹林として説明した場所がここです。左側の雑木林に侵出しつつあります。雑木林に侵出したモウソウチクは伐っています。向こう側は専修大学の土地で境界がはっきりとしていない。この辺だよと木村さん(元北部公園職員)には聞いたのですけれども、人の土地なので勝手にやるわけにもいかないということで、その辺が難しいところです。どうしてもと思う所は切らせてもらっています。専修大学は管理をしてくれる気が無い様なのでどうしたものかと思案しています。連携が取れる様になればこっちで伐らせてもらうのですが。と言うのは奥の左の方の雑木林には竹が這い上がっているので、放置しておくと竹林になってしまうと思うのです。それは防いだ方が良いのかなと思います。ヒサカキもだいぶ大きくなっているので、その辺もどうすべきか課題です。

・・・(ツリフネソウの花が咲いていたので紹介する)・・・

【岩田(芳)】デッキを挟んで両方は何時も勝手に草刈りをする人に刈られてしまいました。

【岩田】ここはヒガンバナが出ていたので、その人はヒガンバナを大事にする人でツリフネソウは全部刈ってしまってヒガンバナを残すということを勝手にやっています。
 それから、この竹林の中には流れがあるんですけれど、昔はここの真ん中は畑になっていたんですね、横山さんが畑にしていたのですが、その両側に流れが有ったんですが、右側の方はタケノコを採りに入る人が土を落とし、埋まってしまっています。それも開削して流れを復活させないといけないなと思っていますけれども。今年はこちら側でも結構ホタルガ出ていたので、どういう条件なのかよく分からないですが。出口の所は完全に埋まっているので、埋まっているために幼虫や稚貝が流されるのが防がれていたのかなということもあるのかなと。その辺は調べられていないので分りませんが。

・・・ホタルの里の畑横の階段付近で・・・

【水田】あの看板は殆ど役に立たないですよね。犬の飼い主さんは放し飼い状態で。

【吉田】見えないんじゃないの。

【岩田】こちら側の3段の畑は登戸の子供会連合というか、今はホタルの里の畑を守る会という名前になってやっています。

【水田、吉田】 あれは何、あの白いのは。駄目じゃない。

【水田】芙蓉。酔芙蓉。

【吉田】植えたの。

【鈴木】残っていたのではないですか。前のが。

【吉田、水田】 無かった様な気がする。

【鈴木】植えたのかな。

【岩田】あそこだけ土の色も変わっている。

・・・水田から中央部の湿地、戸隠階段・・・

【岩田】ここのツリフネソウは凄いんです。
 あそこから向うにかけて有ったでしょう。今年は凄いんです。取らなきゃなって。

【岩田(芳)】去年はツリフネソウとオオミゾソバが終わった後に草刈りを全部やったんです。今年もやろうと思っています。

【山口】カナムグラも凄いですね。

【岩田(芳)】カナムグラとか、ヤブガラシも凄いです。

【水田】カナムグラは少し残して貰わないと、今年はウソが食べていた。

【岩田(芳)】イノコズチを刈ろうとしたら、水田さんがイノコズチは実がなくなるまで待ってって言うので実が無くなるまで待って刈った所も有ります。

【水田】今年はいろんな所でカナムグラの実をウソが食べていました。

【岩田】ちょっと増え過ぎたんですよね。ここは。

【水田】そうですね。カナムグラはギザギザしていて。

【吉田】カナムグラは雄と雌と株が違うでしょう。

【岩田】はい株が違う。

【水田】雌の方に実が付くんですよね。

【岩田】そっちの方に去年は有ったと思う。
 そっちの方のクサヨシが枯れているところは湿地になっていて、ちょうど流れが大体同じ位のレベルになっていて、常に水が入っている所なので。ホタルの里のホタルが一番出る所だったのは、その辺の関係もあったのではと思うのですが。今はだいぶ変わってきて、コケ等も変わってきて、アサマシノブがいっぱいあったのですが、今は大分減ってきてるんで。

【岩田】オオブタクサは何とかしなきゃあ。何であんなに増えたんだろう。

【水田】あそこの池は水がない。

【岩田】水が溜まらない。

【水田】流れて溜まらない?。

【岩田】基本的にこの谷戸の流れは雨が降る度に土が運ばれて来るんですね。だから土で埋まっちゃうんですよ。もともと、もっと深かったんですけども、土で埋まちゃうと本当の表層だけを、土のなかも流れているんですけども。池で無くなって。

【水田】昔はここでカルガモがよくいた気がする。水が枯れて居づらくなって向うまで行ったのかなと。

【岩田】ここに避難してきています。向うで追い払うと。

【岩田(芳)】向うの田圃で追い払うとここに飛んでくる。

【岩田】鈴木さん、竹が倒れているでしょう。

【鈴木】渡辺さんに断っておきます。

(ここで竹のせいしつに付いて数人の発言あり、聞き取れず。)
(ここも一面ミゾソバになっています。)

【岩田】ここが最初に再生した田圃です。ここは膝までもぐるトロトロの土なんです。もとの地主さん自慢の田圃だったんですけど、深過ぎるものだから、私の長靴でもギリギリで、昨日は少し泥が長靴の中に入ってしまいました。危なくて誰でもは入れないたいへんな所です。コナギも少し残してやろうと思ったんですけども、凄い状態になってしまいました。コナギ畑になってしまいましたが、まあ良いでしょう。
 今はアメリカザリガニとホトケドジョウが一昨日見た時はウジャウジャいましたね。今は水を落しているのですけど、落す時に一緒に流れにのって向うの、いま草で生い茂っていますけど、隣にクワイ畑があって、そこへ一緒に流れてしまったと思います。ちょっと横山さんが目を悪くしてて動けないので、草刈りがされてないのです。
 この周りには水を入れる様にしているのでいろんな植物が出てきていて、あまり目立たないのですけど小さい面白い植物があります。

・・・ミゾソバとツリフネソウの勢力争いの状態を皆で見る。コバノカモメヅルの花盛りも観察する・・・

【岩田】今年はあまり見られなかったのですが、ヌマトラノオもここにはあります。他の草に負けているのかな??。
 湿地化してくることでいろいろな植物が出てきています。絶滅危惧種が出てきています。出始めているのか、一寸だけ出てくれているのか分りませんが、そんなものもあります。

・・・戸隠口近くの階段の手前で・・・
 この陰に隠れているのがカサスゲだそうです。
 ここもヨシが生えていますが、今年の2月にヨシを綺麗に刈ったところですが、また出てきています。ちょっと手を入れた方が良いかなと思っている。近所の家が近いのであんまり汚くしていると困るし、。ちょっと仕掛けを考えた方がいいのかも知れません。
 先ほどの上の田圃のところはミヤマシラスゲが優先なんですけれど、ここら辺はカサスゲがいっぱいある所です。
 ここのハンノキは整備の後に公園事務所が植えた、外から持ってきたハンノキです。でもちゃんと定着した様です。

【渡辺】植えた時には皆付くと思わなかったのでしょうが、もう少しまばらな方が良いですね。お互いが邪魔し合っていますね。

【岩田】大きくして良いのかどうかということがありますね。下枝は繁って目隠しになって欲しいという要望なので、下は延ばして、上は詰めてと考えています。
 田圃の上の所ですが、ホタルをやっているとあそこは何とかならないのと言われます。マンション側の土地なので話し合い如何かなと思うのですけど、何かしてやらないと一寸とまずいのかなという所です。

・・・苗畑予定地・・・

【岩田】ここは生田緑地の雑木林の更新の為に苗木を作るところが必要ということで、苗畑にできる場所をお願いして、先日土を入れてもらった所です。初め土無しでいきなりやろうと思ったら、住宅を撤去したあと瓦礫などを入れて転圧をしたのだと思うのですけれども、スコップもささらない状態であきらめていました。ここに、今持っているやつも含めて今年はドングリが期待出来そうなので皆で取って植えていこうかなと思っています。ただ、水の問題があるので水路にちょっと水が溜まるような仕掛けを作ってそこから汲めるようにしょうかなと思っているのですが。 頑張って少しづつやっていかないと外から持ち込まれかねないので。生田緑地の木を育てようと思います。

【島田】これくらいのスペースで充分ですか。

【岩田】とりあえずは。ポット苗でやっていますが、駄目なんです。2〜3年になると枯れ出しています。

【鈴木】持ってきた土も当然緑地内の土です。

【堀江】持ち出さない、持ち込まないと言うことで。

【岩田(芳)】今年は頑張って植えます。

・・・枡形山下の谷戸・・・

【岩田】ここは生物の為に手を付けない谷戸にしようということにした所です。奥の方に結構いろいろな植物を含めていろいろな物があるのですけど。ただ、最近アズマネザサが凄い状態で3〜4m位で生い茂っているのとアオキも大分入っているので、手を付けないのが良いのではなく手を入れないと駄目かなと言う状態になっています。少し入った所からそう言う状態なので手を入れないと保全出来ないのかなと言う状況になっています。

・・・芝生広場にて・・・

【岩田】ここが芝生広場と言われている所ですけれども、今、芝生広場と言って分る人が殆どいない。芝生ではなくなっているのです。

・・・皆がアオダイショウを見つける。
・・・下部の垣根を作ってもらった場所等を見学。

【岩田】ここは夕方になるとドッグランに使っている人が居ます。

【水田】そうですね。それと、あまり綺麗にササを刈らない方が良いです。滑るんですよ。霜とかで冬は草も枯れて滑りやすい。

【岩田(芳)】この前、台風の翌日に稲の様子を見に来たら、5時位から凄い犬の声がしました。それまではしなかったのですが。

【水田】それでか、この辺は草も生えなくなっていると思います。

【岩田】幼稚園、保育園の子どもも良く遊びに来るところなので、それもあって踏み固められているのでは。

【岩田(芳)】幼稚園、保育園の子どもによって踏み固められるのと、犬のドッグラン状態で固められるのとは違うのと、幼稚園等の子どもがここで遊ぶのだったら尚更です。何処に糞尿をしているか分らない所では遊ばせたくないと、親だったら思うだろうなと思いました。

【水田】今年は、ここでサンコウチョウが出ました。

【 】これは?

【岩田】アカスジキンカメムシの幼生です。生田緑地では結構多くて、綺麗なカメムシです。  

【 】ここは昔畑だったとか。

【岩田(芳)】ゴボウ畑が有ったと聞いています。

【岩田】そのころの写真を見ると、向うが開けていて、向うの家がちゃんと見えてました。今は木が大きくなってるので見えません。

【岩田(芳)】15年位前の印象からすると、あの辺の木は本当に苗木のようなものがヒョロヒョロと植えてあったように思います。私が見た頃はもう畑ではなくなって、ハクウンボク等が植栽されていました。

【水田】ここはモミジの時には綺麗なのですよね。

【鈴木】古い地図には大体芝生広場と書いてあるので。テレビ局等の撮影で芝生広場で撮影をしたいのですがと電話がかかって来るのですよ。「今は芝生は無いですよ。現地を見ましたか。」とよく答えています。

【島田】元々は有ったのですか。

【鈴木】元々は有ったのです。

【岩田】そのころは見晴らしも良かったのではと思います。

【 】生田緑地に芝生の広場は有るんですか。

【吉田】モクレンの広場(つつじ山)には有りますよね。でもそこも今ではチカラシバの広場になりかけています。

【鈴木】そうですね。今は初山の方の広場を紹介するか、バラ苑の裏側の広場を紹介するかです。
ここは芝生広場にするのが良いのか、こういうふうな木漏れ日広場にするのが良いのかを皆さんで決めて。

【岩田】名前を変えて。

【吉田】ここは芝生があるから寝ころんでという心境にはならないですね。

【水田】名前を変えた方が良いのですかね。

【鈴木】皆さんの声を纏めて、芝生広場を木漏れ日広場にするとか。その辺は考えていきたいですね。

・・・北部公園事務所脇までの途中で森口氏の無許可樹木伐採地点を通り、範囲の広さに参加者一同驚く。
・・・急斜面なので崩壊につながることを皆心配する。
・・・科学館に帰って・・・

【岩田(芳)】暑い中ご苦労さまでした。冷たい飲み物を準備していますから、飲みながら話し合いましょう。

【岩田】飲みながら、食べながら、時間が過ぎているのですが、少しは喋って帰らないとと思われている人も居ると思います。それから、後日メールでも何でもご意見を戴ければ、今までの4回の市民部会の内容と合わせてたたき台を作成し、次回の10月27日の市民部会において検討したいと思います。次回は室内です。ここで意見を交わして市民部会としての生田緑地中央地区についての考え方を纏めて植生管理協議会に諮りたいと思います。そういう流れで行きたいなと思っていますので、宜しくお願い致します。 もう一つ連絡です、前回の時に生田緑地における侵略的外来生物についてですが、昨年度私たちは北部公園事務所の依頼で生田緑地における侵略的外来生物について調査し、報告書を纏めました。しかし、それは数が多過ぎるのと、ある程度こういう風に対応しようという具体的な活動内容に結びついたものでなかったので、前回の話に沿って、ある程度数を限って、それについての対策案を次回の植生管理協議会(9月26日)に諮りたいと思っています。生田緑地に於ける侵略的外来生物としてかけようと思っています。その案を今検討しているのですけれども、4種類ぐらい考えています。 一つは動物Aグループとして捕獲駆除をやろうというもので、アメリカザリガニ、ミシシッピーアカミミガメ、ウシガエルの3種を指定して、今年年末までの間に一回ぐらい奥の池のアカミミガメ、ウシガエル、ザリガニの駆除をやろうかと考えています。もう一つ、動物Bグループとして直接的な対処を行なうものではないのですけれども、ノネコとドバトに対しての生田緑地内での餌やりの禁止として対策を講じる。
 植物Aグループは、自分たちで取ってしまうのは簡単ですが、皆に声をかけて、そう言う意識を持って貰うということと、ワルナスビと言われても分らない人が大半なのでこれが何なのだと教えて、皆で取ってもらうようにする。そういう人が生田緑地に来た時には取ってくれるという可能性もある、それを期待して取り除く対象としてこの5種をを指定したらどうかということです。それからもう一つの植物Bグループとしては対象はアオキとか、ニワウルシ、ニセアカシアをあげて、これは区域を決めて、いわゆる植生管理計画を決めて、決めた所でこの3つは取り除くようにということをコンセンサスを得てアクションを起すという4種類の提案をしたいと思っています。

【渡辺】平らな所はですね。やはりかかっている、園路に近い所に有るのは少し伐採するなり何なり考えた方が良いのではと思います。やはり利用する人のことを考えるとその方が良いと思います。それから、どういうふうな植生管理をするかということは、皆さんそれぞれ立場によって考え方も違うと思いますが、ある程度エイヤアで決めてしまわないと5年経っても、10年経っても今考えていますになってしまうので、よほど問題がなさそうであれば決めてしまわなければいけないのかなと思っています。ただ、取り返しがつくように、もし何か問題があったり、上手くいかないようなことが有った時にはその場でまた考えましょうかということで゛取り敢えずスタートしないと考えているだけで、5年、10年になってしまうことになりかねないのではと思っています。

【岩田】先ほど現地で出た話を色々と整理し、基本的にはヤブを残すというよりは、下草は刈って高木は残して下が明るくという感じのイメージだったように思う。意見が多かったのは、そういうことで1回下に生えている灌木類を整理するとか、アズマネザサも少し刈るとかというのを一回やってみて、それから又、考えてみるのも良いかなと思います。この木は残したけど、やはり伐ろうとかいう話も出てくるかも知れませんし、初めに決めて全部やってしまわない方が良いかも知れないと思いました。
 計画案として、植生管理協議会の方でコンセンサスを得てからと。

【島田】大変勉強になりました。皆さんから出る植物の名前が分らなくて、聞いて覚えねばと思いました。例えばハンノキみたいに生田緑地の湿地に有った植物を保全していくことは大事なんだなと思いました。 今お話に出ている、所謂人の便利だけでなく、そこのハンノキがある環境、そこには野鳥がいたり、植生が他の所とは違っていたりと、ハンノキと一緒に育つことが必要な植生も大事にして、そういったことを考えて、どういう風にそれを決めていくのか難しいなと思うんですけど。いまこういうふうに市民部会が設けられて、植生管理計画をこれから作るんだと言うことですけど、そこでの往ったり来たりをちゃんとやることじゃないかなと。エイヤアと言うことも大事なんですが、ちゃんと計画を皆さんと共有して25年位先のことも考えてやったらと思います。

【岩田】木は手を入れてから結果が見えて来る迄に時間がかかることなので、ある程度コンセンサスを得てやっていくことが必要だと思います。全部が自分たちでできることではないので、いろいろな人が関わってもらえる環境を作っていくことが大切で、一人でやれる範囲は限られているし、気が向いた所だけやって終わりは良くないので、ちゃんと継続出来るようなシステムを作って行かなければいけないと思います。

【大賀美】さっき話に出たんですけれど、以前芝生広場を探していて、見つからなくて迷ったんですけど、名前を変えるなり、名札を作るなりして欲しいと思います。(笑い)

【雛倉】ホタルの里という場所にちょっと拘った発言になるのですが、民地が結構斜面に残っていて、本気であそこの生き物を長い将来に渡って保っていきたいのであれば、その辺りの保全というのを考えて、川崎市もお金がそんなに潤沢では無いので難しいのですけど、所有者の人と協定を結ぶなりして湿地や流れを被っている竹林や樹林等を残して、まあホタルだけが生き物じゃないですけど、ホタルが活動できる暗さを維持する為にある程度長い目で見て、考えて戴きたいなと思いました。

【岩田】具体的にどうすれば良いのかですが。

【雛倉】見えないですね。難しいですね。

【岩田】マンションにはお願いに言ったことがありますが、なかなか難しいですね。マンションと言うのは自分の家でありながら自分の家でない部分があって、管理組合として決めてやらないと出来ないとか、結構面倒で頻繁に行って話をしないといけないのかも知れないのですけど、難しいですね。ただ、竹林が切れているところについては何とかしていかないと。結構昔の資料を調べても、10年位前からそういう話題が出ていて、全然変わっていないなということを感じました。ですから、そろそろ何らかの手を打たなければいけないという気がしています。

【前田】私は知識も無いので具体的な提案とかは出来ないのですが、生田緑地は広いですよね。尚且つ後半にまわった所はどちらかというと手つかずというか、そんな場所もありました。それで、市民の公園としてのニーズを考えるとテーマとか狙いを分けて、区別して両方をやっていかないといけないのじゃないかなと思いました。木を伐る方が良いのか、そのままが良いのか、いろいろな考え方があると思うのですが、その辺の調整をこのグループで上手く出来たら良いと感じました。

【増田】申し上げたいのはマンションのことです。あのマンションの住人も生田緑地に結構来ると思うのです。と言うことはあそこの住民も生田緑地に対して関心が高いと思います。それであれば、やはりこちらから管理組合の方に話をして組合員に集合してもらって一気に話をした方がよいと思う。ちょこちょこやっても難しいでしょう。 前回、今回と出させて貰ってホタルの里、ハンノキ林と、出来るだけ手を加えないでおこうという所、スペシャルゾーンという所ですか。それじゃあ残りは管理された所ですね。私が一番考えたのはアズマネザサをどうするかということです。よくウグイスの営巣場所と言いますけれど、実際に生田緑地のアズマネザサをウグイスがどの程度営巣活動に使っているか調査したことがあるのか、それが分らないと何処のアズマネザサをどの程度刈ったら良いとか悪いとか言う話が出来ないだろうと思うのです。そのアズマネザサをどう対処しますかというと、前回と今回参加して樹木で言えば高木、亜高木、低木と渾然一体となって鬱蒼としている場所が非常に多いという印象があります。それはある程度伐ってもいいだろうとは思うのですが、具体的にどういう風に伐ったらいいか、それぞれのゾーンについてもっと細かい計画を立ててやると良いと思います。ただ、ある程度間引きは必要かなと思います。

【水田】アズマネササはウグイスの営巣場所というよりも鳥がそこで生活をしている生活の場所です。藪は鳥が危険を察知した時に逃げ込むとか、風とかの時の避難場所として残して欲しいです。全部が全部残して欲しいと言うのではなくて、冬が一番藪が好きな鳥が多いのです。だから、冬ではなくてもう少し違う時期に刈ったほうが良いのかなと思います。ウグイスがどこで繁殖しているかということを調べたことは無いのですけども、春先を過ぎても結構長い間生田緑地では声を聞きます。生田緑地には長く留まっています。それ以外に外来種のガビチョウが増えている。園路にかかっているのを全部切るのは真夏の間は園路にかかっているのは日陰を作るということも有るので、邪魔にならなければ園路にかかっている分も良いのじゃないかなと思います。それと、アオキの件ですけど。アオキばかり残す人もいますが、かなりアオキも増えているのですが、水路の所のアオキは県の木園の奥のとか、ハンノキ林の水路の所とか、ミソサザイとか結構好きな場所なのでそういう部分のアオキとか茂みとかは残して欲しいなと思います。

【堀江】皆さんと一緒に緑地内を歩くと非常に緊張感というか、緊張して、あそこも管理をしなければとか、ここも考えなければという風に強く感じます。我々の北部公園事務所は以前は工務班という部署があり管理には力を注いでいたのですが、ここにきて機構改革がありまして、生田緑地だけを管理することがなかなか出来なくなりました。こういう機会に皆さんとご一緒すると、皆さんの色々な見方、ご意見を拝聴出来、すごく貴重な機会だと考えています。 あと、岩田さんの話をうかがって、昔の先輩がいろんな思い入れを持って生田緑地に接し、ここにはビオトープを作ろうとか、ここはこういう風に管理をしようという考えがわかりました。その話が現在に伝わっていないのです。我々役人の世界は人事異動があり、折角やったそういうものが後に伝わっていかないという悪い傾向があるので、市民部会等で新たに昔の人の思いとかが伝わって来るのは自分としては有り難いなと思います。市民部会、植生管理協議会でそういう情報も記録として残して戴き、後につながる者にアドバイスをして戴けると嬉しいし、有り難いと思います。

【吉田】先ほど園路にかかっている枝で日陰が出来ていると言う話が有りましたが、本当にそうだと思います。炎天下の七草峠を過ぎて日陰に入ると本当に涼しくて樹木があるという事の益を実感出来る。良い気持になるのであそこをあまり明るくするのは賛成できません。ただ、里山の管理というのは昔からなされてて非常に良い状態があって、その時分は林も多かったでしょうけれども、今は生き物も随分と生息をしているので里山をある程度イメージして、そうして混み合っている所を伐るのはとても大事なことだと思うのです。空が見えないほど混み合っているのではお互いに木は育っことができないので、高くなってある日風が吹くと倒れる。ですからそういう状態を起きないようにする。先ほどハンノキ林を見ましたが、私はハンノキ林が大好きですし、何かある毎にあそこに人を連れて行き、今は乾燥化しているという話をしているのですけど、実は下で混み合っている木のなかで交差している木も大事に取ってある訳ですよね。ああいうのはどっちかを取らなければいけない。ある程度見通しというものを考えながら管理をしなければいけない。ササも刈らなければいけないし、滑るとか滑らないとか地滑りも考えながらある程度林の中が見えなければいけないなとは実感しました。

【鈴木】芝生広場を含め行政の管理ですけれども、必要最低限、木が倒れてきたから切るとか、何方かというと生田緑地というのは予算的には他の公園よりも恵まれていてある程度の所はできているところが有ります。ただ、長年木をみてもそうですけど、元々そこに有ったもので、そこに手を加えることをやってこなかったので、これだけ環境が変化をしている。手を入れる機会が来ているので、是非こういう機会で手を入れるにはどうしたらよいか行政だけでは分りませんので皆さんのお知恵を拝借して良い方向に行くようにしたいと思いますので是非皆さんと一緒に考えて、市民でできることは市民で、行政がやることは行政でやっていきたいと思いますので宜しくお願いします。

【山口】そこまで言われてしまうと何も言うことが無いのですが。とにかく手を入れる、なにかしらやらなければいけないことは皆さんのコンセンサスを得られていると思うので少しづつやりながら、こうやったらと考えて最終的な方向性を考えながら、ちょっとやって、またモニタリングをして見ていくというような会がこういう会であるし、皆さんそういう風に思ってくれていると思うのですけど、やって見て、やって見てをくりかえしながら少しづつ良い方向に持っていくというのが大事だと思うのでこれからも宜しくお願い致します。

【小礒】今日で4回目と言うことで全体的には残す所、整備ををする所というようなことが段々明らかになっていくのではないかなと思います。今日に限って言えば最初にピクニック広場に行ったのですけど、西口から来た場合、西口の駐車場で降りて公園事務所の側に来て、ここがピクニック広場だよねと行っても真上から見えない。実際、目的に沿った形にして行くのか、名称を変えていくのか。先程から出ている芝生広場も同じですが、名称なりを目的に沿ってやっていくことは大事なのではと思います。名称を含めて検討した方が良いと思います。

【岩田】ピクニック広場は良く知っている人だと思うのですが、一家族で占領してお弁当を広げたりしていますね。

【吉田】一番寝てて具合が良さそうなのはモクレンの広場です。あそこは良くカップルの人がいたり。明るいんですよね。

【鈴木】あそこは前景も良いんですよね。

【吉田】ピクニックと言うのは明るくないとね。

【鈴木】先ほど竹林という話が有ったのですけど、竹林は生田緑地の区域内に入ってまして、地主の方が高齢ではあるのですが、ご自分が生きている間は持っていたいという意向があるようで、相続が発生した場合、売る機会がある時には市の方にというお考えもあるようで、その辺は少し安心をして戴いても良いと思います。

【岩田(芳)】次回は今までの4回の皆さんの意見を纏めて、ざっぱくな生田緑地のゾーニングが出来るのではないかなと思いながら今日は聞いていました。ともかく、どこをどの様に保全していくかというような細かい手法は抜きにしても、今まで見てきた場所を生物相の豊かな所、利用との共存を考えなくてはいけない所、利用区等。保全と利用が重なったゾーニング図が出来るのではと思いながら皆さんの意見を聞きました。
 次回は宜しくお願い致します。

・・・終了後、ホームレスの立ち退き跡を確認、管理に付いて現地で意見を調整。

以上

・・ 生田緑地植生管理協議会 ・・ 川崎市北部公園事務所 ・・

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