里山の自然学校2006
第5回 夜の昆虫観察

【2006/7/24 更新】


日時 7/22(土) 15:30〜21:00

参加者 1班 大江、村野、小泉、古田、宮部
    2班 飼田、永喜、堀、中村、松崎
    3班 神山、山下、後藤、菅沼、万願寺、山内、奥崎
    4班 鈴木、小林、村上、横山、畔柳、衣鳩
    5班 小針、佐武、鈴木、内藤、佐藤、鶴田、山口
                          30人
講師 藤間校長、中臣、山本、横田、雛倉、岩田、岩田

15:30〜 青少年科学館実験室でミーティング、前回の反省から始まりました。

フィールドのコースは、青少年科学館〜クスノキの辻〜七草峠〜北部公園事務所〜ハンノキ林〜ホタルの里の田んぼ〜戸隠不動跡〜枡形山です。

七草峠の手前の崖地にヤマユリが咲いていました。神奈川県の花に指定されていること、昔は年間50万株ものヤマユリをヨーロッパに輸出していたという話が、藤間先生からありました。

北部公園事務所付近には、カラスに食べられて頭と胸だけになったカブトムシが複数、まだ手足を動かしていました。

ピクニック広場下の樹の葉裏に、アゲハモドキの幼虫の白装束姿が見られました。また、イラガの幼虫もいました。

大型のコメツキムシが数頭、子どもたちに見つかってしまいました。

ハンノキ林の中では樹上にヤンマ類の脱殻を複数見つけました。
ホタルの里の田んぼの稲は、並びは悪いものの、成長はしているようです。青々と繁っています。土砂で水が止まっていたので、素手で掘って、流れるようにしましたが、中からアメリカザリガニが出てきました。
稲が成長している田圃の前で、班毎に写真を撮りました。
1班  2班  3班 4班  5班
田圃の周辺には小さなシュレーゲルアオガエルがいました。


戸隠不動跡で記念撮影をしました。
(撮影 岩田)
雨で濡れていたため「自分の樹」の観察は省略しました。
アリジゴクの観察の予定は、雨続きのせいで広範囲の地面が濡れていたため、アリジゴクを見つけるのに苦労しました。アリジゴクを探していて、小さなヒキガエルを見つけてしまった子もいました。

18:00〜 お弁当にしました。皆がお弁当を食べている間に、ライトトラップの準備をしていると、早くも食べ終わってしまった子どもたちがクサカゲロウの羽化するところを発見しました。
期待していたセミの羽化を見られませんでした。身近な場所でセミの脱殻がたくさん見られたら、その晩、両親を連れて探検してほしいと思います。自分の身近な場所でも神秘的なドラマが繰り広げられていることが分かるでしょう。


19:00〜 中臣先生を中心に、ライトトラップを使った夜の昆虫観察が始まりました。

残念ながら飛来する昆虫が少なくて、期待はずれの感もありましたが、専門家の関心をひく小蛾がいたようです。
それでも出番の少ない子どもたちのために、夜のフィールドを探検することにしました。
1回目は1班、2回目は2班と3班、3回目は4班と5班で、それぞれ別のルートを歩いてみました。
夜の生田緑地の樹液のでるポイントには大勢の甲虫ハンターが集まっており、異様でした。里山の自然学校の子どもが「獲っちゃいけないんだから」「逃がさないといけないんだから」と声を発してくれる場面もありましたが、トラブルになるのではないかと不安を感じてしまう程、異様な雰囲気でした。

園路の手すりには、キマワリの仲間やナメクジなどがいました。子どもたちが期待しているクワガタやカブトムシには出会えませんでした。持ち帰らずに逃がしてくれれば、いつでも子どもたちが自然の状態で生活している場面を観察することができると思うのですが、非常に残念でなりません。
ただ、生き物との出会いは少なかったものの、月齢の関係でしょうか、この日は結構暗くて、その暗闇の中を歩くこと自体が楽しい経験になったかも知れません。 飯室山コースの子どもたちは登戸の夜景も楽しみました。

「夜の昆虫観察」の終わりは全員集まって(全員揃っていることを確認して)、先生の話を聴きました。毎回、この様な終わり方をしたいと思います。 昆虫の飛来は少なかったものの、楽しかったと思います。

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