里山の自然学校2009
第9回《稲刈り》

【2009/10/4 更新】


日時 10月4日(日) 10:00〜15:30 晴
場所 青少年科学館、生田緑地
参加者 神山幸雅、福江祥充
    川村美涼、大島万奈、尾崎光歩、大島浩輔、豊島芳璃人
    福江くんの母親、尾崎さんの母親         9人
講師 神山歩未、梅原和仁、藤間熙子、山本晃、岩田芳美、岩田臣生
サポート 徳江義宏、前田宏

秋霖の影響で、3日(土)の予定を変更して4日(日)に稲刈りを行うことにしました。 田植えから134日経ちました。今年は開花が遅れていましたが、さて実りはどうでしょうか。
サポート予定者が参加できなくなったため保護者の方に参加を求めたところ、尾崎さんと福江さんのお母さんが手伝ってくれることになりました。
田圃の南側のオダを設置した場所に集まって、自己紹介をして活動参加者を確認してから稲刈りを始めました。

私たちの田圃は、時々不可抗力で水を干してしまうことがありますが、基本的にはいつも湛水しています。 稲刈りのために周囲の泥を畦の上に掬い出して溝をつくり、その部分にだけ水が流れている状態にしています。
稲をつくるという視点からは適切ではないようです。中干しや稲刈り前の2〜3週間は干してしまわないといけないようです。 ここで田圃をやっていたYさんには、よく注意されました。
しかし、田圃を干しあげるためには、そこに棲息していた生物が避難していられる水域を用意してあげなければならないと思います。
そんな切り換えをやり切る自信はありません。
そこで、こんな方法をとってきました。
そんなわけで田圃の土は、稲刈りの時も田植えの時と余り変わらない状態になっています。 泥に足をとられて体を移動するのが大変です。思うように歩けません。 土が年々柔らかくなってくるのは良い土になっていることだと考えていますが、普通の稲刈り風景とは異なる景色が毎年展開されます。 そんな泥田にも子どもたちは平気で入って、稲を刈っていきます。暫くすると泥まみれの靴が田圃の周囲に転がっていました。

木道では稲束づくりが進められました。 簡単なようで、実は結構大変な作業です。 縛り方が緩いとイネがオダから抜け落ちてしまいます。 藤間先生とお母さん方の3人が頑張りました。

2枚目の田圃の稲刈りにかかりました。

日が射し始めました。

植物観察会参加者の一団がやってきました。

オダの傍でお昼にしました。

昼間だというのに子ダヌキがやってきて、皆、大騒ぎです。 人に馴れているようなのですが、子どもたちには構うなと言い聞かせました。 どこからやってきたのでしょうか。

下の田圃の稲刈りを始めました。 ここは深くて、水を落としてあっても、長靴の上端ギリギリまで沈んてしまいます。 そんな田圃に、今年の里山1年生は平気で入ってしまい、感触を楽しんでいるようでした。

稲刈りを終えて、水路の水を汲んで手足を洗いました。

毎年のことですが、稲1株の穂の数と籾の粒数を数えました。
採取場所穂数 籾の粒数調査者
上の田圃19 1,816川村美涼、大島浩輔
上の田圃15 1,301神山幸雅、豊島芳璃人
下の田圃15 1,814大島万奈、尾崎光穂
下の田圃11 1,108福江祥充


イネの重みに耐えきれずにオダが潰れました。中間の支柱が1mも地面に潜ってしまったのです。 竿が大きく撓んでいました。
北部公園事務所裏から鋸を取ってきて、竹林から竹を持ち出し、オダをつくり直しました。 オダの長さが足りなさそうだったので、思い切って長さも長くしました。
稲刈りの最中にオダづくりをすることになろうとは思いもしませんでした。

子どもたちに手伝ってもらって種籾も採取しました。

オダにイネを全てかけてから、上にPEシートをかけました。 イネの根元側に雨がかかるのを防ぐためです。

長い活動を終えて、集合写真を撮りました。

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation