里山の自然学校2013
第11回《冬の里山》

【2014/2/b 更新】

日時 2月11日(火・祝日) 10:00〜15:00
場所 生田緑地
参加者 5年目 豊島芳璃人
    3年目 山本来幸
    2年目 駒松汰生、山崎慎悟、八代舜太郎
    1年目 石井恵梨華、稲垣志帆、宇田晴俊、大島弥子、小林海音、佐藤りん、新保善文、鈴木彩香、
        鈴木優香、薬袋吹喜音、目黒陽菜
                          16人
講師  岩田臣生、岩田芳美、梅原和仁、神山歩未、鈴木志歩、藤間煕子、中臣謙太郎、山本 晃

2月8日の雪が残る生田緑地で「冬の里山」を開催しました。 しかも、時折、小雪が舞う寒い日でした。
午前中は、その寒い生田緑地を歩きました。
生き物との出会いはあるでしょうか。子どもたちには、草と木の違い、落葉樹と常緑樹の違いを考えるというミッションを与えてみました。

谷戸の降り口には、こんな日でも、フユシャクの仲間が出ていてくれました。 オスとメスがいましたが、種は異なるものでした。
翅の退化したメスは、子どもたちにはどのように見えたのでしょうか。


ここでは、どうみても枯草にしか見えない木本を観察しました。 草と木の違いは一見しただけでは分からなくなったと思います。

この辺りには哺乳類の足跡が沢山見られました。新しいものではなかったので分かりませんが、散歩の犬の足跡かも知れません。

ニワトコの葉痕を観察しました。これは落葉樹だと、直ぐに答えが返ってきました。冬芽が展葉し始めていました。 幹や枝があるからと発言する子がいました。

雪投げが始まりました。標的はコナラでした。 不思議なことに、雪合戦になりませんでしたが、走り回って、滑って転倒という事態は避けたかったので、黙って見ていました。

所々に雪だるまが残っていました。 45年ぶりという大雪を楽しんでいる来園者が何人もいたようです。

ハンノキ林上の池は氷っていませんでした。
後で分かるのですが、田圃の氷も融けていました?
今咲いている花があることも教えました。 ハンノキの枝先には、雄花が沢山ぶら下がっています。 でも、子どもたちには、花として見られないようです。

梅原先生も子どもたちも水流が気になったようです。 開放水面を維持するように保全している水流です。結氷はしていません。

雪があると地形が露わになります。見慣れた景色が新鮮な景色に一変していました。

木道上に見つけた雪だるまを更に大きくしようと頑張る子どもも現れました。

田圃の様子を見ていたら、男の子たちも降りてきました。 スニーカーでは辛いと思いましたが、安全な場所を教えながら、雪を踏んで歩きました。

こんな雪の中でも、藤間先生について植物観察をしている子もいました。 常緑樹の観察かな。

ウスタビガの緑色の繭がムクノキの枝についていました。「こんなに目立つと鳥に食べられてしまう」という子がいましたが、10〜11月に羽化して、今は卵で越冬していますから、これは空繭です。
ウスタビガ空繭
男の子たちは、ここでも雪投げに夢中でした。

オナガが数羽、竹林で見られました。

コブシの冬芽を観察しました。

ツワブキの種子が飛ばされずに残っていました。

戸隠不動尊跡は御影石が貼ってあるため、その上は、非常に滑り易くなっていました。 これは危険です。

シキミの花が咲いていました。

芝生広場でも雪だるまがつくられたらしい痕跡が見られました。 今日の子どもたちは、すっかり雪に夢中になってしまいました。

アセビの花が咲き始めていました。
雪の中でも、しっかり植物観察をしている子どももいました。

市民活動室に戻ってから、お弁当を食べました。

お弁当が済むと、植物観察をしてきた子どもは、藤間先生と勉強していましたが、採集してきたキノコにキノコムシ?の幼虫がいました。


午後は修了式を先に済ませることにしました。
欠席の多かった子どもから順番に、修了証書を授与していきました。


その後、1年間の感想などを作文してもらいました。

皆が書き終えてから、それを発表してもらいました。


先生方からも一言ずつ感想などを話してもらいました。


以上

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