里山の自然学校2018
第3回《プールのヤゴの救出作戦》
【2018/6/4 更新】

日時　2018年6月3日(日) 10:00〜15:00　晴 場所　稲田公園児童プール 参加者　里山の自然学校2年生 　　　　　　　　和　朋花、杉本大知、花岡澄空、森村　玄、森村　舜 　　　　　里山の自然学校1年生 　　　　　　　　杉谷祐花、俵　志道、三木　優、岡部美海、小野寺花柑、粕川結太、堅田真帆、川口真瑠、 　　　　　　　　鈴木眞之介、土綿優斗、野口峻志、長谷玲奈、本坊公暉、松木倫英、山崎蓮佳 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　20名（今年度登録参加者 21名） 　　　　　参加卒業生　佐藤功一、本多琉惟　2名 水田ビオトープ班のサポート　政野祐一 講師　岩田臣生、岩田芳美、梅原和仁、神山幸雅、藤間�X子、山本　晃　　　　　　　　　　（計　30名） 第３回里山の自然学校は稲田公園児童プールのヤゴの救出作戦です。 昨年の９月以降、このプールには様々な生物が訪れていますが、その中のトンボはヤゴとなっていて、既に羽化したもの、羽化に失敗したものもいますが、未だ多数のヤゴがプールの中に残っています。 多摩区役所道路公園センターでは、7月のプール開きまでに清掃等の準備を行いますので、ここに残っているヤゴをできるだけ多く救出して、川崎の空に飛び立たせたいと考えて、子どもたちはプールの溜まり水に入って、手網で掬い取ります。 救出したヤゴは、アカトンボ型、シオカラトンボ型、イトトンボ型、ヤンマ型に分けて個体数を数えて記録します。 活動開始前に、その 4 類型についての説明を行いました。 快晴で気温も高くなりましたが、屋外プールですから木陰は期待できません。 それでも、子どもたちは元気に頑張って、3,200を超えるヤゴを救出しました。 プールの水は、プールに到着してから排水弁を開いておきましたが、一番浅いエリアに入って、水位を確認してから、活動を開始しました。 例年に比べ、水底の落葉などの量は少なく、水が澄んでいるうちは、ヤゴがいそうにないと思った子も多かったと思います。 でも、一人が、網の中にヤゴを見つけた途端に、皆の動きが変わりました。 網で掬っても何も入らないようになり、次のエリアの水深が浅くなってきたところで、2番目に浅いエリアの活動を始めました。 一番深いプールの活動に移る前に、今まで救出したヤゴを 4 類型に分けて数えて、個体数を記録しておくことにしました。 この段階で、230ものオタマジャクシを救出していました。 一番深いエリアの活動を始めました。 皆の狙いはギンヤンマに絞られていました。 午前中の活動を終えて昼食にする前に、救出したヤゴを数えて記録しました。 午後の活動を開始しました。 お昼に着替えを済ませてしまった子どもたちは、皆が採集したヤゴの数を数える活動を続けてくれました。 救出したヤゴの一部は、子どもたちが持ち帰って、世話をし、羽化させます。 羽化する場面を観察してもらいたいと思います。 持ち帰るヤゴは、アカトンボ型、シオカラトンボ型については、自分で選ばせました。 なかなか決められない子がいて、時間がかかりました。 持ち帰ったヤゴの羽化までの飼い方について、山本が説明しました。 参加者全員の集合写真を撮りました。 最後に、連絡事項など、少し話をして解散しました。 今回救出できたヤゴは、アカトンボ型 2,759、シオカラトンボ型 498、イトトンボ型 0、ヤンマ型 24 でした。 このほか、アマガエルと思われるオタマジャクシ 290、ハイイロゲンゴロウ 1、ヒメイトトンボ 1を採集し、コミズムシ類多数、アメンボなどを観察しました。 トンボの成虫はシオカラトンボ♂、ショウジョウトンボ♂などが飛翔していました。 ヒメイトアメンボが見つかった時は、もしや、イトアメンボでは、という期待が、その場に広がりました。 イトアメンボは環境省絶滅危惧IB類、神奈川県絶滅危惧IA類で、県内では尾山耕地のみとされている生物です。 ヒメイトアメンボは普通種ですが、神奈川県昆虫誌には川崎の記録がありませんでしたので、記録を残しておくべきと思います。 以上

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Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation