里山の自然学校2023
第03回《プールのヤゴの救出作戦》

【2023/6/4 更新】

日時 2023年 6月 4日(日) 10:00〜15:00 晴
場所 稲田公園児童プール
参加(里山の自然学校 3年生)久保田あかり
  (里山の自然学校 2年生)伊藤奏人
  (里山の自然学校 1年生)岩見南翔、早稲田壮真、佐々木和花、佐野詩織
      後藤兼辰、坂本慶悟、杉下睦樹、山根浩敬
                         10 名(2人欠席)
卒業生サポーター 小野寺花柑
応援(里山の自然学校チーム)伊澤高行
応援(里山倶楽部チーム)東 陽一
事務局・講師 岩田臣生
                      合計 14 名

今年の里山の自然学校も第3回<プールのヤゴの救出作戦>の日を迎えました。
岩田は9時に児童プールに着いて、プールの排水弁を開けました。
10時に活動開始できるように、水を抜いていきました。
このプログラムは、夏期に稲田公園児童プールを開場する前には棲息していたヤゴなどを下水に流して清掃することになるので、 このヤゴの一部でも採集して羽化できるようにすることを目的にしています。
朝のプールは、水が澄んで、水底に僅かばかりのモヤモヤ(落葉など)があるだけで、ヤゴがいるようには思えませんでした。
ただ、水面をシオカラトンボ(オス)を追い払うショウジョウトンボ(オス)がいて、プールサイドにはアオモンイトトンボがいたので、久し振りに、イトトンボも採集できるかも知れないと期待しました。


参加予定の11人には足りませんでしたが、10時になったので、活動を始めることにしました。
最初のプールは一番浅いプールで、まだ10cm程度の水が残っていて、丁度、ギンヤンマのヤゴが泳いでいました。
まだ、そのプールに全員が集まっていませんでしたが、止める理由はありません。
各自の洗面器をプールサイドに置いて、手網を使って採集を始めました。













2番目に深いプールの採集を始めました。










一番深いプールの採集を始めました。




















お昼になったので、採集したヤゴをバケツに保護して、手網を洗って、お弁当にしました。






大雨の後の真夏のような晴を心配しましたが、薄い雲がかかっていてくれて助かりました。

午後の活動再開は 1時を過ぎていましたので、ヤゴの採集の継続は男子に任せて、採集したヤゴの個体数を数える活動も行うことにしました。

参加者20人以上、応援参加も5〜6人はいた時の印象があるので、大きいプールでの活動を見ていると、どれだけ採集できるのかと不安さえ感じてしまいました。











ヤゴの採集は 2時半には止めさせて、片づけさせました。
そして、何とか 3時前に、採集したヤゴのカウントを終えました。
お疲れ様でした。

今年の里山の自然学校で救出したヤゴは、合計  4,367個体でした。
                    (過去18回中の順位)
ヤンマ型(ギンヤンマ)       35     8
シオカラトンボ型(シオカラトンボ) 67     11
アカトンボ型           4,259   7
イトトンボ型           6     4
 合計              4,367   8



個体はいずれも小型のものが多く、生育状況は良くありません。
また、終了直前の手網を使った採集の様子を見ると、毎回必ず数匹のヤゴが入っていたので、採集できたヤゴは 80%にも達していないのではないかと思います。

勿論、集合写真も撮りました。
昼で一人が帰りましたので、参加者 9名、卒業生 1名、総勢 13名でした。


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