多摩川中下流の河原、岸辺


リ)多摩川中下流のワンド等の滞留水

チョウトンボ
水草が豊富な池に生息する種類で、かつては市内の丘陵地に記録がありましたが、近年多摩川のワンドで確認されるようになりました。
幅広い特徴ある色の翅を持ち、蝶のようにひらひら飛ぶことから、この名がついています。


コフキトンボ
流れのない淀んだ水域に夏に現れ、ガマやヨシの生える場所を好みます。
一見シオカラトンボに似ますが、雌も白粉を吹くこと、胸部の側面に特徴ある縞模様があること、体型もやや小ぶりでずんぐりしていることなどで、区別できます。



ヌ)多摩川中下流の水域

サナエトンボ科
多摩川中流域ではホンサナエ、ミヤマサナエ、ダビドサナエ、オジロサナエ、オナガサナエ、コオニヤンマ等が羽化をしています。
上流部から流れてきたヤゴにとって羽化に適した環境があります。

オナガサナエ
オナガサナエは、主に平地や丘陵地、低山地の清流に棲息し、大きな河川の上流下部から中流域にもみられます。
川崎では多摩川中流域に棲息し、出現は 5〜10 月ですが、羽化直後の未熟個体は羽化水域を離れて林間の樹梢で暫く生活するので、生田緑地など、多摩丘陵の樹林で見られることもあります。
日本特産種

参考資料)原色日本トンボ幼虫・成虫大図鑑(北海道大学図書刊行会)
オナガサナエの羽化
初夏の夜間に羽化するオナガサナエ。コンクリートの岸辺で翅を伸ばしたトンボは、やがて闇の中に旅立って行きます。
多摩川では数多く羽化殻が見られるトンボの一つで、最近麻生区の鶴見川水系でも羽化していることがわかりました。


コオニヤンマ
日本産サナエトンボ中最大の種。
主に丘陵地から山地を流れる河川の上流ないし中流域に棲息します。
川崎では多摩川中流域に棲息し、出現は 5〜10 月ですが、羽化直後の未熟個体は羽化水域を離れた樹林に移動して暫く生活するので、生田緑地など、多摩丘陵の樹林で見られることもあります。

参考資料)原色日本トンボ幼虫・成虫大図鑑(北海道大学図書刊行会)

ハグロトンボ
ハグロトンボは翅の黒い大型のカワトンボ科のトンボです。
主に平地や丘陵地のヨシやミクリなどの挺水植物やエビモ・クロモ・キンギョモ・セキショウなどの沈水植物が繁茂する緩やかな流れに棲息します。
川崎では多摩川中流域から二ヶ領用水など、これらの挺水植物や沈水植物が分布する水域に棲息し、出現は 5〜10 月です。
成虫は水路を辿って遡上することもあるため、生田緑地など、丘陵樹林地で出会うこともあります。

(左)ハグロトンボ(オス)、(右)同(メス)
参考資料)原色日本トンボ幼虫・成虫大図鑑(北海道大学図書刊行会)

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