雑木林の林縁の昆虫、クモ

オオミズアオ
翅を開くと10cm内外になる大きな蛾です。
幼虫はサクラやモミジ、クヌギなどで育ちます。
5 月から 8 月頃に成虫になり、主に夜間雑木林の林縁などをゆったりと飛んでいます。
また、樹林のある大きな公園でも見ることができます。


スジグロシロチョウ
モンシロチョウとよく似ていますが、しっかり黒くなる翅脈が目立ちます。
前翅の中央付近の黒い紋は、上下の脈に届き四角っぽいです。
また、後翅裏面の基部に濃い黄色の小さな紋があるのも特徴です。
林縁などやや日陰を好みます。


ウスバカゲロウ
幼虫は有名なアリジゴクで、砂地にすりばち状の巣を作って落ちてくる小昆虫などを捕食します。
成虫は夏に現れ、市内では主に丘陵地に見られます。
神社の縁の下に巣をつくることが多く、成虫もそうした建物の周囲の森などに見られることが多いです。


クロコノマチョウ
幼虫は主にジュズダマの葉を食べます。
南方系の種で、近年北上傾向にあるジャノメチョウの仲間で、川崎に入ったのは1990年代です。
成虫は夏と秋の年2回発生し、主に薄暗い樹林地に見られ、成虫で冬を越します。


トラマルハナバチ
里山の土中に巣をつくるハナバチです。長い舌を持っているので、蜜腺の深い野草を特に好み、蜜や花粉を集めます(写真の花はキバナアキギリ)。
市の北部の近くに樹林がある地域では、夏場を中心に市街地の花壇にも姿を見せます。


アオハナムグリ
晩春から初夏に現れるコガネムシで、市内では北部の丘陵地に生息します。
白い花を好み、ミズキ・クリなどの樹花のほか、ハルジオンなどの外来雑草や園芸種の花にも来て花粉や蜜を食します。


エゴヒゲナガゾウムシ
夏季に丘陵地に出現する小型甲虫。成虫はエゴノキの実に特徴ある丸い噛み傷をつけ産卵し、幼虫は実を食べて成長します。
特に雄は頭部が牛の顔のような形状で、ウシヅラヒゲナガゾウムシという別名があります。
たまたま雄と雌が同じ実に止まっているところを撮影することができました。


マメコバチ
早春に丘陵地に出現し、特にクサイチゴの花を好み、花粉や蜜を集めます。
かつてはかやぶき屋根に営巣し、里山に普通に見られるハナバチでしたが、樹木・木でできた工作物の穴などにも営巣します。
東北地方などではりんごの授粉に現在も使われています。


ルリモンハナバチ
幸せを呼ぶ青い蜂、として知られ、夏季に丘陵地に現れます。
ハナバチの仲間は花粉や蜜を集めて幼虫の餌として巣穴に蓄えますが、この種類はじつはスジボソフトハナバチという他種の巣に侵入・産卵し、孵った幼虫は宿主を殺し餌を横取りする、という労働寄生の生態を持っています。そのため成虫は蜜を吸うだけで、花粉を集める器官(発達した体毛など)を持っていません。野生草花・園芸種問わず飛来しますが、青・紫系統のシソ科を特に好むようです。


クツワムシ
晩夏から初秋に出現し、夜行性でガチャガチャと大きな声で鳴きます。
昨今都市近郊で減少が著しく、多くの都県でレッドデータブックに収録されています。
市内では麻生区に生息します。
【RD】県の要注意種


ハヤシノウマオイ
スイー・チョンと鳴く虫として知られ、盛夏から初秋、夜間藪の中で見られます。
主に丘陵地に生息し、優美な姿に反して肉食です。


ナキイナゴ
ススキ草地に初夏に出現するバッタ。
オス(写真)は天気の良い日に葉の上で縄張りを誇示して発音し、メスは翅がほとんどなく、枯れ草色で目立ちません。
市内では麻生区の丘陵地で見つかっています。


クルマバッタ
トノサマバッタに似ていますが、飛んだとき後翅が濃い黄色、しかも鮮明な黒い紋があるのが特徴です。
胸部が盛り上がる、眼の周囲に隈取り斑、前翅の帯紋など、細かく見ると異なっています。
写真は緑色型で、褐色型もいます。
シバ型草地に生息し、市内ではトノサマバッタに比べて大変分布が狭く、麻生区の丘陵地に残っています。
河川の草地などにはクルマバッタモドキという近似種がいるので、注意が必要です。


ササキリ
林縁の草地には、成虫と幼虫の色が違い過ぎるササキリが棲息しています。
初めて幼虫に出会った時の不思議な感覚は、身近な自然でもワクワクすることを教えられました。

(上左)ヨシの茎に産卵しているササキリ(メス)、(上右)ササキリ幼虫

オオカマキリ
子供に人気の大型カマキリで、樹林林縁のほか草藪を好みますので、丘陵地だけでなく、多摩川にも生息しています。
卵鞘は写真のような特徴ある形状、成虫はチョウセンカマキリと似ていますが、 オオカマキリは体が頑強なほか、鎌の付け根に淡黄色紋があり、後翅が紫褐色であるのに対して、チョウセンカマキリは橙色、後翅が透明です。

(上左)オオカマキリ成虫、(上右)オオカマキリ卵鞘

ササグモ
小粋な模様のクモの徘徊性のクモで、林縁の草地でよく見かけます。


ヒラタグモ
建造物の周囲に多いので、生田緑地では、東屋や木製の標識などで、住居を見ることができる。
住居は直径5mmから2p位の白色の円盤状で、その中に住む。
住居の周囲に、放射状に数本の、獲物をとる為の受信糸を引く。
昆虫が、受信糸に触れると、住居から飛び出し捕える。

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