生田緑地の谷戸の自然保全活動


田圃再生 10
日時 2004年5月7日(金) 11:00〜15:30 晴
場所 生田緑地
参加者 岩田臣生、佐伯久美

 谷間の探勝路木道の手摺りに、ヨコヅナサシガメが出始めた。
 登戸子ども会連合の畑のノラボウが取り除かれていた。菜の花にチョウが乱舞していたので、ちょっと残念な感じがした。
 田圃につくとツバメが隣の横山さんのクワイ畑に来ている。(今年はやらないと言っている様だが)5〜7羽が泥の上で何やらついばんでいるのだ。よく見ると、嘴から黒いものを垂らして飛びたっている。
田圃の東側の戸隠不動跡周辺の雑木林の野鳥の囀りが一日中聞こえる。一番目立つのは、縄張りを主張するシジュウカラのツピッ、ツピッ、...という囀りであるが、その他、様々な声が聞こえてくる。何を話しているのか。或いは叫んでいるのか。呼び交わしているのか。
 シマヘビ(1匹)は殆ど居ついている。我々の様に泥の中に潜ってしまうことはなく、泥の上の浅い水に体を浸けて、辺りの様子を窺っているかに見える。
 シオヤトンボは減ってしまって 3匹、うち1匹がメスだ。
 草の根から泥を洗い落とす作業をしていると、シュレーゲルアオガエルが 2匹出てきた。泥の中に隠れていた様だ。人がいる間はシマヘビも田圃の中からは姿を消している。
 ミカドガガンボの幼虫は死んで黒くなったものが 3匹出てきただけである。
 オオスズメバチが1匹飛んできて、泥の上に降りた。水を飲んでいるのか、泥をくわえているのか分からないが、1〜2分して飛び立った。
 垣根越しに「こんにちは」と声がかかった。横山さんだ。畑仕事が一段落したらしい。田圃づくりの進行具合を見て、どうやら田圃はできそうだと思ったらしい。稲の苗はどうしたかと尋ねてくる。この近隣で手に入れることができなくて、千葉県の方で手配したことを話すと、手配してあげなくて悪かったねと言う。短いが、嬉しい会話があった。
 近所の人らしい、3歳くらいの子どもを連れた女性が、「カエルの声が聞こえていいですね」と声をかけてくる。シュレーゲルアオガエルというカエルだということを教えてあげた。


   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation