生田緑地の自然保全活動

水環境調査
日時 2009/9/22(火) 10:00〜13:30 曇
場所 生田緑地
参加 岩田臣生、岩田芳美

水環境調査を行いました。
中央の水流(地点B)は水が水路脇に漏れ出して、流れていませんでした。 水路内の土砂を漏れ出している穴のところに移して、周囲を踏み固めておいて、先にヨシ原の池の調査とアメリカザリガニの採集をすることにしました。
ヨシ原の池(地点K)から調査をはじめました。池は水深5cmほどの小さな水溜まりと化し、そこに1〜2cmクラスと4〜5cmクラスのアメリカザリガニが所狭しと集まっています。 その中に、ホトケドジョウ(4cm)が数匹いました。
水深が無いので水を掬うのが難しく、透視度は 8cmと極端に低いものでした。
アメリカザリガニは 2〜5cm×370匹採集しました。
30分程経ったのでしょうか、中央の流れが回復していました。 流れの水量は 0.41L/sec.あり、透視度は100cmを超えていました。
連休ということで来園者が多く、何をしているのかと尋ねてきます。水環境の調査だと答えると、休日なのにご苦労様と言って、立ち去ります。

下の田圃の奥の水流の調査は草刈りから始まります。
田圃へのパイプを塞いで、計測位置の土をスコップで掘り出して、暫くおいてから計測にかかりましたが、流量は 0.62L/sec.あったものの、透視度は85cmでした。 濁りが治まるのを待つ時間が足りなかったかも知れません。
田圃の上をオニヤンマが飛び、コノシメトンボ♂が3匹、稲に止まっていました。
田圃の水の中には、カワニナ、クロセンブリ幼虫、ホトケドジョウなどがいました。 田圃の周辺のツリフネソウは見頃を迎えています。

上の田圃下の池は周囲が草に覆われてしまいました。
ジュズダマ、ミゾソバ、カナムグラなどを掻き分けて池の水を汲み、水温を測りました。 池から木道に戻るところで、ジュズダマの葉から落ちたらしいクロコノマチョウの幼虫を見つけました。 内から光を放っているような明るい黄緑色をしています。
池は見た目にも澄んでいるとはいえない状態でしたか、透視度は69cmでした。
田圃の中にはまだまだ沢山のアメリカザリガニがいるようでしたが、3〜4cm×76匹を採集しました。

上の田圃への導水路は水漏れを修復してから調べました。
暫く待ってから計測しましたが、ホトケドジョウが数匹、流れにいて、動く度に水底の土を巻き上げています。 水量は0.55L/sec.、透視度は32cmでした。

湿地の池は土砂が溜まって、水深が浅くなっていました。 見るからに水質が悪そうに見えました。
そっと水を掬って、浮遊物が沈むのを待って、透視度を調べたところ 65cmありました。
また、アメリカザリガニ 2匹を採集しました。
一番上の段で止まっていた水を2段目に流れるようにしておいて、次に向かいました。

ハンノキ林上の池は白く濁っていましたが、透視度は53cmありました。
アメリカザリガニは 4匹採集しました。


木道の手摺りにハラビロカマキリがいました。


   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation