生田緑地の自然の保全

哺乳類調査(5月期定点カメラの設置)
およびセリバヒエンソウの駆除


日時 2010/4/30(金)14:00〜15:00
場所 生田緑地
参加 岩田臣生、岩田芳美

 今年度の哺乳類調査の始まりです。 毎回、新たなポイントに設置したいと思い、樹林内のけもの道を辿って、カメラの設置場所を探すのですが、来園者も多いため、雑木林の出入りには気を使います。 今回は初めての定点1ヶ所と以前にも使った定点2ヶ所としました。


久し振りに入った生物保護区の中心部に見覚えの有るテントとゴミの山を発見しました。
住人はいませんでしたので、話はできませんでした。
この人は昨年から入り込んでおり、行政には区域内から退出させてほしいとお願いしていた人です。 ホームレスではなく、若い人で、話をすると聞いてもらえたということでしたが、実際はテントを移動しただけでした。
園路から見える場所にテントを移動しただけでしたので、再度、行政ににお願いしていましたが、結局そのままとなり、北部公園事務所が無くなりました。
そこで、意を決して、4月初めの活動時にテントを訪問し、この場所がどういう場所なのかまで説明して退去を求め、片付け始めるのを待って、田圃へ移動しました。 その後、この場所にはテントが無くなっていましたので、止めてくれたものと思っていました。 ところが、実際は、更に奥の、谷戸の中心部に移動していただけだったのです。
この区域は、生田緑地基本計画ワークショップにおいて、生物保護区として位置づけをして戴き、大事にしていた区域です。 去年の夏に行政に連絡し、撤去してもらったはずのガソリンタンクも置いてありました。
実力行使も考えましたが、余りのゴミの多さと調査中でもあったことから、一先ず引き上げることにしました。 行政において適切な対処をお願いしたいと念じます。

定点カメラの設置を終えて岩田芳美との待ち合わせ地点に向かいました。 そこで、岩田芳美はセリバヒエンソウの駆除を行っているはずでしたが、たどり着くと誰かもう一人、女性が一緒に活動していました。
通りがかりの来園者が手伝ってくれていたのです。何をしているのかと聞かれることは常でしたが、その場で手伝ってくれた人は初めてのことでした。

これがセリバヒエンソウです。 中国原産のキンポウゲ科の一年草で、日本に入ってきたのは明治時代のようです。 生田緑地では急速に広がり出しています。 私たちは昨年から駆除対象としましたが、減る様子がありません。 種子ができる前に抜き取りたいと思います。 道具は不要です。引っ張っただけで簡単に抜けるので、手伝ってもいいという人はご連絡ください。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation