生田緑地の谷戸の自然保全

防鳥ネット回収、水路の補修、苗木畑の草取りなど
日時 2010/7/5(月)10:00〜13:00 曇
場所 生田緑地
参加者 岩田臣生、岩田芳美、城本法子

ハンノキ林に降りたところで、ヤブキリ♀に出会いました。

ハンノキ林を出たところで、ヨツスジハナカミキリが何故か、アズマネザサの葉にいました。 雨のせいでしょうか。 体長12〜20mm、6〜8月に出会えるカミキリムシです。

木道の手摺りには、シロコブゾウムシが出ていました。
ゾウムシは造型的に面白いものが多いですが、これも不思議な部類です。 13〜19mmと小さいのですが、手摺りの上でジッとしていました。


先ず上の田圃に入って、防鳥ネットを回収しました。3人いないとできない作業なのです。
カルガモが飛び降りたところは泥にめり込んでいました。 弱っていた所は簡単に糸が切れてしまいます。

この後、岩田芳美と城本法子は苗木畑の草取りを行いました。
苗木畑は草茫々でした。隅の方から、苗木と草を見分けて作業を進めないといけません。 空気が淀んで、暑さがこたえます。


岩田は上の田圃への導水路を改修し、パイプから水が出るようにしました。
7月1日の水環境調査の時に、応急的に直して流量計測を行いましたが、その後の雨でまた漏水していました。 土嚢を追加して、大きな穴を塞ぎ、パイプを通って水が流れるようにしました。
その後、スズランテープを回収し、田圃の中で大きくなり始めたコナギを取り始めましたが、 ヨシ原付近の水路からの漏水を直しておく方が先だと思い、ヨシ原地区へ移動することにしました。


ヨシ原付近の水路の水が止まっていて、水路脇を水が流れていました。からの漏水は水路の直ぐ脇を流れていたことから、これを大きめの土嚢で止めておいて、水路脇にできた溝には、水路内に溜まっていた泥を掬って埋めました。

木道の脇にクサギカメムシの幼虫がいました。
クサギカメムシは、日本全国に普通に分布し、クワ、クサギなどにつくカメムシです。 生田緑地でも普通に見られるカメムシで、この季節は幼虫も見られます。

木道の上をクロバネツリアブが飛んでいました。 トンボ程には大きくはないのですが、小さくはないのです。白い線が目立ちます。
後を追うとツリフネソウの葉に止まりました。
帰宅後に調べたところ、昨年も7月にツリフネソウの葉に止まっているところを撮影していました。
周辺に咲いている花はありません。

コバノカモメヅルも咲き始めていました。
径8mm程の小豆色の星型の花は個性的で魅力的です。
関東、中部、近畿の山野の草原や湿地に自生するガガイモ科の植物のようです。

下の田圃で、大きなアメリカザリガニがオタマジャクシを追いかけ回しているのを見つけて、これを捕獲しに田圃に入りました。
アメリカセンダングサなどの草取りもするつもりで谷戸に降りたのですが余りの暑さに体がついていきません。 次回に行うことにして、この日の活動は終わりにしました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation