生田緑地の谷戸の自然保全活動


湿地や田圃の水の管理、草刈りなど
日時 2011/7/24(日)10:30〜14:30 曇、30℃
場所 生田緑地
参加者 岩田臣生、岩田芳美

七草峠のヤマユリはいい感じになっています。 植生管理としては5〜6月にススキだけ刈っておいた方が良さそうです。
ハンノキ林上の池でダンゴ状にアメンボが集まっているのを見つけました。 餌となったのは何でしょうか。 かなり大きいもののようです。 まるで栗のイガのようです。
アメンボ玉
木道の手摺りにシオヤアブが飛んできました。 交尾しながら飛んできたようです。

ヨシ原のヨシ刈り
参加者 岩田芳美

稲目谷戸末端で民家に接しているヨシ原のヨシ刈りをしました。 民家に接しているところは年2回のヨシ刈りが習慣になりました。



湿地の水を復活させる活動
参加者 岩田臣生

先日湿地への水路の手入れをしましたが、その後の台風の降雨でどうなったか気になっていました。
見ると、池の中に小さな流れができていて、池から出た水路の途中で水が消えていました。
水路の上を覆っていた草を刈って、水路の中に溜まった泥を少し掻き出しました。 水辺管理は8月中旬以降に考えていますが、この区域に生息し始めた生物のために水を入れておきたいと思いました。

今を盛りと咲いているセリの花にキオビツチバチが来ていました。 吸蜜に夢中なのか、近づいてもにげようとしません。 他にも多数のハチやアブの仲間、コミスジ、キタキチョウなどが来ていました。
キオビツチバチ


下の田圃の水の管理
参加者 岩田臣生

下の田圃の水位は良い状態にありました。 先日、土嚢を追加したことと降雨の結果でしょうか。
稲の間のコナギが育ち過ぎです。 少し田圃雑草の整理をしないといけないと思いましたが、この日は田圃に入る気持ちになれませんでした。

先日手を入れた場所は良い状態になっていました。
今までミズハコベと思っていた植物に実がついていました。 形が全く別物でした。何なのか見当もつかなくなってしまいました。

下の田圃にはショウジョウトンボ♂♀が来ていました。
ショウジョウトンボ♂ ショウジョウトンボ♀
常にカナムグラが気になるようです。

上の田圃の水の管理、畦の草刈りなど
参加者 岩田臣生、岩田芳美

上の田圃の稲の間には一面にチョウジタデの芽が育っていました。 一度除草しないといけないのですが、どんな具合か様子を見ることにしました。 長靴で入ってみると外周の土は柔らかいのですが、内側は硬くて、足が潜りません。 鍬が必要と思いました。
チョウジタデのほかにアゼナもあって、花を咲かせていました。

草の上にシュレーゲルアオガエル(幼体)がいました。

畦のジュズダマを刈っていたら水が漏れている穴を見つけ、土嚢を一つ入れて補修しました。
そこにオオアメンボが現れました。 オオアメンボは神奈川県では準絶滅危惧種に指定されています。 この田圃では稲を畦から離して植えていることと、斜面の雑木林の木々が水面に木陰をつくっていることで、オオアメンボに好まれているのかも知れません。

5月にはオヤブジラミ(セリ科)が一面に広がっていた場所にはヤブミョウガ(ツユクサ科)が一面に広がっています。 急に勢力を拡大しているように思います。
カナムグラの葉の間からノカンゾウの花が顔を出していました。
萌芽更新地区のヤマユリも咲いています。 林床が明るくなったことで様々な植物が繁茂しています。
萌芽更新地区のヤマユリ

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation