生田緑地の谷戸の自然保全活動


水辺の保全 6 落枝の片付け、柵の改修など
日時 2011/10/21(金) 10:00〜15:00 曇 
場所 生田緑地稲目谷戸
参加 岩田臣生、岩田芳美

上の田圃にイネワラ運び
谷戸へ降りるついでにイネワラを1袋運んで、上の田圃に入れました。
この日はマユタテアカネに代わってアキアカネが田圃の上に群れ、木道の手摺りで休んでいました。
 

木道直上の折れ竹の処理
次に、先日できなかった木道の上の危険な折れ竹の処理をすることにしました。
Yさんの土地(竹林)に入って,折り竹を引っかけている方の竹を伐採しました。
この作業の間に3人の来園者が通りましたから、やはり一人での伐採を止めたのは正解だったと思います。
折れて樹木に倒れ掛かっている竹が残っていますが、これは急がないと思います。
また、ホタルの季節のものでしょうか、木道の下などに、空き缶や空きビンが捨てられていましたので、回収しました。
   

芝生広場分岐〜ハンノキ林の木道沿いの落枝処理
芝生広場方面とホタルの里方面との分岐点からハンノキ林にかけての園路の両側に放置されていた落枝などを、 カントリーヘッジ用に立てられた杭の間に集めたり、木道の下に突っ込んだり、水辺保全の材料として切断整理して水流の数ヶ所に積んだりしました。
    作業前 作業後
ハンノキ林の湿地側のアズマネザサの繁茂している区域についても、落枝の片付けを行いました。
作業前 作業後
ハンノキ林の林床では、落枝を片付けながらアズマネザサも刈りました。
   

湿地の柵の改修
湿地と竹林の間の園路については、園路整備をした時に木道の範囲については柵の設置を行いませんでした。 このため柵の無い部分ができていて、ここから入って犬を放したりする人がいました。 生物の棲息空間として保全しているので立ち入らないでくださいという札は効果がありませんでした。 そこで、隣接する竹林から竹を伐って、柵を作りました。
この柵が腐って倒れたので、新しくすることにしました。
新設時と同様に、竹を伐採して、これを使って立てましたが、縛り方は簡略化しました。
 
湿地1段目の池にもアキアカネが群れていました。

また、ノハラアザミの個体変異と言われるクルマアザミや、真っ赤な花のミゾソバが咲いていました。

湿地上側のシロヨメナが咲きだしました。


ハンノキ林上の池付近の竹柵の改修など
ハンノキ林上の池付近の竹の柵は誰かに切られてしまって、汚らしくなっていました。 これも新しくすることにしました。
材料は、できるだけ長く真っ直ぐな竹を見つけて新たに伐採することも考えましたが、この労力を惜しんで、オダの竹を再利用することにしました。
運ぶ距離が少し長くなるだけだと思ったのですが、歩きだしてから、その長さと重さに後悔しました。
それでも、何組かの来園者には安全のために避けてもらいながら、何とか設置場所まで運びましたが、体力の限界を感じてしまいました。 しかし、これだけでは一組も作れないので、支柱にする竹を2本も運び、一休みしてから柵づくりを行いました。
林内には、ハラビロカマキリが複数見られました。 また、ヤクシソウが咲いていました。
 

生田緑地案内図のための園路確認、
城山下谷戸崩落地の現地確認

日時 2011/10/21(金) 15:00〜16:00 曇 
場所 生田緑地稲目谷戸
参加 岩田臣生、岩田芳美、高橋正力(川崎市公園緑地課)、高橋みなみ(同)

公園緑地課では、現在、生田緑地の案内図の更新に向けて作業が進められていますが、ベースとなる案内図に描かれている園路等が現状と異なっている点があり、 何回か訂正を申込んでいましたが改善されない点が残っていました。 細部のことではありますが、案内図を必要とする来園者にとっては重大なことかも知れません。
そこで、担当職員を案内し、現地の状態を確認してもらいました。
案内図掲示板のデザインについては、来園者にとって分かり易い素晴らしいものだとは、残念ながら言えませんが、 それは担当課の責任において任せることにしました。

また、枡形山広場の門に近いところで、生物保護区に設定している城山下谷戸側に崩落した場所の改修に関連して、 城山下谷戸に入って崩落地の現状を確認し、改修方法について協議しました。
園路の通行の安全が優先されるのは仕方ないものの、可能な限り、生物に対する影響を最小にしてほしいと考えています。 担当係長もその点については理解して戴けていて、有り難いことだと感謝しています。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation