生田緑地の谷戸の自然保全活動




ヨシ刈り
日時 2012/2/22(水) 11:20〜15:20 曇 10℃
場所 生田緑地 下の田圃周辺
参加者 岩田臣生、岩田芳美

下の田圃周辺 A および C のヨシ刈りと B のアズマネザサ刈りを行いました。 D は先日(2/20)にヨシ刈りをした区域です。
下の田圃周辺のヨシは小さい野鳥が潜り込める場所として冬の間は刈らずに3月末に刈るようにしていました。
ただ、ここには数十年ぶりに復活した希少種があったり、9〜10月にはオオミゾソバやツリフネソウが咲きます。このため、ヨシ原にしてしまうつもりはありません。 今年は土の攪乱もしておこうと思い、まずヨシ刈りを済ませておくことにしました。


【A】
ヨシのほかにノイバラやヤマグワも繁茂していました。 オオミゾソバの枯れた茎が絡み合って、地面を覆っていました。 犬の糞が2つ、空き缶1つ、団扇1つが落ちていました。

カサスゲ刈りの時も現れましたが、今日もモズ♂が現れて、木の枝に止まって、下を注視し、地面に急降下して何かを捕まえているようです。 作業中の人には余り警戒していないようです。遠くに逃げようとはしません。
通りかかった女性が双眼鏡で熱心に観ていましたが、「何故、ヨシを刈ってしまうのか。アオジを観察するのに最適だったのに。」と言って文句をつけてきました。
ヨシ原のヨシも、Yさんちのヨシも、まだ刈らずに残してあります。モズを至近距離で観察できるのは、この作業をしているからなのですが、 自分が野鳥を観察できることが全てに優先されなければならないと考えているようです。
前に、野鳥を撮影するために餌を撒いているバードウォッチャーが問題になったことがありますが、冬になると増えるバードウォッチャーの中には、 こんな人がいて、不愉快にさせられます。


【B】
アズマネザサを刈り取りました。ここにもキヅタが一面に広がっていました。
この辺りのアズマネザサは、かつて田圃が続いていた時の畦の部分を中心に生えていることが分かってきました。 田圃の中だったところは土が柔らかくなっていて、そんな場所では、ホタルの里整備事業で造られた水路も岸辺が崩れている所もでています。


【C】
木道の西側、クサヨシが繁茂している中に進出していたヨシを刈り取り、地面を覆っていた枯れ草を剥ぎ取りました。足が10cmほど沈むような湿土になっていました。
下の田圃の上の休耕田のヨシも刈りたかったのですが、この日はここまでとしました。


この日も、谷戸へ降りるところで、フユシャク♀に出会いました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation