生田緑地の自然保全活動
生田緑地の自然に手をつける活動をしている団体への
ヒアリングがありました! 

 

日時 2012/9/14(金) 10:00〜15:20 晴
場所 生田緑地 中央地区
ヒアリング担当 (川崎市総合企画局公園緑地まちづくり調整室)和田、荻原、磯部
        (多摩区道路公園センター)佐藤、井上、齋藤
        生田緑地マネジメント会議準備会担当コンサルタント 2人
(特定非営利活動法人かわさき自然調査団)岩田臣生、岩田芳美

生田緑地では今、次年度からの<生田緑地マネジメント会議>の始動に向けて準備が進められています。 その一環で、生田緑地の自然に手をつける活動をしている団体に対してヒアリングが行われています。 今日は、特定非営利活動法人かわさき自然調査団に対するヒアリングが行われ、水田ビオトープ班班長と事務局長が対応しました。 歩いたルートは下図の通りです。
かわさき自然調査団は生田緑地植生管理協議会市民部会の事務局を担当していますので、生田緑地中央地区の全域を活動フィールドにしています。 初めから、1日で済むとは思いませんでしたが、できるだけ急ぎ足で回ったので、半分以上を回ることができました。 でも、長靴が必要な所には入りませんでしたので、水田ビオトープ班の活動についてはヒアリングになったのかと気になりましたが、 田圃通信を愛読していただいている人であれば、短時間のヒアリングより情報を渡せていると思います。

集合は長者穴口として、ここからの山登りから始めることにしました。

【A15】(飯室山北)
長者穴口から飯室山山頂までの区域は「A15 飯室山北」といいます。
2009年5月31日の里山倶楽部での話し合いに基づき植生管理計画案を作成して、生田緑地植生管理協議会で計画を決定し、2009年度〜2011年度の冬期に下草(アズマネザサ)刈りを、 市(業者)と雑木林を育てる会が行っています。
マント群落やアズマネザサが刈られただけで、キツネノカミソリが復活し、目標とした「高木層の下の明るく開けた草地」になって、気持ちのいい園路になりました。
キツネノカミソリの花は終わっていましたが、ヤマホトトギスが咲き、これにダイミョウセセリが吸蜜にきていました。
川崎の市街地を歩いてきたら、いきなり山登りが始まるということで、初めて生田緑地に来園する人にはインパクトのある魅力的なコースです。
また、古墳があり、(生田緑地の中でも)ここでしか見られない生物がいるということを知ると益々魅力を感じてしまいます。

【A14】(飯室山南)
2009年10月の里山倶楽部の意見交換を発端に皆伐更新を計画し、2010年11〜12月に20m四方の範囲の皆伐を試みました。
樹齢50年を超えるコナラの萌芽更新の可能性は極めて低いと言われていますが、萌芽であれ、実生であれ、苗木であれ、 雑木林の更新手順について、経験に基づく知見を得ることが大きな目的であると考えています。
間もなく、伐採後2年になろうとしています。 クヌギやコナラの実生に比べて、アカメガシワやヤマグワの初期の成長速度の速さと発芽数の多さは圧倒的でした。 既に研究され尽していると思われるようなことを、一つ一つ体験しながら、コナラ・クヌギ林に育てる活動を里山倶楽部Aが行っています。



【A11】(枡形山)
枡形山の頂部斜面の植生管理(アズマネザサ刈り)を行っています。 小規模なので、有志2〜3人で行っています。
アズマネザサを刈ることによって、いくつかの花が見られるようになりました。


(枡形山西)
2009年10月24日の里山倶楽部では遷移の進んでいる場所の植生管理を考え、亜高木層を占めている常緑樹(ヒサカキ)を除伐することを計画しました。 実際の除伐は、2010年1月に、北部公園事務所が行いました。
しかし、除伐後3年目の夏になっても草本の繁茂が見られません。 目論見は外れました。
高木層の樹冠にギャップができないと明るさが足りなくて生育できないのか、樹齢50年にもなるヒサカキの下では生き残っている埋土種子が無いということなのか、今は判断できずにいます。 少なくとも、亜高木層を優占しているヒサカキを多数まとめて伐採することはしないことにしました。

【B11】(城山下谷戸)
城山下谷戸の生物保護区は、2004年度の生田緑地整備基本計画ワークショップにおいて位置付けられました。
ここに棲息するいくつかの生物の棲息環境を保全する活動を水田ビオトープ班が行っています。

【B10】(城山下谷戸)
2010年10月23日の里山倶楽部での話し合いを基に植生管理計画を作成し、同年12月11日の里山倶楽部でアオキやアズマネザサを除伐しました。
この辺りには、アブラチャンが集まっていることが分かり、見どころづくりを目的にした植生管理を進めています。
更に下流部の苗木畑周辺地区については、翌2011年1月に多摩区道路公園センターがアズマネザサ刈りを行い、 残されたヤマグワの除伐を、2011年2月19日の里山倶楽部で行いました。
その後の草刈りは水田ビオトープ班が水辺の再生保全と合わせて実施しています。


【A09】芝生広場
広場部分の草刈りは、最近行われたばかりのようでした。 計画としては、年1回、行政が草刈りを行うことになっています。
水田ビオトープ班では、行政による草刈範囲外のところで、特定の植物の保護のためのアズマネザサ刈りを行っています。 また、周囲の樹林についても、アズマネザサ刈りや常緑樹の除伐を少しずつ行っています。

【C03】(苗木畑)
城山下谷戸に残っていた住宅が2005年3月には解体されました。 北部公園事務所の許可を得て、2006年5月に、里山の自然学校の特別回として苗木畑にするべく耕そうとしましたが、瓦礫が埋められているのか、固くて歯が立ちませんでした。 そこで、おし沼峠の道路工事で出た残土を入れてもらい、 この住宅地の買収が完了してから、ここに苗木畑をつくりました。 2009年5月には、植樹祭のために全ての苗木を供出しましたが、毎秋、ドングリを播種しており、かなり大きく育っているものもあります。

【B08】(ヨシ原)
2007年1月に北部公園事務所から相談されて、水田ビオトープ班で、ヨシの管理をすることになりました。
刈る時期についてはいろいろ試してきましたが、民有地に接している所は3m程度の幅で、年2回、ヨシ刈りをしています。 その他の部分は3月末に1回、刈るのが良さそうです。
ここにはカサスゲが生育しています。 4月に開花しますが、綺麗に咲かせるためには、新芽が出る前の冬のうちに、枯れたカサスゲの葉を刈り取っておくことが必要です。


【B07】(下の田圃周辺)
2003年度の生田緑地整備構想策定委員会の過程で、ゴルフ場地区の構想にあった水田再生に対して、「市民活動では水田はできない」という強い意見が出されました。 本当に市民活動で水田を行うのは不可能なのか試してみようと思いました。 これが生田緑地の谷戸に田圃を再生する切っ掛けでした。 こうして、下の田圃は2004年に再生しました。
最初の田植えは、北部公園事務所、青少年科学館、雑木林を育てる会、植物班、野鳥班、昆虫班からの応援、元の地主さんなど、谷戸の小さな田圃に20人弱の人が集まって行われ、 まずは田圃を再生できたことを祝いました。
しかし、同時に、これから繰り返される田植えや稲刈りを、このような方法で実施していくのは無理だろうと感じていました。 市民活動として水田を維持することの難しさを実感していました。
夏になって、青少年科学館の梅原館長から「かわさき自然調査団でも子ども向けの事業を考えてほしい。」という申出がありました。 これに対して「今の調査団にできることは何か?」と考えた時に、真っ先に浮かんだのが田圃活動でした。 これなら市民活動として田圃を維持できると思いました。
この事業は、調査団にしかできない事業にしようと半年かけて企画し、<里山の自然学校>として2005年5月に開校しました。
子どもたちは、田植え、稲刈り、脱穀を体験することで、日本人の主食である米について知ることができ、そこに棲息している生物と触れ合うことができます。 田圃を田圃として維持するためには、田植え、稲刈りの度に人集めをする必要がありますが、この手間が無くなります。
田圃ができると、田圃環境にしか生育しないような田圃雑草が復活しました。 谷戸の田圃は単に稲を育てるための場ではありません。 現在は田圃雑草のために場所をつくっています。

木道近くのツリフネソウやオオミゾソバは意識的に保護して、景観づくりをしています。 生田緑地の9〜10月の見どころの一つになると考えています。
そのために、3〜10月はカナムグラの駆除に力を入れています。 カナムグラを放置すると、ツリフネソウやオオミゾソバは覆われて、枯れてしまいます。

【B06】(上の田圃周辺)
田圃の稲が周囲の草に埋もれています。
ここには、かつて田圃の畦に生えていたと思われる在来の雑草が生育しています。
オオブタクサ、セイタカアワダチソウ、アメリカフウロなどの外来種も生育しており、これらの駆除も必要な活動です。
また、春の田圃は、シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシやホトケドジョウの稚魚、トンボのヤゴなどで賑わうため、アメリカザリガニも急増します。 このため、アメリカザリガニの駆除が重要な活動になります。 アメリカザリガニが谷戸の水辺の生態系に及ぼす影響は極めて大きいものです。

【C02】(梅畑)
梅畑の梅の剪定については、2007〜2008年には水田ビオトープ班が行いましたが、2009年には北部公園事務所が、2010年以降は多摩区道路公園センターが実施しています。
叢(くさむら)の中の土の道を残しています。 トウキョウヒメハンミョウの棲息する環境です。 時々、カナヘビが日光浴をしています。

【B05】(湿地)
2004年10月にシンポジウム「市街地の中の里山“生田緑地”の自然をどう考え、どう保全するか」を開催し、 行政からは北部公園事務所長、青少年科学館館長、専門家としては三島次郎、林 長閑、大場信義、倉本 宣の4先生に入っていただき、 生田緑地の谷戸の自然を保全する活動の在り方についての専門的でありながら具体的な意見交換を行いました。
水田ビオトープ班は、このシンポジウムでの意見を踏まえて、活動の基本方針を見定めましたが、 中でも「取り返しのつく範囲で、やってみて、考える」を重要なよりどころとして活動しています。
そして、2004年11月からここを湿地に戻す活動を開始しました。
この活動を始めた時に目標とした植物の復活については、一つは2005年の夏に、もう一つは着手してから7年半たった2012年に起こりました。
前者は園芸栽培的管理をすれば増やせることが分かったので、来年は木道沿いの水辺で栽培し、来園者が観察できるようにしたいと思っています。 全国的にも、そのようなことが分かってきたのか、環境省の第4次レッドリストでは、絶滅危惧TB類から絶滅危惧U類に変更されました。 神奈川県は見直しがされていませんので、絶滅危惧TA類のままです。


【A08】(竹林周辺)
ここの竹林については2005年11月に北部公園事務所と協議し、管理を始めました。
私たちのモウソウチクの使用量から考えると、竹林面積はもっと狭くてもいいと思いますので、雑木林に戻す植生管理も考えていく必要があるかも知れません。
タケノコ泥棒が斜面に穴を掘っていくため、斜面下にあった水流は、2005年時点で既に水面を失っていました。 この頃、水流の再生を考えたこともありましたが、土が溜まっているだけではなく、モウソウチクの地下茎が張っていて、当時の私たちの道具と人員では難しいと判断し放置してきました。
この向かい側の斜面もアズマネザサの刈り取りなど、手を入れています。 また、斜面の下には、小さな水流があって、こちらは毎年、少しずつ手を入れています。 幸い、少ないながら、ゲンジボタルが棲息しているようです。
ここの谷底部は、かつては畑として使われていた土地ですが、2005年時点では既にアズマネザサが繁茂していました。 このアズマネザサについては、今まで、水辺以外のササ刈りをしていませんでした。 最近、専修大学側のモウソウチクが全て除伐されて、明るくなったため、様々な実生木が成長するようになりました。 そろそろ、植生管理の方向を決める時期が来たのかも知れません。


【A07】(ハンノキ林)
環境省の特定植物群落に「生田のハンノキ林」として指定されています。
大事なのは林床の水辺ですが、アズマネザサやアオキ、ヤマグワなどが繁茂して、陸地化が進んでいるという指摘を受けるようになり、手を入れることを決めました。
どのように手を入れるかを考え、合意形成を図るために、まず、2006年12月に、水田ビオトープ班+植物班で樹木調査を行い、樹木マップを作成しました。
樹木マップからはハンノキ林と言われている地区のうち南側の地区はハンノキが少ないことが分かりました。 特に、南側の木製デッキに溢れんばかりに繁茂していたヤブはアカメガシワやヤマグワの茂みであったことから、この部分の樹木を除伐することを決め、2007年1月に除伐しました。 また、水辺に茂みを作っていたアオキの実生を1万本以上抜き取りました。
その後、同年5月に、湿地に出ていたハンノキの実生を5本、ここに移植しました。
このハンノキは様々な昆虫の攻撃を受けて、2本のみとなりました。
水辺管理については、生物が棲息している水流に手を入れることは後回しにして、 陸地化しているところに、穴を掘って水たまりをつくり、少しずつ水たまりを繋げて流れができるようにする活動から始めました。
それでも、夏期に水が涸れることが起こるようになってからは、元々の水流についても、 流量が少なくなってしまった時に水たまりが点々と残っている状態になっていることを目標イメージにした手入れを始めました。
こうした生物の棲息している水辺の活動は10月から3月に限られます。

【A06】(萌芽更新地区)
萌芽更新地区は用地の買収と一体の工事として計画され、1998年12月に、コナラ林(1200平方メートル)が伐採された所です。 因みに、生田緑地中央地区50haは「生田の雑木林」として環境省の特定植物群落に指定されています。
萌芽更新という伝統的な里山管理がされている雑木林を目指していたはずですが、2007年9月の里山倶楽部で歩いた時には、クヌギ・コナラ林とは言えない雑木林になっていました。
2008年1月の里山倶楽部では、それまでのモニタリングの結果について勉強し、目標植生について話し合い、萌芽更新という伝統的な里山管理がされているクヌギ・コナラ林を目指すことを決めました。
そして、ヤマグワ、アカメガシワ、キリ、ムクノキ、アカシデ、ケヤキなどの樹木の伐採を少しずつ進めてきました。 これによって高木層の樹冠にギャップができて林床が明るくなり、実生や夏草の繁茂が著しくなりました。
庭園的に管理された公園の樹林を見なれている人たちには、放置されたヤブに見えたかも知れません。
里山倶楽部だけでなく、水田ビオトープ班としても補足的に活動していますが、基本的には10月から2月の活動で、3月にスミレが咲くようになったら大勢での活動を控えています。


【A05】(ピクニック広場周辺地区)
ピクニック広場の斜面では、アオキなどについての調査を2006年11月と2007年12月に行っています。
生田緑地にはたくさんのアオキが生えていることから、アオキなどは取っても取っても出てくるものだと思っていましたが、実際に調査してみると、そうではないということが分かりました。
2007年9月の里山倶楽部では、「林床に草本植物が繁茂できる樹林」を目標植生にすることで合意されました。
しかし、一面に繁茂しているアズマネザサを刈ることについては強い反対がありました。
話し合いを続けて、階段のある東側の部分だけの下草刈りと枯損木の片付けについて合意が取れて、2008年11月に里山倶楽部で実施しました。
その後、モニタリングをしていますが、林床に草本植物が繁茂する様子はありませんでした。
斜面下の草地には、トモエソウやナギナタコウジュが咲くこと、チョウのための草地が欲しいという意見があったことなどから、話し合いを行い、2012年3月、東側斜面の下側半分程度の樹木を伐採しました。
明るくなったために、切株からの萌芽も、夏草も勢い良く繁茂しています。


13:10〜14:00 昼食休憩

【A22】(中央園路南側地区)
2009年11月21日の里山倶楽部でアズマネザサ刈りを行いました。

【A04】(七草峠地区)
七草峠地区の植え込みの下には神奈川県の準絶滅危惧種のシダやスミレ類が生育しており、園路清掃や植栽の管理をする業者がこれらを除草してしまうことで何回もトラブルを起こしている所です。 清掃や除草の方法について丁寧な仕事を求めたいと思います。

また、崖面は、2008年1月30日、2008年11月5日と、水田ビオトープ班+植物班+北部公園事務所の協働によってアズマネザサ刈りを行い、スミレが咲く崖にする管理方法を試しました。
その結果、11〜12月に1回、全面的に刈る方法でよいと判断し、業者による下草刈りを行ってきました。
夏にはヤマユリやオトギリソウも咲くようになりましたが、ススキの勢いが良いため、6月に1度ススキ刈りが必要と考えています。

【A26】(中央広場北側の雑木林)
2011年5月21日の里山倶楽部で、植生管理について話し合い、7月に業者によるアズマネザサ刈りを行い、12月17日の里山倶楽部で常緑樹や竹の除伐を行った雑木林です。 中央広場の整備に合わせて、ヤマツツジが咲く明るい雑木林を見てもらえるようにしたいと考えて実施しました。


【B04】(奥の池)
水質が悪化していること、ウシガエルやアカミミガメといった特定外来生物が繁殖していること、外周にニワウルシが出てくることなどの問題を抱えています。
ニワウルシについては、2007年11月7日に、水田ビオトープ班+植物班+北部公園事務所が協働して駆除を行いました。 また、その後も、適宜、駆除しています。
水域の外来種駆除については、2008年、2010年に水田ビオトープ班+谷戸とホトケドジョウを守る会で行いました。
侵略的外来生物については、管理することになっている団体が適切に管理して、周辺に悪影響が無いように活動してもらいたいと思います。


【A02】(中央広場西の雑木林)
2007年9月9日に、ホームレスが立ち退いた後の植生管理について現地で協議し、 雑木林を育てる会が行いたいと申し出ているササ刈りの範囲について、同年10月10日に、調査団と北部公園事務所が現地協議を行いました。 そして、10月14日に、雑木林を育てる会がササ刈りを行いました。
その後、植生管理は実施していませんが、2010年、2012年とアオゲラが営巣し、巣立ちの飛ぶ練習をしている光景が観察されています。
今後の植生管理については、このことに配慮した目標植生、方法にしたいと考えています。

【B03】(旧岡本谷戸)
2007年5月27日の里山倶楽部において、スジグロボタルの棲息環境を保全することについて賛同を得て、保全活動を始めました。
中央広場の諸施設の改修が終わると来園者が増えることが予想されるため、2011年8月に多摩区道路公園センターと現地で協議し、ロープ柵を設置してもらいました。
シラコスゲが勢いを増して、観察されるスジグロボタルの成虫も増えてきました。

【B02】(科学館裏谷戸)
昔の生田緑地の水流の源頭部を想像させてくれる環境です。
露出した飯室泥岩層の下の湿地にシラコスゲとミヤマシラスゲが生育していて、そこにスジグロボタルが棲息しています。
水田ビオトープ班では、スジグロボタルの棲息環境を保全する活動をしています。

【A23】(中央広場南側地区)
2009年11月の里山倶楽部で植生管理について話し合い、A23-1区をアジサイ園地とし、アジサイ優先の管理をすることを決めました。
2010年10月にも、当該地区の植生管理について話し合い、A23-1区以外の地区についても計画をつくりました。
この計画は中央広場の整備に合わせて考え方を整理したものでしたが、行政が実施することとしていた A23-3区のアズマネザサ刈りが実施されなかったため、 2011年9月の里山倶楽部で実施しましたが、下側半分しかできませんでした。 ただ、シロハラが刈り残したササの内外を往来して餌を摂っている場面が観察されたことから、残りの作業は急がないことにしました。
その後、雑木林を育てる会から、残りのアズマネザサ刈りをさせてほしいという申出をいただきましたので、実施してもらいました。


15時を過ぎましたので、この日はここまでにさせていただきました。
殆んど、一方的に話し続けていましたが、振り返ってみると抜かしてしまったところもありました。
一度に、全ての活動について説明するのは初めてのことで、全ての詳細を記憶しているわけではないので大変でした。


生田緑地植生管理協議会市民部会のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation