生田緑地の谷戸の自然保全活動




モニ1000 中大型哺乳類調査 定点カメラ回収
日時 2012/10/31(水) 10:40〜12:30 曇
場所 生田緑地 
参加者 岩田臣生

10月期の定点カメラを回収しました。
10:56 地点Q2
11:10 地点J
11:48 地点O

カメラを回収して歩きながら、クロヤツシロランの生育地を覗いたら、実が伸びていました。 今年は花を見たいと気にはしていて、2〜3度、探しに来たのですが、見つけられませんでした。
今年は不作のようで、この場所では4本、別の生育地ではまだ確認できていません。
クロヤツシロランの実

ピクニック広場の草地ではナギナタコウジュの花が盛期を迎えています。 この花を見る度に、この花で吸蜜していたイカリモンガという蛾を思い出します。 2005年10月25日のことで、その後、出会っていません。
その日の写真を見ると、この草地にはチカラシバとナギナタコウジュが広がり、セイタカアワダチソウが咲いていました。 現在、セイタカアワダチソウは見られなくなりましたが、ナギナタコウジュは3株になってしまい、アシボソが広い面積を占めています。 夏のうちに一度、草刈をすると秋に優占する植物が変わると思うのですが、今年はツリフネソウを残すために草刈を行いませんでした。 来年は別の方法を試したいと思います。
ナギナタコウジュ

活動を終えて、公園管理事務所裏で道具を洗おうとして、こんな生物を見つけました。
小さな生物なので、殆んど誰にも気づかれずに生活している生物で、コミミズクといいます。 野鳥ではありません。
翅が無いので幼虫のようです。 この昆虫は幼虫で越冬しますのが、何故、こんな壁にいるのか、分かりません。 周辺のコナラやクヌギの枝にいたものが、何かのはずみで落ちてしまい、壁を登っているところでしょうか。


10月期の定点カメラは、生田緑地には居て欲しくない哺乳類が撮影されてしまいました。
アライグマです。
アライグマは北米原産の特定外来生物です。自然生態系に与える影響が大きいため、心配されます。
神奈川県では、神奈川県アライグマ防除実施計画(平成18年4月1日〜平成23年3月31日)を策定し、駆除の取り組みを実施しましたが、分布拡大は更に進んでいるとして、 第2次神奈川県アライグマ防除実施計画(計画期間は平成23年4月1日〜平成28年3月31日)を策定し、 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律に基づく防除の確認を環境大臣及び農林水産大臣より受け、引き続き、アライグマの対策に取り組んでいます。
今回撮影されたのは2枚で、10月12日2:41、同2:49であり、別個体のようにも見えます。
アライグマは、人獣共通感染症を持っている可能性があるため、糞が気になりますが、私たちには判別困難です。 ただ、今夏2回、木道の上に、太さ3cmほどの糞があるのを見ていて、何の糞だろうと思っていたので、ひょっとするとと思ってしまいます。
皆さんからのご意見、情報を期待します。 メールの場合はこちらにお願いします。
アライグマ 2012/10/12 2:41 アライグマ 2012/10/12 2:49

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation