生田緑地の谷戸の自然保全活動



代掻き
日時 2014/5/23(金) 9:30〜14:30 晴
場所 生田緑地 下の田圃、上の田圃
参加者 岩田臣生、鈴木潤三

昨日の雷雨で田圃が湛水していることを期待して谷戸へ降りました。 水があれば何とかなると思います。今日で代掻きは終えるつもりです。 下の田圃に入るためにウエイダーを履いて田圃に向かいました。

上の田圃の導水路の流量は充分でした。 水路の中に生えていたヨシやミヤマシラスゲを刈り取って、流れ易くしました。
上の田圃の畔への泥上げを済ませておいて、上の田圃の代掻きは鈴木さんに任せて、下の田圃の代掻きを済ませることにしました。

下の田圃では先ず、田圃の中に生えていたヨシを抜き取らなければなりません。 水はどこかから漏れ出しているようで湛水はしていません。
田圃の土の表面には小さな芽生えが無数に見られました。 これらを泥の中に練り込みながら、ヨシも引き抜いていくと、保護している田圃雑草の芽が見つかりました。
様子が分かったところで、田圃の中央より少し奥側に、田圃を木道側と奥側に二分するように泥を盛り上げてみました。 奥側に浅い水域をつくろうということです。 水域がつくれれば、その範囲に漏水原因となる孔は無いということが分かります。
そうしておいてから木道側のヨシを取っていきました。 ヨシを取りながら畔に孔を見つけては、そこに枯葉を詰め込んで、孔を塞ぎました。
漏水箇所が一通り塞げたらしく、水が溜まり出しました。
大量に投入してあった枯葉は分解が進んでいましたが、そこにシュレーゲルアオガエル成体、ホトケドジョウの当歳魚などが隠れていました。 アメリカザリガニは3〜5cm大のもの4匹を見つけて駆除しました。



水辺の草の上にはヒゲナガハナノミ♂がいました。
そろそろスジグロボタルの出現時期です。


シオカラトンボ未熟♂が現れました。


下の田圃の代掻きなど、田植えの準備を終えてから上の田圃に戻りました。
上の段の堰に手を加えて少し水位を上げました。 下の段はまだ何処かに孔があって漏水しているようです。 排水が堰を乗り越えるところまで水位が上がりません。
それでも何とか田植えはできるだろうと思います。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation