生田緑地の生物多様性保全
【2017/1/26 更新】
田圃に落葉を入れて、萌芽更新地区の伐倒した樹木を伐り直す活動

日時 平成29年(2017) 1月26日(木) 9:50〜12:30
場所 生田緑地 谷戸の田圃、萌芽更新地区
参加 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤一、田村成美

今朝は冷え込んで、田圃には氷が張っていました。
田圃に向かう谷戸の道では、コジュケイ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ジョウビタキ♂などに出会いました。
後から来た班員からは、「途中出会った野鳥班の団員から、アカゲラや、カケスが付近にいると聞いたけど、見つけきらなかった」と聞きました。

下の田圃
落葉を田圃に入れる活動は、指定管理者(富士植木)がイベントに使った落葉を袋に入れて田圃脇に置いておいてくれるようになっったので、それを田圃に撒けば良いことになりました。
先ずは、下の田圃に10袋入れました。
この2〜3年は、アライグマに食害されて、全く収穫できなくなっていますが、微生物が繁殖することは大事なことなので、落葉ぐらいは入れておく必要があると思います。
ヨシの繁みにシジュウカラが来ていて、器用に茎に止まって、茎を突いていました。


上の田圃
上の田圃には30〜40袋でしたか、置いてあった袋から落葉を出して、田圃に移しました。
本当は、田圃に入って、鍬で攪乱しておくべきだと思いますが、袋から出すだけで済ませて、萌芽更新地区に移動しました。


萌芽更新地区
萌芽更新地区では、1/21(土)の里山倶楽部Bで伐採したクヌギの伐り直しを行いました。
里山倶楽部では、今回、 3本のクヌギを萌芽更新目的で伐倒しましたが、伐倒による切り株へのインパクトを小さくするために、高めの位置で伐倒しました。
それを萌芽更新させるための低い位置で伐り直す活動です。
大きなノコギリが2本しか無いため、また、伐り口を綺麗にするために、丁寧に時間をかけて伐りましたので、2本のみとなりました。
ただ、伐倒する際に邪魔になって伐採した、細いコナラ2本の伐り直しは済ませました。

里山倶楽部Bで伐倒した 3本のクヌギのうち、一番南側のクヌギは、切断面で見る年輪からは 19齢と推測されました。
迂闊にも、メジャーを忘れたために、径を測ることはできませんでした。


一番太い、直径30cm程のクヌギは、同じく、切断面の年輪からは 20齢と推測されました。


少し下で伐倒したコナラは、細く見えましたが、年輪からは15齢であったと推測されます。


次の写真は、2014年1月18日の里山倶楽部で、萌芽更新を目指して伐採したクヌギの萌芽の状態です。
一緒に伐採したコナラの萌芽枝は枯れました。
萌芽更新のためには、当該樹木の周囲の樹木も、ある程度の範囲については、同様に、伐採しておかないと負けてしまいそうです。
ただ、それらの中にはアカシデのように、萌芽更新の困難な樹種もあるため、できれば、樹種や繁り方を確認しながら進めていきたいと考えています。

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