生田緑地の自然保全活動

環境省モニ1000里地調査 相観植生図作成調査
日時 2017/2/17(金) 9:00〜14:00 晴、春一番
場所 生田緑地
参加 岩田臣生、岩田芳美、藤間X子

モニ1000 生田緑地 2回目の人為的インパクト調査(相観植生図作成調査)を始めました。
この日は気温が高く、春一番が吹いて、中央広場では土埃が巻き上がっていました。
生田緑地では落葉広葉樹林が殆どですが、植栽など常緑樹が細かく入っているため、樹林の範囲の判断に悩みます。 そこで、今回は藤間先生に手伝っていただくことにしました。
まず、この日は西口から中央園路〜クスノキの辻〜中央広場〜科学館裏〜菖蒲池を午前中に歩き、ビジターセンター2階でお弁当を済ませ、 午後は、東口〜長者穴古墳〜モウソウチク伐採地区〜飯室山〜枡形山と歩き、調査しました。


相観植生図作成の調査ではあるのですが、日常的に観察していない地区では、必要な保全管理の検討もしてしまいます。
科学館裏谷戸の湿地では、沢山の実生ヤツデが育ち始めていました。
トキホコリの保護をしている場所には、土が溜まり、他の植物が侵入していました。
スジグロボタルの棲息地では、土砂が側溝を埋めてしまって、湧水が園路に流れ出していました。
菖蒲池南側では、園路に落葉が溜まっていました。
林内にシラカシが大きく育っていて、冬だというのに、園路は暗く感じました。
アオキの純林を除伐した斜面では、上部縁の樹木が倒れて、ギャップができ、林内が驚くほど明るくなっていました。
反面、斜面下端部には、実生ヤツデが繁茂していました。
これらは、対応しなければならないでしょう。

探していた植物を見つけることができて、藤間先生は喜んでいました。

長者穴古墳辺りは、草刈りを終えたばかりのようでした。

飯室山では、野鳥斑の平賀さんに教えていただいたヤドリギを見つけて、ヤドリギ調査になりました。

枡形山広場では、終末期を迎えたヤドリギを観察し、強風もあって落下した葉を拾うことができました。


また、どうしたのか、ヒメハラナガツチバチが地面を這っていました。
越冬していた個体が出てきたようです。
この写真同定は、茅ヶ崎市の岸 一弘氏によるものです。

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation