生田緑地の生物多様性保全活動

ピクニック広場下園路沿いのアズマネザサ刈り
上の田圃の下の段の水漏れ補修
下の田圃地区の水路沿いのアズマネザサ刈り、キヅタ剥ぎ


日時 2017/3/25(土) 10:00~13:00 晴
場所 生田緑地 ピクニック広場下の園路沿い、上の田圃、下の田圃地区水路沿い
参加者 岩田臣生、岩田芳美

ピクニック広場下
谷戸のピクニック広場から萌芽更新地区下に至る園路沿いのアズマネザサを刈りました。
ホタルの季節にアズマネザサの繁みを分けて歩くようなことにならないためでもありますが、スミレや、オカタツナミソウなどが楽しめるようにしたいと思います。
厚い落葉層の下には、ナガバノスミレサイシンが葉を伸ばし始めていました。落葉掻きが必要です。
アオゲラが鳴いていました。


上の田圃地区
アズマヒキガエルの卵が孵化していましたが、下の段は水が干上がりそうでした。
田圃から出る水を下に落とすための水路部分には、少ないながらも水が流れていましたので、排水堰付近に水漏れ穴があると考え、探したところ、水が集まってくる場所がありました。
土嚢と土の間にできた隙間から水が漏れていることが分かりました。
そこで、イネワラと土を練って、その隙間に詰めました。
田圃から染み出して水路を流れていた水は止まりました。
田圃が湛水するまでには時間がかかると思いますが、翌日の天気は雨という予報でしたので、何とか、危機は回避できると思います。。


下の田圃地区
ウグイスが鳴いていました。
3/23(木) の活動の続きとして、13年前に、ホタルの里整備事業によって造られた水路沿いの、木道とは反対側の部分のアズマネザサ刈りを行いました。
また、この地区の樹林の林床のキヅタ剥ぎも行いました。
水路際にはコケが生えていました。
小さなシジミチョウが陽光を浴びていました。


帰り道、フッキソウが開花していました。


ピクニック広場東斜面は、草地化を目指して、2012年3月に、ミズキなどの樹木を伐採した地区です。
これによって、林床は明るくなったものの、春はタチツボスミレが咲いてくれるだけでした。
5年が経過して、今春はアオイスミレが開花してくれました。
植生管理としては、毎年末、アズマネザサ刈り、落葉掻き、キヅタ剥ぎを行っています。
落葉掻きは、2011年3月の福島原発事故による放射能汚染が生田緑地でも問題となり、数年間は控えていましたが、アオイスミレの開花は落葉掻きの成果だと思います。

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