生田緑地の生物多様性保全活動


ハンノキ林の倒木、落枝の片付け
日時:2022/10/27(木) 10:00〜12:00
場所 生田緑地 ハンノキ林(A07-02)
参加者 岩田臣生、岩田芳美、上路ナオ子、鈴木潤三、田村成美

この日の生田緑地整備事務所の外壁には、キマダラカメムシがいました。
キマダラカメムシは外来種ですが、西日本から棲息域を拡大してきて、数年前から生田緑地でも見られるようになった大型のカメムシです。


この日は、ハンノキ林の落枝や倒木の片付けの活動の続きを行いました。
ハンノキ林東地区(A07-12) の下端部から倒れた枯れコナラとヤマザクラが大径木のため、ノコギリでの切断に時間がかかっています。
今回の活動によって、もう少しで幹だけになりそうですので、幹だけになったら、大きなまま放置して、水流保全の活動に移ってもいいだろうと考えるようになりました。
倒れた時に幹の下側になった枝は湿地の地面に潜っています。
ハンノキ林の中央部については、やるべきことが見えてきました。

ハンノキ林の北側半分にも、落枝や倒木はあります。
ハンノキ林東支谷戸(A07-07) は、谷壁斜面のコナラがナラ枯れを起こしていますので、危険です。
水辺の状態とナラ枯れコナラについて調べて、活動方法を考えたいと思います。












今回も、ウバユリの実が見つかりました。
夏の間はハンノキ林には入らないようにしていましたので、開花は確認していませんでしたが、2株が咲いていたようです。


水田ビオトープ班の活動としては、10:00〜12:00 を基本にしていたので、ここで一旦解散しました。


観察と水辺保全など
日時:2022/10/27(木) 12:00〜13:00
場所 生田緑地 上の田圃(B06)、下の田圃(B07)、湿地地区(B05)
参加者 岩田臣生、岩田芳美

谷戸の湿地地区(B05)〜下の田圃地区(B07)の状態を観察しに行きました。

(梅の木広場)
イヌタデやコブナグサが群生して、草むらになっています。



(上の田圃地区 B06)
上の田圃は湛水していました。
木道の手摺には、アキアカネとマユタテアカネが秋の日差しを浴びていました。



(下の田圃地区 B07)
木道沿いのミゾソバが終期を迎え、黄葉していました。

田圃の水が流れていなかったので、田圃の奥の状態を見に行きました。
田圃の裏の斜面はカナムグラなどに覆われて、水流が見えませんでした。
そこで、田圃に水を引いている辺りのヤブを桑切鎌で切り開くと、田圃に導水している水路に泥が溜まって、水が入っていませんでした。
後日、スコップか、ジョレンで泥上げをしなければならないと思いますが、取り敢えず、素手で泥上げを行って、水を流しました。



田圃の奥の方の赤味の強いミゾソバの花が咲いていました。


(ヨシ原地区 B08)
科学館職員から、キノコを大量に採集している人がいたという情報を得ていたので、状態を観察しました。
もう群生しているキノコはありませんでしたが、人が降りていただろうと思われる踏み跡が見つかりました。
カラスウリの赤い実が沢山見られました。
サネカズラ(別名ビナンカズラ)が真赤な実と、未熟な白い実をつけていました。


(湿地地区 B05)
火曜日に水漏れ補修した湿地地区の水の状態も観ておくことにしました。
日曜日の生田緑地観察会の時に、数羽のヤマガラが集まって来たエゴノキの枝に、この日も、数羽のヤマガラが集まりだしました。
よく観ていると、枝の周囲を覆っているカナムグラが目当てのようでした。
カナムグラの実が目的だったのかも知れません。

今回は、ハンノキ林からの水路の途中と2段目の水路部に、水漏れ穴がありましたので、補修しました。

カラスウリが朱い実をつけていました。


(ハンノキ林 A07)
帰り道のハンノキ林では、木道から、観察者目線で観察しました。
ハンノキ林西側にも、大きなナラ枯れコナラが目立ち、幹に沢山のキノコが生えていました。
ハンノキ林を通して、ハンノキ林東地区(A07-12)の上の園路を歩く来園者が見えました。
この東地区のアズマネザサが刈られたことがあったのかどうか分かりませんが、ナラ枯れが始まってからの景観の変化は感動的でさえあります。

西側の斜面に、大株のヤクシソウが開花していましたので、良く観えるように、邪魔をしていたシラカシの萌芽やアズマネザサを少し刈りました。
花の色が濃いヤクシソウでした。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation