生田緑地の生物多様性保全活動


ピクニック広場下〜萌芽更新地区下にかけての園路沿いのアズマネザサ刈り
日時:2023/1/12(木) 10:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 ピクニック広場下〜萌芽更新地区下
参加者 岩田臣生、井口 実、上路ナオ子、鈴木潤三、田村成美

水田ビオトープ班は、昨年末から、この日まで、谷戸の南端部、ピクニック広場周辺のアズマネザサ刈りを行っています。
下図の赤線の範囲Aを12/24(土)、12/26(月)、Bを1/10(火)に活動し、1/12(木)はCを活動しました。
ピクニック広場から萌芽更新地区下にかけての園路沿いは、草地を目指して管理している場所です。


Cのうちの南半分をピクニック広場下と呼んでいますが、ナガバノスミレサイシン、オカタツナミソウ、アザミ、ヤブミョウガ、サガミヤブマオなどが分布しています。
園路階段の西側、専修大学に隣接する小山状の部分は、2018年2月から、4mもの高さのアズマネザサのヤブを刈って、草地を目指してきました。
つまり、草地にしたピクニック広場につなげようと考えています。
ヤマユリも観られるようになったので良かったと思っていますが、埋土種子の発芽も著しくて、様々な実生が育っていました。
また、1〜2mのモミジイチゴが多数あって、アズマネザサ刈りの邪魔をしてきました。
ピクニック広場地区とピクニック広場下地区との間には、小さな崖があって、アズマネザサが密生しています。
このアズマネザサのヤブは下方にも広がっていて、公園整備事業で設置されたと思われる野鳥の水飲み場(天辺に水受けを掘り込んである大岩)を覆い隠しています。









Cのうち北半分は、萌芽更新地区下の園路沿いの草地です。
降雨時は地表に小さな水流をつくっていると思われます。
春には、ツボスミレ(別名ニョイスミレ)が一面に広がります。
夏〜秋には、野菊の仲間も含めて、様々な草が繁茂するようになりました。
持ち込みと思われるオニグルミや、ヤマグワが育っています。
昨春、ハンノキ林の西側に隣接する樹林で、カメノコテントウを観察しましたが、それは、このオニグルミがあったからではないかと推察しています。
ヤマグワは園路の上を覆うように枝を伸ばしていますが、熟した実は、散歩を楽しくしてくれます。




アズマネザサのヤブの中に、マンリョウが紅い実をつけていました。


少し刈り残した所もありましたが、12時になったので、活動を終了しました。


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