生田緑地の生物多様性保全活動


田植え後の点検、谷戸の水辺保全など  
日時:2023/5/30(火) 8:50〜10:50 曇
場所 生田緑地 湿地地区(B05)、上の田圃地区(B06)、下の田圃地区(B07)、ヨシ原地区(B08)
参加者 岩田臣生、冨田健斗

一昨日 5/28(日)に、活動を始めてから 20 回目になる谷戸の田植えを行いました。
昔、公園緑地課主催のワークショップにおける、市民活動では「田圃」はできないという大勢の意見に対して、実現できる市民活動もあることを示したいと頑張って、20年になろうとしています。
かつて、植えた苗が全て浮いていて、全ての苗を植え直したという苦い経験があったので、子どもたちが植えた苗がどうなっているかを確認したいと思い、谷戸に降りました。

ハンノキ林の木道脇にスジグロボタルがいました。
かつて、ハンノキ林内のミヤマシラスゲが繁茂する湿地に棲息していた一群は、夏期に起こった水涸れによって消えてしまったのですが、 ここでスジグロボタルに出会えたことは、棲息地の拡大を期待させてくれます。


上の田圃も、下の田圃も、湛水していて、浮いてしまった苗は僅かでした。
多分、一人だけが、いい加減な植え方をしたのだろうと思われました。
田圃を始めた時に、元の地主さんから、田植え後は、苗が根を張って安定するまでは、田圃に入っては駄目だと言われました。
浮いてしまった場所が端部ではなかったので、この程度は失っても良いと考えることにしました。



下の田圃は、水没している苗が多いものの、浮いているものはありませんでした。
田圃の出入り時に潰してくれた畦部に泥上げをしました。



ヨシ原地区の池の状態も確認しました。


上の田圃に戻って、田圃下草地の池の水漏れを補修し、畦の潰れた所に泥上げを行いました。


最後に、湿地地区に入り、状態観察を行いましたが、水漏れは見つかりませんでした。


雨に濡れた木道の手摺の上で、ヤスデが繁殖行動を行っていました。


帰りは、水辺を離れて、萌芽更新地区の上の園路を歩きました。
すると、生田緑地整備事務所裏の枯れ木が倒れて、新しい木橋の手摺を壊していました。
このエリアは通行禁止にしてある区域なので、問題は無かったのだろうと思います。


空気の淀んだ辺りに、ムネクリイロボタルがいました。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation