生田緑地の生物多様性保全活動


谷戸の状態観察と水漏れ補修など  
日時:2023/6/29(木) 9:00〜11:00 晴時々曇
場所 生田緑地 北の谷戸の水辺
参加者 上路ナオ子、鈴木潤三、田村成美

岩田は自然保全活動ができる状態ではないので、暫く、班員に任せることにしました。
この季節は、ゲンジボタルが棲息していると思われる水辺には入らない方が良いので、活動できる場所も限られています。
このため、活動としては、田圃の水が涸れないようにする程度でよいと思っていました。
一昨日 6/27(火)は、谷戸の水辺のうち活動できる範囲について、伊澤さんが点検し、必要な手入れをしてくれましたから、 この日の活動は、いつものように上の田圃下の草地のカナムグラ刈りなどを行ってくれればいいと思っていました。

発芽して、葉を展げて、花茎を伸ばして、蕾を膨らませる過程を、水漏れ穴の補修を行いながら、誰かに踏み潰されないように注意しながら観察してきた湿地地区のチダケサシが咲き始めたようです。


湿地地区に水涸れは起こっていませんでした。

上の田圃は上の段も、下の段も湛水していました。
(岩田)6/17(土)の朝、排水堰の土嚢を積み直して、大雨による洪水が発生しても流されないように、1m程の長さの竹釘を射し込んでおいたことが正解だったようで、土嚢堰はしっかりと水を溜めていました。


そこで、田圃下草地の池や水路の水漏れ補修やカナムグラ刈りなどを行いました。
水路の水が、草地末端のオギの群落の辺りまで届いたことを確認しました。


オダ近くは日当たりが良すぎるので、チダケサシには向いていない場所のようにも思いますが、笹に倒されながら2枝花をつけていました。
このチダケサシの周囲のアズマネザサなどを刈り広げました。
(岩田)
6/20(火)に、繁茂するアズマネザサやドクダミに埋もれていたチダケサシを救出する活動を行いましたが、そのチダケサシが開花してくれていたようです。
梅ノ木広場から一段下がった所には、昔は左岸と右岸の沢を結ぶように水路があったのではないかと考えています。
右岸の沢は人為的に掘り下げられてしまったものの、降雨時などは地面の下に水路が復活しているのではないかと想像しています。
チダケサシなどは、この水脈に依存して生き残っているのではないかと思います。


この日の草地では、ハリカメムシ、オオカマキリ幼虫?、キマワリなどに出会いました。


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