生田緑地の生物多様性保全活動


谷戸の水の状態点検と保全  
日時:2024/7/25(木) 8:40〜11:30
活動参加:岩田臣生、伊澤高行、田村成美
場所:生田緑地 湿地地区、上の田圃地区など

7/21(日)の里山の自然学校<夜の昆虫観察>の片付けは、湿っていたシートも、何もかも、取り敢えず、倉庫に運び入れただけで済ませました。
そのため、今朝は、シート類を干すことから始めました。
谷戸で活動している間、ここに干しておいて、帰りに、倉庫にしまうことにしました。
シートを広げたら、直ぐに、イボバッタが飛んで来ました。
生田緑地整備事務所裏は、イボバッタの棲息環境に適合しているようです。
それから、谷戸に降りました。



(湿地地区)
ハンノキ林から湿地地区に導水している水路は、夏になると、毎週の活動時に確認しますが、その度に、水漏れを起こしていて、毎回補修しなければなりませんでした。
今回は、この水路の補修頻度を下げるために、土嚢を使って、畔を改修することにしました。
現地に入ると、水は水漏れ穴に吸い込まれて、そこから先は、水涸れを起こしていました。
そこで、その水漏れ穴を塞ぐように底土を寄せておいてから、土嚢をおいていきました。
今回は、土嚢を3袋、並べました。
水は流れ始めましたが、水涸れしている範囲を潤すには、時間がかかりそうでした。

湿地地区1段目の草地を観察していたら、目の前を鮮やかな橙色の生きものが飛びました。
キタテハにしては少し色が違うし、チョウの飛び方ではありません。
茂みに入って止まりましたので、観察したら、どうも蛾のようです。
こんな派手な色の蛾は見たことがありません。
帰宅してから調べたら、ハグルマトモエだろうと判断しました。
表翅が見えていたら分かったと思うのですが、日光を受けて輝く裏翅の橙色は鮮やか過ぎました。


 気温 30.4℃、湿度 67.4%、暑さ指数 WBGT 26.9(警戒)

竹林下からの水流も水漏れ穴に消えていました。
こちらは、伊澤さんにお任せました。
この水漏れを補修して、湿地地区2段目に水を流しましたので、水面は広がると思い、湿地地区の活動はそこまでにして、上の田圃地区に移動しました。



上の田圃の水は涸れていませんでしたので、下の田圃に移動しました。
下の田圃の奥のヨシが前に倒れるように繁茂していましたので、田圃雑草を保護ずるために、少しヨシを刈ることにしました。
ヨシの茂みは、風が無くて、暑いので、次回にしたいと思いましたが、田圃雑草は既に花茎を伸ばしていたので、早く、日光が入る状態にしておかなければならないと思い、 意を決して、作業することにしました。

田圃に面したヨシを刈って、道をつくりながら、田圃の奥に進みました。

保護している田圃雑草の上空を覆っていたヨシを刈りました。


オオミゾソバの繁茂は著しく、ヨシ刈りを行ったとは、誰も気がつかないでしょう。

 
 気温 32.4℃、湿度 69.4%、暑さ指数 WBGT 29.1(厳重警戒)

上の田圃地区まで戻ってきたら、オダ場の草刈りがされていました。
陽当たりの暑い中、草刈りをしてくれていたことが分りました。
この暑さの中での活動は危険ですから、そこまでで活動を終えることにしました。
生田緑地整備事務所裏に戻る道は、二人には遅れて、休み休み歩きました。
ベンチに座って休んでいたら、草陰に、同じように、休み休み歩いている生物がいました。
今年生まれのアズマヒキガエルでした。


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