生田緑地の生物多様性保全活動


上の田圃の土嚢堰の積み直し、畦の水漏れ穴の補修など  
日時:2025/5/1(木) 9:00〜12:00
活動参加:岩田臣生、鈴木潤三(10:00〜)
場所:上の田圃

一昨日、4/29(火)に、上の田圃を見に来た時は、下の段の水が涸れかけているように見えたので、点検・補修、できれば1回目の代掻きをしたいと考えて、谷戸に降りました。
ピクニック広場のテーブルベンチの辺りには、ヤブタビラコが広がっていました。

ピクニック広場下から萌芽更新地区下に移る辺りに、ヒゴクサが開花していました。


上の田圃は下の段の水が少なくなっていました。

水は涸れてはいませんでしたが、水位は低いので、何処かから水漏れしていると考えました。
いずれにしても、土嚢堰の土嚢を積み直す必要があると思いますので、先ず、これを行いました。
土嚢を全て取り出しながら、こんなに沢山の土嚢を積んでいたのかと、改めて、驚きました。
更に、驚いたのは、その土嚢の中から、ケラが出てきたことでした。
ツバメが2〜3羽、飛来して、田圃の上で、踊っていました。
彼らは、作業中、20〜30分おきに、やってきました。
土嚢を全て外してから、接地面を確認しておいて、改めて、土嚢を並べて、積んでいきました。
積み終わったものの、なかなか水が溢れ出す気配がありませんでした。
そこで、外周の畦の壁を丹念に調べて、穴という穴に落葉を詰め込んでいきました。
その穴の幾つかは水漏れ穴だったようで、穴を塞いでいくと、次第に、僅かではありますが、水位が上がってきたように感じました。
小さな水溜まりに集まっていたアズマヒキガエルのオタマジャクシを、広がった水の中に解放しました
畦の壁に穴を開けて納まっているシュレーゲルアオガエルの卵は1つだけ見つかりました。
上の段と下の段の間の水路部分には、マメゲンゴロウ?がいました。
クロハネシロヒゲナガがフワフワと飛んでいました。





畦に開いていた穴は全て埋めました。
水はなかなか広がりません。

畦の上に、ウラシマソウが咲いていました。

上の田圃に導水していた導水路の枯葉や泥を上げて、少しでも多くの水が田圃に行くようにしました。
上の段については、田圃の中にミヤマシラスゲなどが生えていたので、それらを泥の中に鋤き込む活動を行いましたが、少し試しただけで時間切れになりました。
水が涸れている田圃には、シオヤトンボ(オス)が休んでいました。

カラスアゲハも吸水に来ました。


かわさき自然調査団の活動

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