谷戸の水辺保全
【2025/9/16 更新】

谷戸の水辺観察と保全
日 時)9月16日(火) 9:00〜12:00 晴
場 所)生田緑地 谷戸
活動者)岩田臣生



湿地地区(B05)
ハンノキ林から湿地地区に導水している水路の改修が、ハンノキ林の水涸れが起こったことで中断していました。
ハンノキ林西側の水辺は、水流が回復して、湿地地区への導水路にも水が流れるようになりましたので、水路の改修を完了させることにしました。

湿地地区は、全域の水辺に水面が広がっていました。

ノハラアザミ、キツネノマゴ、カナムグラなどが咲き、辺りには、ツリフネソウの花が多数咲いていました。
ノハラアザミ
ツリフネソウ

 9:52 暑さ指数 WBGT 22.2℃、周囲温度 27.2℃、湿度 63.6%


上の田圃地区(B06)
稲刈りを9/28(日)に予定していますので、オダの状態を調べました。
その結果、今年はオダを新しくする必要がありました。
また、オダ場の草刈りも済ませなくてはなりません。

イネは、黄金色に実っている様子です。


マユタテアカネが現れました。
マユタテアカネ

谷戸右岸水流(09)
谷戸右岸水流の状態を観察し、ミヤマシラスゲなどが繁茂する湿地に、水が入るように調整しながら、城山下谷戸合流部に移動しました。



谷戸合流部(11)
谷戸右岸流につくった落枝ダムによる水溜まりには、ホトケドジョウがいました。

湿地を造ろうとしている場所の水は涸れていましたので、少し上流から調べて、水漏れ穴を潰してみたら、少し流れだしました。

オオブタクサが数本生えていましたので、刈りました。


 10:57 暑さ指数 WBGT 26.3℃、周囲温度 28.3℃、湿度 82.1%

下の田圃(B07)


ハンノキ林(A07)
この日は、ハンノキ林の木道を歩いて、湿地地区に直行したので、水辺の状態が回復したと思ってしまい、谷戸の下流域の観察点検を優先してしまいました。
しかし、ハンノキ林まで戻って来て、課題の(05)の水辺を丹念に調べて、可能な手入れを行おうと思ったら、この辺りの水面は完全に消えていました。
(05)
9/13(土)の里山倶楽部の時に、問題の谷底に水溜まり穴を掘りましたが、そこは、水面が広がっていて、オオスズメバチが飛来していました。


その水辺に続く下流域を調べましたが、湿った土が続いているだけで、水面はありませんでした。
ハンノキ林上の池を調べましたが、水はオーバーフローしていませんでした。
ハンノキ林東側の水辺の再生が課題であることが明らかになりましたが、その解決策は、簡単には、見つかりそうもありません。
できることは、斜面の勾配に合わせて、数個の大きな水溜まりをつくることだと思います。
つまり、できるだけ長時間、水が滞留しながら、確実に水が循環する流れをつくることです。
しかし、それは容易なことではありません。
堰をつくる場所として良さそうな、幅が狭くなりそうな場所は見つけました。

しかし、太陽の日差しが暑くて、もう体を動かす気も起きません。
この日の活動は終わりにすることにしました。





 暑さ指数 WBGT 28.6℃、周囲温度 30.0℃、湿度 85.2%

かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation

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