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倒木の片付け、田圃の湛水のための活動など 日 時)11月6日(木) 9:00〜12:00 曇 場 所)生田緑地 ハンノキ林西の池、上の田圃、城山下谷戸合流部 活動者)岩田臣生、田村成美 9:00〜10:30 この日の活動の第一目的は、一昨日、11/4(火)に谷戸の観察を行った時に、ハンノキ林西の池に落ちている倒木を見つけたので、その倒木を片付けることとしました。 この倒木は、ハンノキ林西の池の南側の尾根に立っていた枯木が根返りしたもので、シラカシ、アオキなどを薙ぎ倒して、池に落ちていました。 昨年、2024年にも、大きな倒木が3本落ちていますが、これらは、そのまま置いておくことにしました。 今回も、枯れた大木は、落ちた状態のままでも良いと思いながら、まずは、緑葉を繁らせていて、押しつぶされていたシラカシやアオキを片づけることにしました。 このために邪魔なっていた枯れ倒木の一部は、鋸で切断しました。
押しつぶされていたシラカシの枝は、対岸の茂みに積みました。
太い幹は、玉切りにするのも大変なので、斜面に寝かせたまま朽ちさせても良いと考えました。
アオキの林の下を流れていた水路は、野鳥が水浴びなどに利用できるように、落枝などを片づけて、連続する浅い水溜まりにしました。
ハンノキ林西の池の倒木の片付けは、今回はここまでとして、上の田圃に移動しました。
上の田圃 上の田圃は、下の段が湛水しておらず、畦沿いの溝に、コの字状に水面があるだけでした。 水面の末端が土嚢堰を過ぎた辺りでしたので、土嚢堰付近から水漏れしていると考えて調べたところ、確かに、土嚢堰から水が染み出していました。 そこで、染み出している辺りの土嚢を2段外して、イネワラ替わりに、近くに生えていたコブナグサを挟んで、土嚢を積み直しました。 更に、土嚢堰の内側に、土を寄せて、染み出しを止めるようにしました。 それから、導水路の木道付近の泥上げを行い、木道下を抜ける水が充分あることを確認し、更に、上の段に流れ込む状態を確認してから、 土嚢堰の土嚢を1枚外しました。 上の段に溜まっていた水が勢いよく、下の段に広がり始めましたが、田圃の全面に広がるまでには時間がかかりますので、 城山下谷戸の合流部の状態を見に行きました。
木道の手摺に巻き付いていたツルマメは実をつけていました。
畦上にイヌタデが咲いていました。
上の段の畦には、穴が開いている所もあったようです。
谷戸右岸流の城山下谷戸合流部につくっていた落枝ダムは壊れていませんでしたが、泥が溜まっていましたので、泥上げを行いました。
また、合流部につくっていた水溜まりに水はありませんでした。 城山下谷戸の奥からの水流を調べましたが、水流自体が水涸れしていました。
戸隠不動尊見晴台下のナラ枯れコナラを伐採したいという話があったので、下から眺めて、観察しました。 この斜面の枯木からは、シロスジカミキリが見つかったので、枯木と云えども、できるだけ伐採しないでおきたいと考えて、伐採更新をストップしています。 だいぶ太い枝まで落ちるようになっていますが、落ちるのは斜面側なので、来園者の安全には支障が無いと思います。 行政には、伐採しないようにお願いしたいと思いました。。
城山下谷戸の生物保護区までの水辺保全は改めて行うことにして、上の田圃に戻りました。 しかし、下の段に広がり始めていた水は止まっていました。
この日の湛水確認は諦めて、外した土嚢堰の土嚢を元に戻して、活動を終了することにしました。 今朝、萌芽更新地区下の園路の西側にナラ枯れコナラが5〜6本並んでいるので、その直径を調べるという話がありましたので、 改めて、そのような枯木があるかどうかを調べながら歩きましたが、 ここには、オニグルミ、ヤマグワなどしかなく、枯木はありませんでした。 伐採対象になるようなナラ枯れコナラは、専修大学の敷地内にはありましたが、生田緑地内には無いと、生田緑地整備事務所には伝えました。 また、萌芽更新地区の中のヤマザクラの伐採を考えているのであれば、付近で伐採したヤマザクラのように、倒れても危険の無い地上3m程の高さでの伐採をお願いしました。 それは、タマムシの棲息環境の保全のためです。 |
かわさき自然調査団の活動