生田緑地植生管理協議会市民部会
「川崎市黒川産イヌタヌキモ」

2008/4/29 更新
日時 4月29日(日)9:30〜12:00
場所 生田緑地ホタルの里
参加 倉本 宣・生田緑地植生管理協議会会長
   市民部会事務局/岩田芳美・臣生(かわさき自然調査団水田ビオトープ班)
                 
2006年5月に黒川はるひ野地区での調査の中で、はるひ野西湿地の水域にイヌタヌキモが見つかった。
その時点では、黒川のイヌタヌキモは住宅地開発によって消えたと思われており、神奈川県植物誌にもその様な記述が見られる。 ところが、川崎市職員が持っていた資料によると、当該開発のアセスメントにおいて発見された注目すべき生物は、開発の過程において、 はるひ野西湿地(緑地的施設用地)と現黒川谷ツ公園の2ヶ所に分けて保護されていたことが分かった。
その後、機会ある毎に両地区を観察していると、このリストに載っている種の多くが集約的に生育していることが分かった。
ところが、同年8月に訪れた時には、その水域の水温が40℃に達しており、せめて標本にしようと数本を持ち帰った。
それは、その後成長し、20個程の殖芽を形成し、越冬した。
2007年春、リスク分散と思い、10cm程に成長したもの数本を青少年科学館と県内水面試験場に預けた。
この頃、生育していた場所のイヌタヌキモは完全に消滅してしまい、水が涸れるなど水辺の管理状態が悪化していることが分かった。
私たちが保護していたものは水槽いっぱいに蔓延り、いくつもの花を咲かせ、9月ころから沢山の殖芽をつくり始め、冬を越した。
2008年春には早くも水槽いっぱいに広がっており、本来の生育地である黒川に戻したいと思ったが、 現状では水辺の管理が適切に行なわれる状況にはないと聞き、止むを得ず、生田緑地ホタルの里に今年つくった池で管理保護することについて 植生管理協議会に相談した。 何故なら、生田緑地の自然を保全するために「持ち込まない、持ち出さない」というルールを提起したのも、また私たちであったからである。
また、リスク分散のために預けていた株は共に消滅寸前の状態となってしまっていた。
生田緑地植生管理協議会運営会議においては、会長が管理水域と管理方法を確認して判断することとなり、その現地確認と協議を行い、 その場で実施を認められたものである。

  


特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation