生田緑地の植生管理

2009年度市民部会第11回
《中央園路南側斜面のササ刈り》


日時 2009/11/21(土)10:00〜13:00
場所 生田緑地
参加 長田海音(小学5年)、前田 宏
   堀江 洋(北部公園事務所)
市民部会事務局 岩田臣生、岩田芳美

北部公園事務所前に集合し、すぐ近くの小さな広場状になっている部分で活動しました。ここからの見晴らしをよくしようというササ刈りです。
クヌギやコナラも黄葉し始めた葉を輝かせて、気持ちの良い天気です。来園者も多い中、ネザサを刈り始めました。
急斜面という意識がありましたが、刈り方を工夫すれば、結構安全に刈れそうだと分かりました。 帯状に刈りながら、刈ったネザサは下側のネザサの根元に積んで足場にしてしまうのです。 地面は1m程度の幅で現れることになります。3〜5年ほど経って、この部分にネザサが伸びてきたら、今度は今回残して古くなったネザサの方を刈っていけばいいだろうと考えました。
この程度の幅だと外から見ても縞状に刈られているとは余り分からないと思います。また、面的に刈ってしまった時のように落葉層が流れ落ちることもありません。


ここには2ヶ所、落葉の捨て場にされてしまった所がありました。 落葉の下は植物が生えられなくなって、しかも表土がフカフカ状態となっています。 万が一、雨水が流れ込むようなことが起こったら、表土は一気に流れ落ちてしまいます。
小学5年生の子も、落葉の溜まっている所はフワフワして恐いと言っていました。 こんなことをされるとササ刈りも思うようにいきません。
中間で一回休憩をとりました。 お茶とお菓子で一息つきます。
ロープ柵の外側は急斜面だとばかり思っていましたが、ネザサを刈っていくと、意外に面白そうな場所だと分かってきました。
少し刈っただけで、直ぐに結果が見えてきます。
ネザサの藪の中からは、空き缶、空きビンなどのゴミが出てきました。 ここは、何年ぐらい放置されたのでしょうか。実生と思われるサワラが何本も生えています。 今回は伐採する準備はしていませんでしたが、伐採した方がいいと思いました。 南向きの日当たりの良いクヌギ・コナラ林とその下に古民家の家並みを眺めることができる良いポイントになりそうです。
こんな方法で少しずつであれば生態系に与える影響は少ないと思います。
柿とお茶で休憩して、感想などを話し合い、解散しました。


   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation