生田緑地植生管理協議会市民部会
里山倶楽部A
第A-6回《萌芽と実生の調査と保護》


日時 2011/10/1(土)10:00〜14:00 晴
場所 生田緑地 皆伐更新地区
参加 金子文隆、末武宏太(小5)、藤間煕子、八尾百香
   (市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美、佐藤登喜子

今回は、萌芽と実生の成長を調査し、それらの保護のために周囲の草刈りをすることにしました。 実生には番号札をつけて、その成長も記録することにしました。
公園事務所裏に集合して、自己紹介を済ませてから出発しました。

皆伐更新地区に向かう途中、ゴンズイの赤い実を観察しました。
里山倶楽部Aは自然観察も大事にしています。 少しずつ、知識を得られるように、植物の専門家に参加してもらうようにしました。

皆伐更新地区に着きました。

まず実生調査の段取りについて打ち合わせをしました。
@実生を探すこと
A番号札にスズランテープをつけて、コナラの実生の根元に置くこと
B高さを計測して、記録すること
C実生の位置を地図に落とすこと
以上です。番号札は50枚用意しました。

萌芽調査は、並行して岩田が行いました。
萌芽している切株はコナラが10/23本、クヌギが1/1本、イヌシデが0/1となりました。 イヌシデから出ていた萌芽は枯れていました。
萌芽枝の最長は、コナラが180cm、クヌギが170cmとコナラがクヌギを抜きました。 しかも、このコナラは昨年の樹木調査の時には枯木としてリストにも載らなかったものです。
コナラの萌芽の成長は斜面の下の方が良好です。

コナラの実生につけた番号札は次の写真のように地面に置きました。

昼前の休憩のおやつは、ナシとクリでした。

実生の数は予想以上で、50枚の番号札を使い切ってしまいました。
50本の実生のうち最長のものは83cmでした。 勿論、まだ小さいものも多数ありますが、萌芽更新地区の実生の状態とは比べ物にならないと実感しました。
残りの作業は次回に行うことにして、保護活動を行ないながら、前回不明とした植物の再確認や前回見つけられなかった植物の追加作業なども行いました。 佐藤と藤間の2人がいるので、見分けのポイントなどを教えてもらいながら、保護活動を進めました。
藤間はサクラにも番号札をつけて保護したかったようですが、成長記録はコナラだけを対象にすることにしました。

斜面の下の方はアズマネザサなどの成長も良好でした。

結果的に植生調査の追加分は14種となり、9/3〜10/1の確認種数は 108種となりました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation