生田緑地自然環境保全管理会議市民部会
里山倶楽部A


実生コナラの保護活動


日時 2014/7/12(土) 10:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 皆伐更新地区
参加 政野祐一、政野美咲(小3)
   山下淳也(高1)
   工藤真貴子、工藤思由(中2)、工藤千穂(小3)
  (生田緑地運営共同事業体)額谷悠香
  (市民部会事務局)岩田臣生

里山倶楽部Aは6月が雨天中止、7月も雨天のため中止にしたのでは、8月が休みなので、9月まで約4ヶ月、夏草の繁るに任せることになってしまいます。 そこで、7月は1週間延期して12日に開催しました。
今回の参加者は現地集合も可能なメンバーでしたが、生田緑地整備事務所前に集合して、全員で現地に向かいました。

4年目ということで、保護対象のコナラは勿論、他の植物も大きく育って、少し窮屈なヤブ状態になっていました。
作業としては、実生コナラの枝が張っている範囲について、他の植物は全て除伐してしまうつもりで活動を始めました。 しかし、植物の繁茂の状態は予想以上に著しく、また日溜りになる対象地は非常に暑くて、作業は捗りませんでした。 生田緑地整備事務所裏の寒暖計が32℃でしたから、直射日光を受けていた現地では体感温度は38℃を越えていたでしょう。 熱中症になることは避けなければなりませんでした。

周囲のアズマネザサも伸びていましたが、木陰に荷物を置いて、活動を始めました。

各自思い思いの場所から作業を始めましたが、草丈が高いため周囲からは姿が見えなくなってしまいました。

ヤマグワ、アズマネザサ、ヌルデ、ムラサキシキブなどは勿論ですが、ゴンズイやヤマザクラさえも伐らなければならない場所もありました。
そんな茂みの中にも、カブトムシ♂がジッと隠れていました。 ここならカラスに襲われることは無さそうです。


大きくなり始めたコナラの周囲の下草刈りを概ね終えたところで、この日の活動を終わりにしました。 熱中症気味になっていたのは自分だけだったのかも知れません。

この日の作業は猛暑のために思うようには進みませんでした。
この皆伐更新地区のコナラの萌芽更新は予想されていた通り上手くいきませんでしたが、コナラの実生は育っています。
そのコナラの周囲を実生木も含めて下草刈りしていくと島状にヤブが残ります。 このヤブの中には、ヤマザクラやゴンズイなどもあります。
年内には、これらのコナラ以外の実生も含めて、当該地区につくろうとしている雑木林の主要な構成要素を選定したいと思います。
皆伐更新を計画した時には、漠然と「若いコナラ・クヌギ林」にすると合議されましたが、 その若い雑木林の高木層を構成する樹木を決める必要があると思います。 そして、来年からは、それら以外は下草刈りの対象として低く留める管理をしようと思っています。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation