生田緑地自然環境保全管理会議市民部会
里山倶楽部B


平成27年度第8回里山倶楽部B


日時 2015/12/19(土) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地 不動谷戸の竹林
参加 A班 額谷悠夏、石井真里子(富士通)、橋本菜津美(同)、山下淳也(高2)
   B班 渡邊洋己(富士通)、丹野光男(同)、棚森鶴(同)
   C班 政野祐一(調査団)、莇 清(資生堂)、杉内夏彦、土屋邦雄
   D班 清田陽助、石井一成、南部輝久、村山修一
  (市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美      17人

平成27年度(2015)第8回里山倶楽部Bは不動谷戸の竹林の手入れを行いました。
予定していなかった参加が1名あって、少し慌てましたが、ドタキャンが2名あったため、結局、17人での活動となりました。
今回の活動は竹林の古くなって枯れた竹を除伐することです。
谷戸の活動の中では、オダをつくったり、柵をつくったり、ホタルランタンをつくったり、水流の段差部の樋をつくったり、様々な役に立つのが竹(モウソウチク)です。
使われることなく古くなって枯れたモウソウチクは除伐しておかないと、竹林内に光や風を入れる妨げになりますし、景観としても良くありません。
勿論、この枯れた竹の中を棲みかで冬を越す生物もいますが、根元の方が残っていれば困らないでしょう。
この竹林は、暫く手を入れていませんでしたので、古い竹が目立つようになっていました。そこで、これを除伐することにしました。
モウソウチクの除伐などの作業は面白くないし、危険も伴うことから、最近まで里山倶楽部の活動の対象としては考えていませんでした。
しかし、雑木林に侵入したモウソウチクの除伐は、生物多様性を保全する活動としては大切なことであるので、1年程前に思い切って試したところ、参加者には好評でした。
やり方次第で、初めて経験する人でも、安全に活動することができそうだと分かりました。
そして、またやりたいという要望もありましたので、 先月、11月に3回目を開催しましたが、これも好評でした。
一方、谷戸の竹林は古い竹の除伐が必要な時期に来ているとは思いながら、活動メンバーの少ない水田ビオトープ班だけで行うとすると何日もかかってしまうと思われます。
しかし、枯れた竹は軽いので、体力的な負担は小さいだろうと思いましたので、第8回里山倶楽部Bとして竹林の古いモウソウチクを除伐するというプログラムを行いました。

急斜面の竹林内で手分けして活動するために、今回は4つの班に分け、リーダーを決めて、各班の活動は各リーダーに任せることにしました。
リーダーは、A班は額谷さん、B班は渡邊さん、C班は政野さん、D班は清田さんとしました。
生田緑地整備事務所裏に集合して、ヘルメット、ノコギリを身につけてから谷戸に降りました。


活動対象の竹林下に荷物を置いて、いよいよ活動開始です。
枯れて古いモウソウチクが目立ちます。 伐るべき竹に迷うことはありません。
踏まれては困るというものもありません。
しかし、林床には新しい落葉が降り積もっており、前から積んであった材は腐ってボロボロになっていますので、歩くのは容易ではありませんでした。

D班は、こうした里山保全活動に不慣れな、ポスターを見て参加してくれた青年たちです。
リ−ダーをお願いした清田さんは、生田緑地整備事務所の職員であり、個人的に里山ボランティアの活動もしていますので、適任だったと思います。
優しく、丁寧に教えてくれていました。
参加者の一人は、解散時に、本当に楽しかったと笑顔で話してくれました。

A班は、リーダーを指定管理者でもある額谷さんにお願いし、富士通からの女性の参加者2名に入ってもらいました。
富士通との連携が始まってから2年になりますが、女性が参加してくれたのは初めてです。
額谷さんは、生田緑地に着任後、毎回、里山倶楽部に参加してきましたので、女性の感性で、女性が楽しめるようにリードしてくれると思いました。
また、高校生の山下くんには、額谷さんのサポートとして入ってもらいました。
彼は、学校外の活動に積極的で、里山倶楽部A、Bの両方に参加し、特定非営利活動法人かわさき自然調査団水田ビオトープ班にも入団しました。
身のこなしが素早く、的確で、性格もいいので、最適だと思いました。

B班は、富士通から参加の男性3人としました。
里山倶楽部などのボランティア活動について、富士通の窓口になっている渡邊さんにリーダーをお願いしました。
3人になってしまいましたが、渡邊さんと丹野さんの二人がいれば任せられます。

C班は、資生堂から莇さんが参加してくれました。久し振りの参加です。
所属は異なるものの、多少の経験はある大人のグループです。
リーダーは、水田ビオトープ班の政野さんにお願いしました。体力があるので、頼れる雑用係?をしてくれると思いました。
園路に面した場所を担当してもらいましたので、通行する人に気を配りながらの活動になりました。

外からは誰が何処にいるのか分かりません。


11時半ぐらいには、一度休憩しました。

カラタチバナが赤い実をつけていましたので、清田さんに解説してもらいました。
センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)に対して、百両とも呼ばれます。 辺りには、ヤブコウジ(十両)も多数ありましたが、赤い実をつけているものは見当りませんでした。
里山倶楽部では、こんな自然観察を大事にしています。

その後、12時半ぐらいまで活動しました。
3チームが活動していた辺りは、活動の成果が見え始めていました。

園路に面した斜面はモウソウチクの密度が高くて、全ての枯れ竹を除伐することはできませんでした。
また、1〜2年のうちに、再度活動することになりそうです。

活動後に集合写真を撮りました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation