生田緑地自然環境保全管理会議市民部会
里山倶楽部B


平成28年度 里山倶楽部B
第8回 雑木林に侵入したモウソウチクの除伐


日時 2016/12/17(土) 10:00〜13:30 晴
場所 生田緑地 飯室山南地区
参加者 工藤思由(高1)、渡部朋子
(富士通) 渡邊洋己、丹野光男、東 陽一、森 正徳、長谷川充彦、後藤秀夫、服部新一
(東京工業大学 吉村・藤井研究室)大谷絵利佳
(生田緑地整備事務所) 清田陽助
(生田緑地運営共同事業体)額谷悠夏
(かわさき自然調査団市民部会事務局)岩田臣生、政野祐一         14名

2011年4月から飯室山南地区の皆伐更新を市民参加型で進めるために、今までの里山倶楽部に新たに里山倶楽部Aというチームをつくり、毎年8回、各月の第一土曜日に活動しています。
この活動中に、周囲の樹林にモウソウチクが増えているのを感じ、また、皆伐更新地区内にも、モウソウチクが生えてくることから、このモウゾウチクを何とかしなければならないと考えていました。
しかし、里山倶楽部Aチームは、子どもを中心に、お母さんたちと活動するという方針で構築していたので、里山倶楽部Aの活動としてモウソウチクの除伐をすることなど考えられません。
しかし、そのまま放置することもできませんので、2014年11月に、里山倶楽部Bの活動として試してみました。  (里山倶楽部B 2014/11/15 活動報告)
この活動は、心配していた事故も無く、参加者にも好評であったため、その後、 翌年2月の里山倶楽部B2015年11月の里山倶楽部B2016年4月の里山倶楽部Bと実施し、今回は、5回目の活動となりました。

対象地区は、小さな谷状の地形を挟んで二つの地区に分かれています。
皆伐更新地区に隣接している南側の地区は、高木層を形成する樹高15mほどのコナラ林の中にモウソウチクが生え、草本層にはアズマネザサが繁茂しています。
モウソウチク周りのアズマネザサを刈りながらの除伐のため、危険もあると考え、富士通グループの7人と、清田さん、政野さんを入れた 9人で活動してもらうことにしました。 半数以上の参加者が、当該地での活動経験がありますので、任せられると思いました。
谷の北側の地区は急傾斜ながら、林床は裸地状態なので、下端の方から谷に向けて伐り倒していけば良いし、お互いの姿を確認し易いので、女性陣と高校生の工藤くんに活動してもらいました。
事務局の岩田は、医者からは激しい運動を止められていたので、写真撮影を担当していました。

谷の南側地区の活動


谷の北側地区の活動


今回の活動では、休憩を2回とりました。
1回目の休憩では、かわさき自然調査団水田ビオトープ班(里山の自然学校)が生田緑地の谷戸の田圃で収穫した玄米でつくったおにぎりとミカンを食べてもらいました。
2回目は活動終了後で、大福またはどら焼きと煎餅でした。

活動を終えて、集合写真を撮りました。


活動中、時々、4〜5mの高さのところを、水平に飛び抜ける野鳥がいましたが、種名は分りませんでした。 姿を確認した野鳥はヒヨドリだけでした。
谷の部分には、アオキ、シュロ、ヤツデなどが繁茂し、全体に滑りやすい湿土状態であり、中央部には小さな水溜まりができていました。
北側地区の斜面下端部に、カラタチバナが赤い実をつけていました。
南側の地区から谷に降りる道、今までの活動でモウソウチクを除伐したエリアには ゴンズイの実生が多数見られました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation