里山倶楽部
【2021/7/24 更新】

第 08 回里山倶楽部 ＜芝生広場上雑木林のアズマネザサ刈りなど＞ 日時　2021年 7月 24日(土)　10:00〜13:00 場所　生田緑地　芝生広場上雑木林 参加者　東　陽一、伊澤高行、岩渕裕輝、加登勇司、北川英樹、吉澤正一 　　　　滝島麻由、一加、��木遼子 　　　　山本栄行、さおり、優真、環希 　　　　事務局　岩田臣生、岩田芳美　　　　　15 名 木陰の無い場所での活動は休みたいと思ってしまいます。 参加希望者は少ないだろうと思いながら配信した活動案内でしたが、13名の参加希望者がありましたので、最小限の課題だけを行うことにしました。 一つは、昨年 10月から今年 3月の当該雑木林の樹木伐採において、玉切りにして、斜面下端に転がした伐採材に、どの程度、カシナガのフラシが見られるかを調べることです。 もう一つは、これが主課題ですが、萌芽更新は期待しないで伐採した樹木でしたが、中には、萌芽している伐り株があったので、それらの伐り株周りのアズマネザサだけは、刈ることです。 伐採材のフラシ確認は、全員で行って、短時間で済ませたいと思いましたが、フラシが何かも分からない人がいますから、 芝生広場上雑木林へ降りる尾根路で、コナラ幹から出ているフラシを観察しました。 伐採更新区域上端部にも、ヤマユリが咲いていました。 3 月の樹木伐採をしていた時の芝生広場上雑木林は、裸地に近い状態でしたから、久し振りに見た参加者は、アズマネザサの繁茂に驚いていました。 現地に着いて、この日の課題説明を行いましたが、皆さん、前の人が歩いた所以外には広がろうとしないことに驚きました。 アズマネザサに埋もれていたベンチを使えるように、アズマネザサを刈ってから、持物置場としました。 伐採材の周りにも、アズマネザサは育っていましたが、一列に広がって、伐採材の表面を調べました。 樹木伐採した場所に、5〜10ｍの長さのまま転がしておいた材の上面には、沢山のフラシが見られましたが、 それに比べると、非常に少なかったので、少しは安心しましたが、僅かながら、フラシは見られました。 伐採材周辺の草の葉上に、モリチャバネゴキブリがいました。 フラシの状態確認を終えてからは、萌芽している伐り株周囲のアズマネザサ刈りを行いました。 アズマネザサを刈ると、埋もれていたコナラ実生が現れました。 中には、伐り株の根元から出ているものもありました。 アズマネザサの陰には、ニホンカナヘビがいました。 短時間でしたが、ツクツクボウシの鳴き声が聞こえていました。 活動 1 時間で休憩し、集合写真を撮りました。 キリは強くて、勢いよく萌芽していました。 付近に、腹を膨らませたアズマヒキガエルがいました。 今日の課題は終えたと思って、低木の茂みを観察しました。 シュレーゲルアオガエルがいました。 ヒメウラナミジャノメや、コミスジがいました。 区域縁辺部にコマユミがあり、実をつけていました。 ハンノキ林で見慣れたコマユミに比べて、実が大きく、沢山ついていました。 そして、その葉上に、黄色い玉が、いくつも載っていました。 それらは、キバラヘリカメムシの幼虫でした。 何をしているのでしょうか。 ツノハシバミの実も、改めて、撮影しておくことにしました。 茂みの中から、活動を眺めました。 活動の様子を撮影したいと思い、頭にぶつかって、邪魔になった枝を払ったら、右手に痛みが走りました。 手を見たら、ハチが腰を曲げて、針を立てているのが見えましたので、反射的に、叩き落してしまいました。 すると、5〜6匹のハチが現れたのが見えましたので、ゆっくり、場所を移動したら、ハチの数は減って、やがて見えなくなったので、持物を置いていたベンチに移動し、 ハチに刺されたことを告げて、リュックから POISON REMOVER を出して、毒液を吸出し、ムヒアルファEX を塗布して、保冷剤で冷やしました。 少し騒いでしまいましたので、皆さんに心配をかけましたが、暫く、座り込んでいました。 折れた、キリの枝に、10cmを超えていそうな大きいイモムシがいました。 クロメンガタスズメの終齢幼虫でした。 クロメンガタスズメは、かつては九州以南に分布していた南方系の蛾ですが、温暖化に伴って、川崎でも個体数は少ないながら見られるようになっています。 寄主植物は広範囲にわたり、ここではキリの葉を食べていたようです。 休んでいたら、ヤマトタマムシが飛んで来ました。 こうして、ヤマトタマムシが飛ぶ場面を観察できるのは、夏の生田緑地のあるべき光景の一つだと思います。 この日の参加者には、先に、整備事務所裏に戻ってもらい、ゆっくり歩いて帰りました。 丸太階段に、シオヤアブがいました。

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