里山倶楽部
【2022/10/22 更新】

令和 4 年度第 17 回里山倶楽部
<ハンノキ林東地区の伐採更新(大径木伐採)>

日時 2022年10月22(土) 10:00〜13:00 曇
場所 生田緑地 ハンノキ林東地区
参加者 伊澤高行、岩渕裕輝、加登勇司、北川英樹、北澤千晴、野下智弘、吉澤正一
事務局 岩田臣生、岩田芳美・・・9 名

朝の西口トイレには、ワタヘリクロノメイガが天井に張り付いていました。

今回の里山倶楽部は、ハンノキ林東地区(A07-12)の伐採更新の活動で、ナラ枯れコナラ大径木伐採の2回目です。
ここの大径木も、径40cm超というもので、その伐採を市民が行うのは稀なことだと思います。
市民活動としては、安全第一で、そのための最大限の配慮が欠かせません。
また、ボランティア活動ですから、参加者全員が楽しめなければならないと考えています。

里山倶楽部としては、2009年以降、萌芽更新地区の伐採更新としての大径木の伐採を行ってきて、
2020年からは、芝生広場上雑木林の伐採更新としての大径木伐採を行い、
2022年 1〜2月には、飯室山南地区の皆伐更新地区隣接地で、皆伐更新地区の拡張として、大径木の伐採を行っています。
生田緑地整備事務所裏の倉庫前に集合した参加者のうちの5人は、今までの大径木伐採活動を通して、里山倶楽部の常連になった市民で、お互いに気心も知れ、良いチームになっています。
活動の中心に、こうしたメンバーの参加があって、市民活動「里山倶楽部」の大径木伐採は可能になっています。

里山倶楽部では機械は使いません。
直径 50cmの大径木の伐採でも、使用するのは、ノコギリです。
普段はデスクワークで、力仕事は苦手でも、その人なりに思いっきり体力を使って、細目に交代しながら大径木と向き合って、全員で伐採しています。
そうは言っても、可能な時は、何もしないで見ているだけという参加も容認しています。
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ハンノキ林東地区(A07-12)は、狭くて、急な斜面ですので、大径木を伐採するのは、斜面下端から始めて、伐採材は下端部に一本ずつ積んでいこうと考えました。
伐倒方向は、伐倒しただけで、材を置き直す必要が無い方向を考えました。
ただ、今回伐倒しようと考えたナラ枯れコナラは、倒したい方向に同様のナラ枯れコナラがありましたので、その上側のナラ枯れコナラを先に伐倒することにしました。
その大径木は枯木で、沢山のキノコが生えていましたので、受け口を伐る前に、ロープを張りました。
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伐採対象木の高い所にロープをつけるために使っていた竹の先端部が折れたため、近くの低木の二股の枝を採取して補修しました。
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改めて、更に高い位置にロープを張りました。
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一旦、ロープ・プーラーをセットしたものの、位置関係が適切ではないことが分かり、ロープを外して、やり直すことになりました。
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ロープのセットが完了したので、受け口を伐り始めました。
大径木の伐採には、シルキー・カタナボーイ650 を使用し、参加者が交代で同一面上を引いて伐ります。
伐倒を楽しむためには、疲れる前に交代することが大切です。
また、他の人がノコギリを引いている時には、周囲から状態を観察して、教え合うようにしています。
径が 40cmもの大木になると、対象に対して、ノコギリがどのような位置関係になっているかが、ノコギリを引いている者には分かり難いからです。
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追い口を伐り始めました。
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ロープ・プーラーで引き始めました。
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1本目を伐倒しました。
径13mmのナイロンロープがブチッと切れましたが、倒れ落ちた場所は狙い通り、土留めとして刈り残したアズマネザサの上側、材を積んでおいた場所でした。
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当該地区は、大径木の伐採とアズマネザサ刈りを並行して行うことは危険なので、第15回里山倶楽部(10/8)においてアズマネザサ刈りを済ませました。
今冬は大径木の伐採だけになります。
事務局に余力があれば、芝生広場上雑木林や、萌芽更新地区のアズマネザサ刈りをお願いすることができたと思いますが、 今回は急斜面における大径木の伐採という活動ですので、現場を離れることができません。
そこで、伐倒には参加できないが、何かしたいという参加者には、ハンノキ林側に倒れていたヤマザクラの伐採に挑戦していただきました。
この太さの樹木の切断は1〜2時間かかることなのですが、目の届く場所なので、如何に大変かを体験するのもありだと思い、お願いしました。
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下端部のナラ枯れコナラの伐倒の邪魔になていた大径木は伐倒できましたので、下端部のナラ枯れコナラの伐倒にかかりました。
まず、伐採対象にロープを張りました。
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受け口を伐りました。
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張ったロープを引き始めました。
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追い口を伐り始めました。
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伐倒しました。
またも、ロープは切れて、今度は、ハンノキ林内(谷底側)に落ちてしまいました。
これは、水田ビオトープ班のハンノキ林保全活動の中で、少しずつ片づけることにします。
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この日のハンノキ林東地区の活動は、無事に、2本のナラ枯れコナラを伐倒できました。
今回は、ハンノキ林上デッキに出て、記念の集合写真を撮りました。
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生田緑地整備事務所裏の倉庫前に戻って、道具の手入れを行って、解散しました。
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