里山倶楽部
【2022/11/12 更新】

令和 4 年度第 19 回里山倶楽部
<ハンノキ林東地区の伐採更新(大径木伐採)>

日時 2022年11月12(土) 10:00〜13:00 快晴
場所 生田緑地 ハンノキ林東地区(A07-12)
参加者 加登勇司、北川英樹、中山正之、吉澤正一
事務局 岩田臣生、岩田芳美・・・6 名

朝の西口トイレの天井近くに、こんな蛾がいました。ピントが合っていないので難しいところですが、ヒメノコメエダシャクでしょうか。
ヒメノコメエダシャク

ナラ枯れが進んでいたハンノキ林東地区の伐採更新のための大径木伐採の4日目です。
当該地区のコナラは、未だ半数程が生きていますが、伐採せずに残しても、来夏以降、やがてはカシノナガキクイムシが侵入して、枯れるのは必至と考えます。
これらのコナラ以外にも、ある程度大きなイヌシデ、オオモミジがあります。
急な斜面ながら、実生の発芽は期待できそうです。
その実生を育てるためには、適度な日照が欠かせません。
小さな斜面ですので、伐採は基本的には皆伐で考えています。
勿論、伐採した樹木が萌芽更新するようであれば、それを妨げるつもりはありません。

当該斜面の上の園路から、樹木を眺めて、どれをどのように伐倒するかを話し合い、1本目の伐倒対象を決めました。
倒す方向には2本のコナラ大径木が生えていたので、その間に伐倒すれば、園路柵を壊すことなく、地面に寝かすことができると考えました。
しかも、その方向に引っ張るための支点をセットできる大径木があり、ローププーラーをセットすることができる大径木が伐採対象の直ぐ近くにありました。
大きなノコギリを引く人とローププーラーでロープを引く人が同じ画面に入ってしまう位置関係は初めてかも知れません。
そして、思った通りの方向に伐倒できました。
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枝葉を広げている樹木と異なり、枝の伐り落し作業は殆どありませんが、今後の伐倒の邪魔になりそうな材は斜面下端部に片づけました。
ロープは切れませんでしたが、次の作業のために回収しました。
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枯れコナラを1本伐倒したところで、休憩することにしました。
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活動記念の集合写真を撮りました。
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当該地区の枯れコナラを伐倒していく上で最も難しいのは北端の枯れコナラだと考えています。
その枯れコナラを斜面内に伐倒することを考えた時に邪魔になると思われる中央部のコナラを、この日の伐倒対象の2本目に選びました。
このコナラはハンノキ林に向かって大枝を伸ばしていましたので、谷側に重心があると推測し、ローププーラーを使って、山側に引っ張るようにして伐倒することにしました。
ただ、一つ問題になったのは、幹の途中から小枝が幾つも出ていて、ロープを高い位置に上げることを妨げていました。
枯れコナラの伐倒では、全く不要だった大きな一手間が必要でした。
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ローププーラーの操作は園路上の平らな場所でできるように、ロープを配置しました。
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受け口を伐る作業にかかりました。
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受け口を伐り終えたところで、ロープを強く張り始めました。
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追い口を伐り始めました。
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2本目の大径木も伐倒できましたが、掛かり木となってしまいました。
しかし、時刻は、午後1時でしたので、今回の活動は、この状態で止めることにしました。
本来なら、掛かり木の状態で放置してはならないと思いますが、ツルが切れておらず、地面に落とすのも容易ではないと思われ、自然に落下することなどは全く考えられませんでしたので、良しとしました。
里山倶楽部の大径木伐採は、一日に1本を、皆で楽しく、伐倒できれば良いと考えています。
急斜面で、対象木の高い位置にロープを掛ける作業に手間取りはしましたが、怪我人を出すことなく、活動を楽しんでもらえたと思います。

かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation