里山倶楽部
【2023/4/29 更新】

令和 5 年度第 4 回里山倶楽部
<飯室山南地区のアズマネザサ刈り、モウソウチク除伐など>

日時 2023年4月29(日) 10:00〜13:10 晴
場所 生田緑地 飯室山南地区(A14)
参加者 東 陽一、岩渕裕輝、加登勇司、北川英樹、佐藤優子、佐藤功一(高校生)、廣瀬朗子、政野祐一、吉澤正一
事務局 岩田臣生・・・10 名

飯室山南地区に向かう園路沿いには、ツリバナなど、ニシキギの仲間が花を咲かせていました。
ツリバナ

今回は先週に続いて、飯室山南地区のアズマネザサ刈り、モウソウチク除伐などの活動を行いました。
活動場所図
この図が飯室山南地区の概略の活動場所を示したものです。
A14-01
ここが、2010年末に皆伐し、自然に発芽した実生を育ててきた皆伐更新地区です。
皆伐後12年の更新活動を経て、若齢コナラ林になっています。
今回は、林床に、20cm程度のアズマネザサが茂り始めていました。
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A14-02
ここは、2021年から本格的なアズマネザサ刈りを行って、2022年 1〜2月には、ナラ枯れコナラ大径木を伐採して、伐採更新中の皆伐更新拡張区域です。
急斜面ですが、コナラやヤマザクラの実生が育ち始めていますので、ここでは、その実生を保護するためのアズマネザサ刈りを行っています。
コナラ実生
斜面中央部に、外来種のアメリカオニアザミと思われる植物が1株ありました。
これは、根こそぎ、駆除した方が良さそうです。
アメリカオニアザミ
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 A14-03
この辺りは、モウソウチクの除伐を行いながら、足元のアズマネザサ刈りも行ってきた場所で、陽当たりの良い尾根筋には、コナラなどの様々な実生が育っています。
また、アズマネザサの新稈がヤブをつくっていますが、その中に、絶滅危惧種が観られたりします。
皆伐更新地区(A14-01)との境界辺りは、株立ちのイヌシデが木陰をつくる、やや平坦な場所もあります。
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タマノカンアオイが咲いていました。
タマノカンアオイ
アオダイショウが死んでいました。
アオダイショウ死骸
実生コナラの葉上に、見慣れないハバチの幼虫がいました。
ハバチ幼虫

 A14-04
皆伐更新拡張区域下のアズマネザサのヤブです。
今回の活動については、何処で何をするかは、参加者の自由としましたが、この辺りの高さ 4mほどのアズマネザサの茂みを刈る活動も始まりました。
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途中で1回休憩し、記念の集合写真を撮りました。
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雑木林に侵入したモウソウチクの除伐は、まだ枝を張る前の幼竹のうちに伐採する方が楽なので、今回も周囲のアズマネザサのヤブ漕ぎをして、幼竹を除伐する活動も展開されました。
深いアズマネザサのヤブ漕ぎは大変ですが、少年に戻ったような感覚というか、冒険心を満足させてくれる感じがします。

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2010年に現地調査を行って、皆伐更新を試すことを決めた時には、想像すらしなかった景観が展開しています。
皆伐更新をやり遂げただけでなく、その隣接地の更新も、スピードはゆっくりながら、着実に進んでいると実感しています。
それも、細かく指示してではなく、各自が考えて、自由意思で活動していることが素晴らしいと思います。
今回も、楽しい活動でした。
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