里山倶楽部
【2025/5/3 更新】

令和 7 年度第 5 回里山倶楽部
外来種セリバヒエンソウ駆除

日 時)2025年5月3日(土) 9:00〜12:00 晴
場 所)生田緑地 ホタルの里
参加者)伊澤高行、加登勇司、廣瀬朗子、吉澤正一
事務局)岩田臣生           計 5名

活動場所図
(上図)活動場所位置図

生田緑地の谷戸では、2000〜2004年、4年間かけてホタルの里整備事業が行われ、木道、水路などが整備されました。
そのホタルの里と呼称される地区では、外来種のセリバヒエンソウが繁茂し、毎年、開花しています。
セリバヒエンソウは、中国原産の外来種ですが、花は魅力的で、栽培は楽だというので、園芸店でも扱われていました。
短期間に結実して、地面に落ちれば直ぐに発芽し、開花するので、繁殖力が非常に強い植物です。
明るい湿土が生育適地のようで、ホタルの里は、最適環境なのかも知れません。
発芽から開花までの期間が短いので、根は張っておらず、簡単に引き抜くことが出来ますが、数が多いので大変です。
1回駆除した場所でも、1〜2週間後には、育って開花しているのが普通なので、同じ場所を何度も駆除しなければなりません。
しかし、そんなに何度も駆除していても、消えることなく、発芽し、開花してくるので、根負けして、半ば諦めて、声かけは遠慮しがちです。
今回は、セリバヒエンソウの駆除はしないんですかと言われて、日程に入れましたが、参加者が4〜5人では、少なくとも2回は実施しなければなりません。

前日は、警報が出る程の大雨でしたが、風も強かったのでしょうか、谷戸に降りたら、ハンノキ林の北端部に倒木がありました。
これは、ハンノキに架かって、落ち切ってはいませんでしたが、枝先が木道の上に出ていたので、取り敢えず、邪魔な枝先だけは、伐り落としました。
斜面の植物が鬱蒼と茂ってしまう前に、根元の状態を確認して、伐採しておきたいと思いましたが、この日の活動目的は、セリバヒエンソウの駆除ですので、 先を急ぎました。
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上の田圃まで来ましたが、下の段の水が消えていました。
この日の参加者は初めての活動ではなかったので、上の図の赤い部分、ホタルの里の木道の住宅地側で、セリバヒエンソウ駆除を始めていただいておいて、 田圃の土嚢堰を直す活動にかからせていただきました。
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一昨日の木曜日に、田圃の土嚢堰の土嚢を全て積み直したのですが、竹串を突き立てておかなかったので、昨日の大雨による増水で崩されてしまったのです。
そんなことは予想されたことなのに、竹串を打ち込まなかった自分の責任です。
流されていた土嚢を集めて、積もうとしましたが、流された土嚢はたっぷりと水を含んで、プヨプヨ状態で、しかも、この日は水の流量が格段に多く、 置いても、水圧に耐えられませんでした。
そこで、捨てる材を置いてあった所から、ハンマー替わりになりそうな木の枝を伐り出し、枯れたモウソウチクを割って、竹串をつくり、 水圧を感じながら竹串を突き立てて、土嚢を積んでいきました。
水の流量が多かったので、積んだ土嚢の天端まで、直ぐに、水位が上がり、水面は広がり始めました。
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土嚢は危なげではありますが、この日の晴天下でも、このまま崩れなければ、何とかなると思いましたので、 この日の本来の目的に合流することにしました。
早くも、1袋目をいっぱいにしている人もいましたが、今回は整備事務所まで運ぶつもりはないので、袋の数は気になりません。
袋の中で、どうなろうと、秋になって、稲刈りが済んだら、田圃に入れることにしたのです。
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中間の休憩をとって、記念の集合写真を撮りました。
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休憩後の活動が始まりましたので、田圃の状態を確認しました。
土嚢堰は危なげでしたが、水面は広がっていました。
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田圃下草地に、1本タケノコが出ていました。
これは、必ず、取っておかなければなりません。
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草地の上を、数頭のクロハネシロヒゲナガが飛んでいました。
長く白い触覚だけが目立って、フワフワと飛んでいるように見えるので、試しに撮ってみました。
クロハネシロヒゲナガ
木道の住宅地側は、ホタルの季節の外光を遮りたいと思い、樹林にする植生管理をしています。
何故か、ヒメコウゾが枯れた一角があり、枯木が散乱していましたので、これは片づけました。
大きく繁茂していたアズマネザサは刈りました。
一面に広がっていたノイバラも刈りました。
里山倶楽部のメンバーはパワフルなので、私は、皆がやり残しそうな活動を行うことにしました。
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暑い天気でしたが、人数を考えれば、広い範囲の駆除ができたと思います。
指示しなくても、谷戸に侵出してきたモウソウチクの駆除をしてくれる参加者もいたので、お土産もできました。
田圃にも水面が広がって、代掻きができます。
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帰りのピクニック広場東階段の手摺には、アトジロサビカミキリがいました。
初夏になったと感じました。

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